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2020年3月19日木曜日

称名寺

「鎌倉に自然の滝がある」

そう言われて
鎌倉に住む皆さんは
ピンと来ますか?

35年以上
鎌倉市に住む私ですが
恥ずかしながら
「そりゃ、嘘でしょ」
と、答えてしまいました。

今の今まで
知らなかったその滝が
なんと我が町大船の外れ
鎌倉市今泉の地にありました。

滝の名前は「陰陽の滝」

今泉山一心院称名寺の
境内にあります。

「しょうみょうじ」と読みます。

私、このお寺の存在すら
知りませんでした。
でも、物凄く由緒正しいお寺でして
鎌倉市民として
恥ずかしいばかりです。

場所は、今泉クリーンセンターの裏手
鎌倉カントリークラブの下です。

開山は818年というから驚きです。

弘法大師「空海」が
現在の滝がある山を訪れた時
白髪の男女の仙人が現れ
「不動明王を彫りなさい」
と命じられ
言われるがまま
不動明王を制作し祈祷すると
岩肌に2つの穴が開き
水が湧き出して滝になったのだそうです。

歴史は1200年と恐ろしく古く
江戸時代初期には
一度は忘れられた存在となったそうですが
300年前に再建され
現在の「称名寺」となったとのこと。

早速、子供達を連れて
行ってきました。

今泉の分譲地を過ぎて
左手に今泉クリーンセンターが見えてきます。

その手前に「称名寺はこちら」という
看板が出ているので
迷うことなく、たどり着くことができました。

駐車場がいっぱいあるので
車で来ても問題ありません。

駐車場に車を停め
少し坂を登ります。



自然石の間地擁壁の下に
御影石のピンコロが敷き詰められています。

「贅沢だな~」
と、目を奪われる私。
これだけで・・・
100万円を裕に超えると思います。(^^;)

境内に到着。
重々しい雰囲気はなく
なんともフランクな感じです。


奥に進むと・・・
ありました。
案内看板。


既にこの時点で
川のせせらぎの音と
水が滝つぼに落ちる音が
聞こえてきます。

階段を下ると
コンクリートの調整池があり
「あれ?こっちで良いの?」

と、無粋な風景に困惑します。

そこを横切ると・・・
突然・・・
結界が。


結界の柱と縄をくぐると
ありました!!


おおおっ!!

滝だ!!!


なんだか
空気がここだけ違います。

かの弘法大師が
多くの霊山がある鎌倉の中でも
ここが有数の「霊場」として
不動明王を祭ったというだけあり

なんとも
浮世離れした雰囲気です。

凄い。

ただ・・・
残念なのは、周辺の状況です。

この霊山の真裏は
ゴルフ場として開発されてしまっており
真表には焼却場。

現況をみたら
1200年前の空海さんは
一体全体、何と思うでしょう?

とにもかくにも
鎌倉の隠れた名所です。

皆さんも是非、訪れてくださいませ。

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