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2018年10月27日土曜日

交通誘導員の人手不足

交通誘導員が猛烈に不足しています。
とても深刻な状況です。

我々建設業において、工事中に交通整理を行う交通誘導員は
とても密接な関係にあります。

狭い敷地に家を建てる時、道路にクレーン車を止めたり
また、商業地で建物を建てる際は足場が道路にハミ出たり
プレハブ住宅を建てる際は、大型トラックが一日何十台も来たり

そういう場合、警察に事前申請を行い「道路使用許可」を受けます。
許可の際「交通誘導員を1日何人」と警察から指定され
その誘導員を配置しなければ、原則、工事を行う事が出来ません。

普通の一戸建ての工事でも、狭い道路の場合は
現場に1人・・・
狭い道路への両方の入口に1人ずつ・・・
枝分かれしている道路に各1人・・・
1日、5人~6人なんていう事もざらにあります。

しかし、警備会社に依頼の電話をすると
「その日は、誘導員が確保できない」という回答を受けることも増えてきました。

どうにかお願いをして、工事当日。
現地に来た誘導員が皆、70歳を超えたご老人なんてことも
普通になっています。(^^;)

ご高齢の誘導員は、状況判断能力が低く
通行する車や人とトラブルになることが多く
また、当日、ドタキャンなんていう事も普通に発生しています。

ドタキャンとは・・・
警備会社が登録している個人に依頼を掛けます。
警備会社が個人に日時指定をして、家から現場に直行となるのですが
当日、何の連絡も無く、現場に来ず
我々が当日の朝、警備会社に電話をすると
「本人と連絡が取れない」なんてことを言われ
後で「体調不良だった。」などと言われるケースです。

もう、こうなると我々も警備会社もお手上げです。(TT)

国の調査によると・・・
工事現場の交通誘導&イベント警備などで
90%以上の警備会社が人手不足だと回答したそうです。

すでに地方では、誘導員を確保できず
工事が大幅に遅れる事例が発生しており
さらに、その状況がドンドンと増えてきているのだとか。

その原因として
①盛況な公共事業による需要の増加
②賃金水準が低い
③トイレにいけない、雨でも立ち続けるという重労働
④最低賃金UPによる他のアルバイト代の高騰
⑤重労働に対する若者離れ

警備員の人離れが増えている中で、需要が増加している。
警備会社は、他のアルバイトでは雇われない高齢者を雇用するしかない。
でも、クレームやトラブルが多く、てんやわんや。

当社でも、何度もドタキャンを食らい、えらい目に合っています。

これ、どうしたらよいのでしょう?
これから、ドンドン少子高齢化が進みます。
若者が年々不足するため「就職難」という言葉は無くなるでしょう。
そうなると、職業は選別され
重労働の職種は今後、より一層スピードを増して人手不足となるのが
容易に想像できます。

国の思惑は、外国人労働者です。
来年4月に向け、外国人労働者を大幅に受け入れる法案を検討しています。

それが吉とでるか?
凶とでるか?

重労働ばかりを外国人に割り当てれば凶と出る確率が高くなるでしょうね。

交通誘導員でも、こんな状況です。

原発・・・
どうするのでしょう?
廃炉作業、そのうち、日本人の若者の誰もやらなくなるのは目に見えてます。
放射能を浴びて、命の危険をさらして作業をして
ピンハネされた安い給料でやる日本人なんて、皆無でしょう。

政府は、これも外国人にやらせるつもりらしいですが・・・
無茶でしょうね。

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