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2019年3月8日金曜日

サイディング15%値上げ

今年の2月から
サイディングメーカー大手「ケイミュー株式会社」が
外壁材・屋根材・雨どい・内装材等を
15%値上げしました。

・人件費の高騰
・資材の高騰
・物流の高騰
・エネルギーの高騰

それらが理由ですって。

キツイですね。
本当にキツイです。

当社住宅のサイディングはケイミューです。
直撃です。

でもね。
零細ながら・・・
一企業として思うのですが・・・
一気に15%の値上げって、ありなんですか?

今まで原価70万円で買えたサイディングが
31年2月から突然80.5万円になるのです。
その異常さが分かっていただけると思います。

このブログで随時紹介してきましたが
住宅に関する建材が軒並み値上げしています。
しかも、皆、足をそろえるように
一気に10%を超える値上げ。(TT)

アルミサッシ大手のLIXILやYKK
住設大手のパナソニックやTOTO
建具大手の大建工業や永大産業

その他、100社を超えるメーカー、ほとんど値上げ。

我々のような地場工務店が
家を1棟建てるのに
原価800万円前後の材料を購入しています。

15%値上げは、材料だけで120万円の原価UP。
(※基礎工事のコンクリート・鉄筋別途)

その他の費用は、殆どが職人さんの手間代となります。
その人件費も右肩上がりで上昇中です。

この状況で・・・
我々のような小さな建売業者は
パワービルダーにどうやって立ち向かえばよいのでしょう?

パワービルダーとは、年間何万棟も建てる建売業者です。
問屋を通さず大量に仕入れるため、原価コストは我々の半分です。

バブル期のように景気が上向いているのであれば
何の心配もありません。
住宅が高くなっても、売れれば問題ないのです。

でも、全く好景気は感じられません。

実質景気が上がっていないので
お客様の「建築費」の認識は、ここ数年全く変わっていません。
しかし、実際にはここ2年だけで200万円超も上がってる。
そのギャップは・・・
零細企業には、ものすごく深刻です。

当社には今でも普通にこんなメールが来ます。
「平成さんの仕様で1500万円で注文住宅を建てたい。」
話をお伺いすると
「面積30坪切るから、できるでしょ?」
と、おっしゃられます。

私の感覚では、1500万円(税込)で家を建てられたのは
消費税が5%だった当時の話です。
申し訳ありませんが
今、本体だけで1800万円(税込)でも厳しいです。

地場の工務店さんは、皆、悲鳴を上げています。
ギャップを埋められず、四苦八苦。
でも、安い仕事をうけないと潰れます。
会社を回わすために無理にお客様を取る。
完成してみたら利益ゼロなんていう事もよくあるのです。
負のスパイラルです。

一般の建売業者さんも、建材の値上げを吸収できていません。
建売の相場は2~3年変わっていないため
単純に原価がUPした分、利益が減っていく。
当社もその状況です。

10年先を見据えて生き残っていくには
どうすればよいのでしょう?
真剣に考えても、答えが出ない状況です。

まあ、頑張るしかないのですが
あまりにも資材高騰の勢いがすさまじく
愚痴しか、出てこないのです。(^^;)


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