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2019年3月26日火曜日

大谷ノブ彦

新聞の大谷ノブ彦さんの「さあ汗をかこう」というコラムが
とても面白かったので抜粋します。

ここから五年で
色々なことが変わるでしょう。

僕の周りではあまり見た人がいないのですが
2017年末に公開されたジャッキーチェンの主演映画に
「カンフーヨガ」という作品があるんですね。
この映画は、日本では全くヒットしなかったのですが
実は、ジャッキーのキャリアの中で
最も興行収入がよかった作品なんです。

そもそも今
ハリウッドを含め、世界の映画市場は
中国が中心なんです。

中国の人に好まれれば・・・
過去にはなかったアフリカ系米国人のみの映画や
アジア系の役者のみの映画もどんどん作られるのです。
そして・・・
それがとんでもないヒットとなっています。

「カンフーヨガ」はインドが舞台で
インドのスターたちと香港スターのジャッキーの共演。

中国十四億人、インド十三億人。
『合計二十七億人』が対象だったというわけです。

日本の人口は一億二千万人。
今までは、この人口の国内市場だけでも
十分やっていけていました。
文化鎖国をして。

今年、アカデミー賞のノミネート作品は
「人種問題」「民族問題」「性的少数者」など
社会問題をエンターテイメント化して、ヒットさせている。
しかし、日本もたくさん社会問題はあるはずですが
多いのは、男女のどちらかが重い病気の゛泣かせよう映画゛。
人気あるグループは動画公開を制限したり
取り締まったりしてね。
世界への広がりをまるで拒んでいるよう。

ところがですね。
やがてこの国の人口の半分以上が高齢者になるんです。
今までの一億二千万人とは、消費の傾向が変るんです。
スポーツなんかもそうです。
大人気に見える野球ですが
全国の小学生のチームや競技者は、日々減っています。
そもそも練習する場所も限られてきていますし。

プロ野球の明るい未来のためには
若い選手の酷使をやめて
アジア全体のリーグへと市場拡大をしていく必要があるのです。
中国の選手が入ったりしたら
放映権が売れて
球団経営も相当助かるでしょう。

ここから五年でいろいろなことが変わるでしょう。
あなたの周りにいる
「外国人に買ってもらおう。」
「外国人をもてなしてみよう。」
と思っている人たちが活躍する時代の到来です。

とりあえず僕は・・・
来週からホットヨガに通います。
まずは、そこから汗をかきたいと思います。

(2019.3.24、東京新聞より)

面白いですね。

アジア各国に対して鎖国状態の我が国。
そして、差別的なマインドを持ち続ける政治家たち。

それが、日本の首を絞めているという訳です。




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