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2020年12月14日月曜日

報道の真実

最近、TVの報道において
首をかしげるようなものが
多発しているように思います。

先日目にしたのが
「熱海の不動産加熱」
というものです。

報道によると・・・
熱海の分譲マンションや
中古マンション
一戸建てや別荘地にいたるまで
空前絶後の大人気で
毎日、不動産会社の電話が
鳴りやまないそうです。

・・・
・・・
・・・
私、近県の不動産業者ですが
そんな話・・・
正直、聞いたことがありません。

逆に今年に入り
インバウンド需要が無くなり
その需要を見込んだ分譲マンションが
壊滅的な状況にあるという
話を他方から聞きます。

TV番組の中では
テレワーク需要で
首都圏からの移住者が多く
その人気に合わせ
市内の商店街は活況。
新規店舗が次々にOPENし
魅力的な街として
紹介されていました。

私の記憶では・・・
熱海市では
人口が減り続け
観光地を外れると
過疎化が進み
空き家数も大幅に増加していた
と思われます。

また、観光地でも
シャッターを下ろした店が
まだまだ多く存在し
廃墟になったホテルも目立ち
街の刷新が叫ばれる中
外国人観光客が大挙して押し寄せ
風紀が乱れるなど
様々な問題を抱えていたと
認識しています。

報道が確かならば・・・
コロナ渦の中
これら問題を解決し
熱海市が目指していた
理想的な発展を遂げたことになります。

近県の不動産業者として
かなり気になるので
この報道が本当かどうか
お正月に
熱海に行ってみようと思います。

ただ・・・
これら報道を見て
「熱海の分譲マンションを見に行こう」
と思うのは良いですが
この報道を鵜呑みにして
良くリサーチもせず
不動産を購入するのは危険です。

現在、売りに出されている
分譲マンションは
コロナ騒動以前に計画された
価格となっています。

つまり・・・
「オリンピック需要で売れまくるぞ」
という設計価格なのです。
コロナ騒動でどこも工事が遅れ
完成時期が大きくズレ込み
コストも予定以上に掛かっているでしょう。

よって、今・・・
デベロッパーも分譲業者も
値引きが出来ない状態でありながら
一刻も早く売りたくて仕方ないのです。

そこに
このコロナの強烈な第三波が到来。
普通に考えたら
高値で売れる様相では
まるで無いのですが・・・

都心も地方も
「不動産が高値で売れている」
という大報道。

誰がどう考えても「?」ですが
その報道を見て
11月の新築分譲マンションの内覧数は
うなぎのぼりなのだとか。(苦笑)

正直言って・・・
この状況下で
高額の分譲マンションを買うのは
「飛んで火に入る夏の虫」です。(汗)

報道が全て正しい訳ではありません。
特に最近・・・
企業側にたった番組作りが
とっても色濃いな~と
思うのです。


不動産を購入するときは
個人でしっかりとした
市場調査をすることを
おススメします。

企業広告で成り立つ
メディアやアナリストを基準に
不動産売買や不動産投資を行うと
痛い目にあうことが多いです。

今に始まった事ではありませんが
注意してください。



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