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2020年9月5日土曜日

まあ、そうなりますわ

先月ごろ・・・
住宅ビルダーの中小企業にとって
衝撃的なプレスリリースがありました。

大手企業にだけベクトルが向いている政治家が
10年近く政権を握り
日本政府として大手企業ウケする
政策だけを出し続けてきたのを
目の当たりにしてきたので

まあ・・・
こういうふうになっていくだろうとは
予想していましたが
こんなに早くなるとは
思っても見ませんでした。

『三菱地所が今後10年内に1000万円以下の30坪の注文住宅を商品化』

これは・・・
中小工務店に「さようなら」と
言っているようなニュースとなります。

あまりに痛いニュースだったので
ブログでは触れていませんでしたが
昨日のブログの続きで
エイヤッと、ご紹介いたします。

以下、抜粋です。

三菱地所が中心となり
竹中工務店、大豊建設、松尾建設
南国殖産、ケンテック、山佐木材
の合わせて7社が
建材の生産から流通、施工、販売まで統合する
新たな総合木材事業会社を設立した。

その新会社が商品化した「内装に出来る型枠材」は
型枠材をそのまま内装の仕上げ材として利用でき
手間と廃材を無くす画期的なものとして注目されている。
三菱地所はその使用第一弾として
札幌市中央区で建設中の
ホテルの客室内天井部に採用するという。

また、木質パネルや集成材を
部材としてあらかじめ工場で形成し
現場で組み立てるだけの建築工法を確立し

30坪の平屋を・・・
なんと1,000万円未満で販売供給すると発表。

さらに、林業の流通の仕組みを独自に形成し
山林側と直に欲しい木材を伝える
調達スタイルに変更することで
調達コストを大幅に抑制するほか
それにより製造コストの効率性を向上させる。

将来的には多品種、多用途に展開し
製造・販売エリアの拡大(多拠点化)を目指す。

以上

平屋戸建て30坪の住宅を
三菱という日本を代表する会社が
坪単価33万円で商品化するというニュースです。

しかも、一般的に「コストが高い」
といわれている、平屋でです。

三菱地所の森下佐長は・・・
「10年後の売上高目標として100億円」
「無限の可能性を秘める」
と、仰ったそうです。

・・・
・・・
・・・

大手企業がこれをやると
我々は、一切太刀打ちできなくなります。

昨日のブログでもお話しましたが
現在、我々は
コストUPでヒーコラ言いながら
利益を減らすことで仕事を取り
注文住宅を建てています。
それでも、毎年10%前後の建材等の値上げを
吸収することは出来ず
請負金額を上げるしかありません。

地場の工務店さんが
今、在来工法の住宅を注文住宅で請け負う場合・・・
どこも、本体工事で坪単価70万円は最低でも貰わないと
やっていけないと思います。

それが、三菱という大看板の住宅が
「坪単価33万円でできますよ~!」と
突然、仰った。

独占禁止法に抵触しませんか?

などといっても
政府の進める政策が
大手による「生産の統合・効率化・巨大化」である以上
どうしようもないのかな?

さて、さて。

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