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2021年9月23日木曜日

正念場

正念場ということば
ここ1年で何度となく
聞いていますが
どういう意味なのでしょう?

語源由来辞典によると
下記のように記してあります。

正念場の「正念」は
仏教語で
悟りにいたるまでの
基本的な実践目得とされる
『八正道』のひとつ。
雑念を払い
仏道を思い念ずることで
正しい真理を思うことを意味し
修行の邪魔となる雑念に
乱れない信心も意味する。

また、歌舞伎や浄瑠璃などで
主人公が役柄の神髄を見せる
最も重要な場面をいう語で
「性根場」とも書く。


ほほ~
仏教用語なんですね。

我々はただ単に
重要な場面を
正念場と表現していましたが

正しい心が必要な場面を
総じて「正念場」というのですか。

日刊スポーツの紙面
こんな記事がありました。

思えば・・・
政府の掛け声は

■20年3月「この1カ月が勝負」
■20年4月「緊急事態宣言」
■20年7月「この夏は特別な夏」
■20年9月「この連休がヤマ」
■20年11月「我慢の3連休」
■20年12月「真剣勝負の3週間」
■21年1月「緊急事態宣言2度目」
■21年3月「6月までが正念場」
■21年4月「本当の正念場」
■21年7月「緊急事態宣言4回目」
■21年7月「まさに今が勝負所のヤマ場」
■21年8月「最後の我慢をお願いしたい」

その間政府は・・・
布マスクを国民に配布したり
給付金の準備をするものの
困窮者に行き渡らず
10万円の配布も大騒ぎだった。

GoToトラベルなどの
アクセルのタイミングを間違え
国民に禁止した会食や会合を
政治家は続けた。

ワクチン供給も
「五輪開催前までの接種完了」
と胸を張ったが
9月21日の発表では
ワクチン1回目の接種者は
全人口の66%余り。
2回目の接種を終えた人は
全人口の54%に留まる。

まだワクチンが行き渡らないのに
政府は3回目の接種の準備を始めている。


なるほど。
政治家の方々から
幾度となく
正念場という言葉が
発せられてきましたが

その言葉が持つ
「正しい心」
「正しい理念」
「邪念に邪魔されない信念」
は・・・
上記時系列を見ると
どこにも
存在しなかった事が
よく解ります。(^^;)

でも・・・
政治家の方々は
自分に対してではなく
「お前ら正念場だぞ!」
と、国民に対して
発しているのであって
自分に対して
正しい心を求めている訳では
さらさらないのです。

だから、誰も
言うことを聞かない。

雑念まみれの人に
「自粛しろ!」
「自制しろ!」
と言われても
賛同を得られないのは
●●でもわかるかと。(TT)

テレビでは
その政権を担った方々が
なぜか他人のふりをして
次期総裁候補として
テレビ討論を
連日行っていますが

皆、総理大臣という職に
雑念(邪念)ばかり。
誰一人、正念を感じない。

政教分離の日本。
政治家が正念場という言葉を
使うのであれば

雑念を払い
仏道を思い念ずることで
正しい真理を思うことを意味し
修行の邪魔となる雑念に
乱れない信心も意味する。

という部分は

雑念を払い
国民を思い念ずることで
正しい真理を思う

となるべきです。

今のままでは・・・
近い将来発生するであろう
数多くの土壇場において
そこで「正念」が
発揮されることは無く
安倍政権や菅政権と
同じ轍を踏み続けることでしょう。

せめて・・・
立候補者の方々には
取り繕う事は止めて
個々の信念を語ってほしい。

じゃなければ
ただの「同じ穴の狢」です。

それにしても・・・
日本語は深いですね。
47年生きてきて
今更ながら言葉は難しいと
痛感する私です。

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