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2015年10月5日月曜日

危険な階段と良い階段の比較

さて、2日連続で階段の話です。

蹴上がりの高さ、踏板の幅、回転場の段数etc・・・
1Fと2Fの高低差、全体の段数などなど・・・

ちょっと、素人である一般の御客様には、チェックするのは難しい。
案内をする不動産屋さんも、そんな知識は持ち合わせていません。
建売業者の営業マンも知らないかな?

じゃあ、どうすればいいのか??

見比べてもらうしかないですね。

回り階段の場合・・・

(良い例

①回転場が4段割
②階段室が1坪ある
③13段上がり

(悪い例

①回転場が6段割
②階段室が0.87坪しかない
③13段上がり

(良い例

①回転場が2段割
②階段室が1坪ある
③13段上がり

(悪い例
①回転場が3段割
②階段室が0.87坪しかない
③13段上がり


解ります??

建売住宅は、狭い家が多いです。
その中で、出来るだけ居室を広く見せようとするので・・・
しわ寄せが階段に向きます。

よって、階段室が狭くなる。
狭くなると、階段が急勾配になる。

ちなみに当社が採用する階段は・・・
①回転場が5段回り
②階段室は1坪
③14段上がり

14段上がりにすると・・・
1Fと2Fの高低差が2800でも、1段の蹴上がりの高さが20cmと低くなります。

13段上がりとの蹴上がりの差は、1.534cm。
たった1.5cm低くなるのですが、これが全然違う!!!
1段の高さが20cm前後になると、階段を登るのがとても楽になります。

ましてや、法規ギリギリの23cmの階段に比べたら、雲泥の差。
一段で3cmの差ですから。

でも、買う人は、気が付かない。
図面で見比べても解らない。

建築前の建売住宅を契約をして・・・
いざ出来上がってみたら、階段が急でビックリ。

そんな話は、ざらにあるのです。(^^;)

階段室に気を向けるというのは、住む人の将来を気遣う必要があります。
しかし、現代のビルダーには、あまり見受けられません。

階段は、朝おきて、1日3往復したとすると42段の上り下りをしたことになります。
それを365日だと、15330段の往復です。

建売住宅を買うとき、是非、階段に視点を向けてください。
また、注文住宅を建てる方は、楽な階段を考えてください。

絶対、生活の手助けになりますから。(^^)



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