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2022年8月6日土曜日

オーク無垢床にオスモオイル

鎌倉市笛田で建築をしていた建売住宅
先日、無事お引渡しが完了しました。

建築前にご購入者が現れ
ほぼフル注文住宅の様相となり
お客様の可能な予算の中で
マイホームに求める「夢」を
フルで実現させた家となりました。

完成写真は取れていませんが・・・
施工中の写真を
ちょこっとご紹介します。



外壁はサイディングを予定していましたが
お客様たっての希望で左官に変更。

色も「抹茶色」を指定されたので
エスケー化学の塗料「ベルアート」の
色見本帳「ACー1761」をチョイス。


抹茶色の家、初めて手がけました。(^^)
塗り方は、「プレスL」となります。

お客様最大の夢は
ペレットストーブとAEGの食洗器!!

食洗器は、ドイツ製でリクシル対応外。
その為、特注対応となりました。
AEGの食洗器は・・・
https://www.aeg-jp.com/appliances/dishwashers/
当社も初めて扱うもので
恥ずかしながら個人的に
その存在すら知りませんでした。

また、ペレットストーブは
私の妻の実家「山形県天童市」に事務所を構える
株式会社山本製作所の「ほのか」を設置。
 
(写真は山本製作所より)

煙突が背面に付くため
煙突が正面からは見えません。

当社が良く手がける薪ストーブに比べると
大きさは薪ストーブの半分程度なので
とても省スペースで済みます。

また、外部に出る煙突も
昔の「バランス窯」と同じ程度なので
狭小の家には良いでしょう。

ただ、排気は熱風となり
臭いもするので
配置には熟考が必要です。
さらに・・・
ペレットストーブは、薪ストーブに比べて
個人的な主観ですが
燃料の投入やメンテがとても面倒です。

過去、お客様にペレットストーブを
設置した方がいらっしゃいますが
数回使っただけで
その後オブジェと化していたりします。
実際に採用する場合は
注意が必要です。

内壁も壁紙を予定していましたが
すべて「珪藻土」の左官に変更。

床も合板床から
無垢床(無塗装品)に変更。


ホワイトオークの6尺一枚物です。
ユニ(継材)ではない贅沢な仕様。

無塗装品なので
仕上げ塗装をする必要があります。

塗装するのはドイツの「オスモオイル」です。

そのまま塗ると表面が荒立ち
ザラザラになります。
よって塗装屋さんが床全面に
オービタルサンダーを当てて
表面を削り、滑らかにする下処理が必要です。

オスモ社の施工マニュアルには
「下処理不要」と書いてあるため
そのまま塗ってしまう塗装屋もいますが
絶対にNGです。

粉をすべて除去して
手ハケで塗っていきます。

ここでも注意。
塗装屋によっては「バケ」で塗ってしまいますが
バケで塗るとムラがひどくでます。
必ず「刷毛」で塗って下さい。


植物性のオイルで
色の無い「クリア無ツヤ」ですが
無垢床を塗り込むと
これだけ色が変わります。

また、夏場は塗った直後に乾いて行くため
縦に2枚ずつ、塗っていきます。


動画が見れない人は、下記をクリック。
https://www.youtube.com/watch?v=fmcUrmhB02Y

こうする事で
塗りムラを無くすことが出来ます。

高級住宅を建てるハウスメーカーでは
お客様が「無垢床」指定をしても
提案されるのは
殆どがユニの塗装品です。

何故かというと
上記の通りコストと手間がかかり
さらに施工後のクレームが多いからです。

床塗装だけで、大体25万円程度かかります。
時間も塗装だけで丸々1週間です。

また、引き渡し後・・・
痩せたり反ったり鳴ったりと
塗装品では起きにくい症状が
必ずといってよいほど起きます。

そんな理由から
最近、滅多に見ない
「無垢床の無塗装品」ですが
やはり、質感は雲泥の差です。

オイル仕上げの床は
とっても美しいのです。

さて、今回はお客様たっての希望で
このように進めて参りましたが
今回は、お客様の情熱に私が負けた
『特別案件』ですので
当社建売住宅にて
「同じようにしたい」
と、ご要望を頂きましても
ご対応は出来ません。(TT)

何卒、ご了承をお願い申し上げます。

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