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2020年4月12日日曜日

一汁一菜

『大量生産』
『大量消費』

この2つが現代社会を形成し
人々の生活を豊かにしている一方

「とにかく金」という
経済至上主義が世界を席捲し

後先考えず生産し始めた企業が
「とにかく消費しろ」という
マインドコントロールを
国やマスコミを媒体として行い
それに侵された現代人。

元々自給自足をしていた人間は
マインドが完全に破壊され
「使い捨て」が定着。

使い捨てカイロ
使い捨てライター・カメラ
の流行からはじまり

マスク・手袋・コンタクトレンズ
コップ・歯ブラシ・ストロー
割りばし・爪楊枝・紙おむつ
コンドームにいたるまで

恐ろしいほどの「大量廃棄」が起き
結果・・・

『自然破壊』
『海洋汚染』
『大気汚染』
『オゾン層破壊』

を、生んでいます。

全ての問題の起因は「大量生産」です。
大量生産さえ止めれば
上記問題は、解決されるのですが

経済至上主義に完全に侵された
現代社会は
それを止めることが出来ません。

そこで今
一生懸命行われているのが
個人規模による
マインドコントロールからの脱却です。

おかずクッキングや今日の料理で
有名な料理研究家「土井善晴」さん

その足掛かりとなるようなことを
東京新聞でおっしゃっていましたので
その記事をご紹介します。

一汁一菜について・・・・
「手を掛けるのが料理」
という考え方がありますが
そこはもう少し
合理的に考えるべきですね。

「味噌」は自然がつくったもので
それだけで一つの味が
出来上がっているんです。
だから味噌汁は誰でもすぐに作れるし
不味くなりようがない。
帰宅しても10分もあれば作れる。

相撲取りのちゃんこ鍋も
「鍋」と言っていますが
あれは具たくさんの味噌汁です。
だから若い人が入門したら
すぐにチャンコ番が出来るんですよ。

食卓にいっぱい料理を並べるのが
良しとされたのは
戦後の高度経済成長の時代。

それまで日本人の庶民の多くは
日常的に「一汁一菜」だったと思います。

一汁一菜とは
ご飯と味噌汁、保存食としての漬物。
この「汁飯香」を
大きな柱とする和食スタイルです。

みそ汁というと
ワカメや大根、豆腐や油揚げなど
限られた具をイメージする人が多いですが
何でもいい。

冷蔵庫に眠る野菜や肉、魚を入れて
具沢山にすれば
おかずの一品を兼ねます。

焼き魚を食べ終わったあと
その魚の骨を入れて
出汁を取ったりすれば
何一つ無駄にしない。

かつお節や昆布で出汁を取るのであれば
出がらしの昆布やかつお節も
捨てないで食べる。

昆布で出汁を取るとき
最初からハサミで細切れにして入れれば
早く出汁が出るし
そのまま食べれます。

煮干しも同じようにすれば
みそ汁で、タンパク質とカルシウムがとれます。

栄養が足りたいと思ったら
それを補う食材を
みそ汁に入れればいいだけ。
全ての栄養素を含む完全食品が
みそ汁となるのです。

いまだに多くの人が
食卓がいっぱいにならないと
良い家庭を作れないと
思い込んでいますが

自縄自爆の
高いハードルを設けてしまったんですね。
毎日献立を変えるのは
プロでも凄いエネルギーが要る。

余裕があり
ああ食べたいなと思うものがあったら
おかずを作る。
なかったら
つくらなくても良いのです。

日本人には
日常を表す「ケ」と
非日常を表す「ハレ」という
世界観がありますが
「ケ」の方は味噌汁に任せとけ
ということです。

一汁一菜という和食のスタイルは
毎日おいしいと感じられ
健康でいられる。
食品ロスがなくなり
やりたいことをする時間が出来て
余裕も生まれる。

そういう意味で
日本人が持つべき「武器」として
有難い考え方やと思いますね。

昔の日本は
冬の間、良く鍋をされたでしょう?
今の人が言う鍋って
一汁一菜の事です。

具たくさんの汁とご飯。

味噌ではなくても
しょうゆ汁であったり
ポン酢で食べたり、同じことです。

小さなことから
マインドコントロールを解いていく。
我々個人は
その作業をする必要があります。

現代人は「健康を保つために」といって
どこかの国で企業が大量生産した
錠剤やカプセル等の「サプリメント」を
高い金を払い何種類も摂取し
たんぱく質を取るのにプロテインを飲む。

それがマインドコントロールだということを
気が付かなければなりません。

日本人は、簡単な一汁一菜で
健康が保てるのです。

みそ汁のダシをとる
昆布・かつお節・煮干しは
最初からきざんで入れる。
捨てずに、すべてを食べる。

ご飯は毎日「汁飯香」の自炊。
そこにおかずを一つだけ。

それが日本国内の生産者を
守る事にもつながるのです。

まずは、そこから始めましょう!!

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