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2014年7月3日木曜日

きよしろうの手紙

地震の後には戦争がやってくる。
軍隊を持ちたい政治家が、TVででかい事を言い始めてる。

国民をバカにして戦争にかり立てる。
自分は安全なところで偉そうにしてるだけ。

阪神大震災から5年。
(当時)俺は大阪の水浸しになった部屋で目が覚めた。
TVをつけると、5カ所ほどから火の手がのぼっていた。
「これはすぐに消えるだろう」と思ってまた眠った。
6時間後に目が覚めると、神戸の街は火の海と化していた。

この国は何をやってるんだ。
復興資金は大手ゼネコンに流れ・・・神戸の土建屋は自己破産を申請する。

これが日本だ。
私の国だ。

とっくの昔に死んだ・・・
有名だった映画スターの兄ですと言って返り咲いた政治家。

弟はドラムを叩くシーンで・・・
「僕はロックン・ロールじゃありません。」と自白している。

政治家は反米主義に拍車がかかり、もう後もどりできゃしない。
そのうち、リズム&ブルースもロックも禁止されるだろう。

政治家はみんな防衛庁が大好きらしい。

人を助けるとか、世界を平和にするとか言って、
実は軍隊を動かして世界を征服したい。

俺はまるで共産党員みたいだな。
普通にロックをやってきただけなんだけど。
そうだよ、売れない音楽をずっとやってきたんだ。
何を学ぼうと思ったわけじゃない。

好きな音楽をやっているだけだ。

それを、何かに利用しようなんて思わない。
せこい奴らとはちがう。

民衆をだまして、民衆を利用して、いったい何になりたいんだ。

予算はどーなってるんだ。
予算をどう使うかっていうのは、いったい誰が決めてるんだ。

10万円のために人を殺す奴もいれば・・・
10兆円とか100兆円とかを動かしてる奴もいるんだ。

一体この国は何なんだ。

俺が生まれて育ったこの国のことだ。
君が生まれて育ったこの国のことだよ。

どうだろう、この国の憲法第九条は
まるでジョン・レノンの考え方みたいじゃないか?

戦争を放棄して、
世界の平和のためにがんばるって言ってるんだぜ。
俺達はジョン・レノンみたいじゃないか。

戦争はやめよう。

平和に生きよう。

そして、みんな平等に暮らそう。

きっと幸せになれるよ。

湯川れい子さんが2年前の選挙で朗読したことで有名な・・・
14年前に書かれた、忌野清志郎からの手紙です。



彼は、見えていたのですね。
今の日本を・・・14年もの前に。

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