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2014年11月24日月曜日

エコキュートの水漏れ

当社がエコキュートを使いだしたのが、ちょうど6年ぐらい前です。
それまではガス給湯機が標準でしたが・・・

「二酸化炭素を出さない。」
「環境にやさしい。」
「時代の最先端、オール電化。」

これらに感化され・・・
高額ですがエコキュートを標準装備としたのです。

その住宅に、ここ最近、水漏れのトラブルが頻発しています。

今回も、約5年前に引き渡しをした建売住宅のお客様から、SOSを頂きました。
しかも、2件。症状は同じです。
室内リモコンに「E10」というエラー表示が出て、お湯が出なくなるというトラブルです。

エコキュートには、外部に貯湯タンクとヒートポンプがあります。
ヒートポンプで沸かしたお湯をタンクに貯める構造です。
よって、2つの機械に、お水とお湯を行き来させるためのホースが接続されているのですが・・・

症状は、そのお湯のホースが裂けて、水漏れです。
場所は、ヒートポンプ機械とのつなぎ目からです。

最初、お客様は、すでに引渡し後約5年経過しているので、当社ではメンテナンスを受けられないと思い、三菱電機に直接連絡をし、後日、三菱メンテナンスの人間が修理に来たのです。
そこで問題発生。

三菱メンテナンスの人間曰く

「これは、配管がダメですよ。」
「架橋ポリエチレン管は使っちゃだめなんですよ。」
「今は、アルミの三層管が支流。」
「配管はメーカーでは直せないので、応急処置はしますが設置業者に依頼して取り替えてもらってください。」

漏れ出したお湯の湯気で、ヒートポンプの機械が壊れたとのことで、基盤を交換ただけで、帰って行ってしまったそうです。

基盤を交換すれば、エラー表示は消えますが・・・
応急処置だと、また、すぐ同じことがすぐ起きて、基盤が壊れるのは誰が考えても明らかなのですが・・・。

このお客様は、「配管を取り替えるのにはお金が掛かる」とお考えになり、そのまま放っておいたそうです。

そうしたら、1年経たないうちに、すぐに同じエラー表示が。
またメンテナンスを呼んで、基盤を取り替えることに。

その費用、4万円5千円也!

つまり、2回合わせて9万円の負担です。

さすがにお客様、慌てて当社に電話を掛けてきました。

「どうなってるんだ!」と。

すぐに水道屋さんを手配して、応急処置。
事情をお客様から聞き、水道屋が調べることとしました。
すると・・・

「架橋ポリエチレン管は、使っちゃダメだ。」
という、情報が多く出てきます。

三菱メンテナンスの人間がお客様に言っていた「アルミの三層管」も、水漏れ事故が多発しており、そして、殆どの事例がヒートポンプのつなぎ目からの水漏れのようです。

メーカーに問い合わせをして、推奨配管を確認します。
すると、三菱の回答は、こうです。

「架橋ポリエチレン管で大丈夫。」
「設置説明書にも書いてあるはずだ。」

とのこと。



(クリックすると拡大します。)
確かに「ポリエチレン管or銅管」と書いてあります。

しかし・・・

いやいや、待ってください。
三菱のメンテナンスの人は、架橋ポリエチレン管はNGって言って帰ってるんですよ。(^^;)

そんなやり取りをしている最中、今度はこの物件のお隣のお客様からも「水漏れ」のSOSの電話が!!

なんだよ!図ったように5年で壊れんのか(▼▼#)


すぐに水道屋さんの武蔵設備さんと現地に!
やはり同じようにヒートポンプからお湯が漏っています。

う~ん。

漏っている箇所のカバーと被覆を剥がして・・・
下の写真の真ん中の管、その取り付け金具とポリエチレン管とのつなぎ目が漏れている箇所です。


圧が掛かっているので、少量ですがお湯が噴出しています。
その噴出したお湯は、湯気をだし・・・
普段、紫外線を遮るために写真の機械の上に置いてあるカバーが掛かっているため、その湯気がカバー内に篭り、機械の中に入って基盤を壊すのだとか。

メーカーは、架橋ポリエチレン管で良いと言いますが・・・
つなぎ目は変わらない為・・・

武蔵設備さんの提案で、銅管に変更することとしました。


銅管は、バーナーを使いつなぎ手と管を溶接するので、そこに亀裂が入り漏れることは、将来にわたり回避することが出来ます。

使用直後は、内管表面の銅が溶けだし、お湯が少し青くなるそうですが、銅は人畜無害だというのでお客様にその話をして、了承を得ました。

しかし、配管を変えても、エラー表示は消えないままです。
やはり、湯気で基盤がやられたのでしょう。(▼▼#)

機械内は、メーカーじゃなければ触ることが出来ません。
2日後、三菱のメンテナンスを呼ぶことになりました。
その間、お客様はお風呂に入ることが出来なくなる訳です。
しかも、冬なのに、キッチンのお湯が出ない。

大変ご迷惑をお掛けいたします。
(この場を借りて、心よりお詫び申し上げます。)

この配管工事は、無料で行います。
だって、メーカーが「配管に問題がある。」と、お客様に言い捨てて帰っていたそうですから。

三菱電機は、架橋ポリエチレン管で良いという。
三菱メンテナンスから来た下請けの工事業者は、いまどき架橋ポリエチレン管でつなぐ業者は居ないと言う。
ネットでは、銅管にすると、お湯に青い色が出る可能性があるという。

もっと悩ませるのは、今回来たメンテナンスの下請け業者さんの話。

「架橋ポリエチレン管で問題ないです。ポリエチレンは紫外線に弱いので、接続部分が露出して紫外線で劣化すると、今回のような水漏れになる。」

ええと・・・ですね・・・
接続部にカバーがあるのですよ。
つまり、三菱のヒートポンプは、鼻から接続部が紫外線に当たらないようになっているのですが・・・(汗)


さて、どうしてくれようか!!

ちなみに、基盤工事代もお客様に支払ってもらう訳には行きません。

メーカーは、工事店(当社)が悪いと言っているわけですから。

ここは、週明け、三菱電機の担当者を呼び出して、喧々諤々やってみるつもりです。



4 件のコメント:

  1. このコメントはブログの管理者によって削除されました。

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  2. 参考になりました。ありがとうございます。
    本日夜8時にヒートポンプから水漏れを発見して、ひとまずビニールテープぐるぐる巻きで応急処置しました。三菱と喧々諤々やって、その結果はいかがでしたか?
    ちなみに我が家のエコキュートはパナソニックです。やはりポリ管接続で、ぴゅーぴゅー噴き出していました。

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  3. 結局「接続工事に問題があり、設備としては何ら問題が無い」「メーカーは貯水ユニットとヒートポンプだけの保証で、取り付け部や取り付け部品に関しては施工業者の責任となる」ということでした。また、今では各メーカー「推奨接続部品」を掲示しています。今では、架橋ポリエチレン管が進化し、接続部もより強度が増し、管も当時の3倍被覆されたモノとなっています。

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  4. ご返事ありがとうございました。
    やはりメーカーは、架橋ポリエチレン管の耐久性が弱かったことを認識していなかったのですね。
    我が家のエコキュートは2010年設置なので、もったほうですね。
    故障の翌日に水道屋さんに直してもらい無事に沸き上げできましたが、接続部分を処置しただけなので、またいつか漏れるかもしれませんね。
    マメにチェックして気にしておきます。ありがとうございました。

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