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2020年6月22日月曜日

スーパーシティー法

ITやAIの技術を駆使した未来都市を
安倍政権が政府主導で
日本のどこかに造るそうです。

面白い話ですが・・・
パソナとか竹中●蔵という名前が出てくると
一瞬でキナ臭くなってくる今日この頃。

そういえば・・・
カマキリ博士の香川照之さんが
トヨタのTVCM「トヨタイム」で
こんな街を紹介してました。



『Woven City(ウーブン・シティ)』
なるこの代物は
静岡県裾野市にある
トヨタ自動車・東富士工場の跡地を利用して
未来都市の開発をするというもの。
2021年初旬に着工予定。

これが今、政府が主導し
物凄く慌てて法整備を進め
パソナの会長が
「これがあれば、コロナの感染拡大は防げた」
と豪語する
スーパーシティなのかは知りませんが・・・

街全体をIT化して
運転手の居ない車が街を走り
すべての人の流れを
人工知能が管理する街となのだとか。

現政権の目指す未来の日本は・・・
こういう方向性なのですかね?

昭和世代の我々は
未来都市というと、真っ先に
映画「ターミネーター」を思い出します。

人工知能を持ったコンピューターが
「人間が悪」とみなし
人間を壊滅させようとするストーリーです。

当時、私は中学生でしたが
数十年後に
そんな世界が本当に到来するとは
夢にも思いませんでした。

監督のジェームス・キャメロンは
凄いですね。

先日・・・
著書「バカの壁」で日本を代表する作家であり
東京大学名許教授の養老孟司さんが
スーパーシティー法とは真逆の事を
東京新聞紙面で、こう言っていました。
(以下抜粋)

何が「要」で、何が「急」なのか?

ちゃんと働く人がよいというのが
今までの常識だった。
それが高齢化社会で変わりつつあり
このコロナ騒動で
その変容がより一層ハッキリした。

給付金を見ても面白い。
今まで、お金は労働の対価だった。

一生懸命働いてお金をもらうのが
まともな生活だとすると
年寄りはまともな生活が出来ない。

それが・・・
働かないで
外出しないことが
有難がたがれ
お金までもらえる。

これまでの常識が変わっていくのではないか?

外出している人を見て回り
見つけると攻撃する
「自粛警察」のニュースは
戦時中みたいな雰囲気で
日本らしいな
と感じた。

自粛というのは
非常に正体が解りにくい言葉。

本来は自分で考える筈の自粛なのに
誰かが決めた訳じゃないけど強制され
訳の分からないことになった。

日本の場合・・・
太平洋戦争で「お国のために」というのが
「死」の枕ことばになった。
それが敗戦でひっくり返って
戦後は「公」が亡くなった。

今回、行政は
飲食店や遊興施設などに
営業の自粛を求めたが
強制力をもって営業停止にするとなると
責任をもって保証しなければいけなくなる。
そうならないために『自粛』という
言葉を出してきたのではないか。

結果、自粛するかしないかで
国民が分裂した。

東京で感染者が相次いだことで
都市のもろさがあらわになった。

世界中で、都市に多くの人が集中して暮らしている。
それを『進歩』とか『経済効果』が高いとか
言ってきたが
単に人が集まるようになっただけ。

コロナのようなことが起こると
逆に危ないことがハッキリした。

みんな同じように電車に乗って
オフィスに行って机を並べる。
僕は古い人間だから
当たり前と思わないけど
これらが当たり前とすることが
変わればいいと思っている。

これまでも都市の人間が田舎で暮らす
『参勤交代』を提唱してきたが
その思いを強くした。

特に子供は、野山を走り回るのが本来の姿。
都会ではきれいな教室に入れてしまって
色んな学習の機会を奪っている。

人に対する世界と
物に対する世界を分けてみよう。

虫を見たり標本を作ったりする『物に対する世界』は
コロナではあまり影響を受けなかった。
人に対する世界に強く影響がでた。

現代は、猛烈な勢いで
人を相手にした仕事が増えた。
それがサービス業。
社会の中でそういう業種が
アンバランスに大きくなり
コロナで大きな影響を受けた。

人は、社会的な動物。
猫は一匹でも暮らしていけるが
猿の仲間は、そうはいかない。

群れで大きくなればなるほど
脳が大きくなる。
一番大きな群れをつくるのが
人間でしょう。

田舎では、直接いろんなものに触れる。
その典型が一次産業。

知り合いが栃木県で
農業体験や農業への転職をうながす
農業法人をやっているが
希望者が多いと聞いている。

お金にならなくても
そういう仕事をしたい人が増えているという。

みんな自然に直面して暮らしたいと
思っているのではないか?
コロナによって
そういう世の中に変って行けばいい。

以上

真逆の考え方ですね。
私は後者の考え方に惹かれます。

スーパーシティーとかいう
和製英語を使い
新ワールドトレードセンターを設計した
ビャルケ・インゲルスという外国人が
設計した最新鋭都市より

私は・・・
日本の田舎の風景が好きです。

自然回帰という言葉が
『後ろ向き』と捉えられる昨今。

環境大国日本として
是非、後ろに進んでいってほしい。

人間の全ての行動が
コンピューターに管理される社会なんて

個人的に、真っ平ごめんだぜっ!!

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