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2017年2月3日金曜日

タイルは大変

建築家伊藤誠康先生設計の注文住宅、N様邸にて。

今日は、朝からひっきりなしに携帯がなります。
電話の相手は、大進タイルさん。
そうなんです。
今日は、キッチンタイルの施工日なのです。

当社の場合は、細かい収まりは私が決めます。

建築家に家を依頼をする場合・・・
通常は細かい収まりもすべて図面指示があります。

でも、伊藤先生は、東京を拠点として大阪~新潟と飛び回っていらっしゃる。
細かい打ち合わせのために、いちいち鎌倉に呼び出すことは、大きな負担となってしまいます。
ですので、最初から取り決めごととして
細部の収まりは当社が打ち合わせる。」事としています。

お客様の希望と職人の調整は、私の役目となります。
ただ、伊藤先生の家の構想を大きく崩すわけには行きません。

よって、お客様の希望にも口を出しまくります。(^^;)

お客様と喧々諤々やったあと、職人さんに発注。

今日朝一で、現場にて職人さんと打ち合わせ。
その場で、現場を採寸して、割り付けを考えます。



大進タイルさんからも
「こうしたら?」「この方が収まり良いよ」
とアドバイスをもらいます。


お客様が選んだのは、縦100mm×横300mmの特殊なタイルです。
タイルキッチンの雑誌の切り抜きを持ってこられて
「こんな感じにしてほしい」と、目を輝かせられてました。

通常では、お受けしません。
とても大変だからです。(^^;)

でも、今回は、特別にお受けすることとしたのです。

養生の段ボールに、キッチン正面壁の割り付けを鉛筆で走り書き。



袖壁の割り付けも同じく。


「この絵の通りに」と大進タイルさんにお願いして
私は別件の打合わせ現場へ向かいます。

でも、そんなに簡単ではなく・・・
窓やレンジフード、キッチン天板・バックガード・袖壁笠木、キッチン側面・引出・・・
凸凹が入り組み、もう異次元です。

結局、6回、現場から呼び出し。
都度打ち合わせ。

大進タイルの大河原さんも、真剣そのもの。
私は、口うるさく、とても細かい。
気に入らなかったら「貼り直して」と平気で言う輩です。(^^;)
だから適当はご法度です。

さて、このキッチンの壁がどうなるのか?
いよいよ、スタートです。



まず墨を出します。



そして、下地を作ります。



一枚一枚、手で張り付けていきます。



一枚貼っては、水平・目地幅・凹凸をチェック。

寸法を測って、タイルを切って、加工して、張る。
これをずっと繰り返します。



正面は、複雑になる窓回りから追い出します。



寒いと、接着剤のノリが悪いそうで、固くて大変そう。



朝8時半から開始し・・・
最後の打ち合わせは午後6時。

丸一日かかって、ここまで完成!!!!!



窓回りも、タイル巻き込み仕上げです。

完璧!

バックガード裏は、タイルを20mm×300mmに加工して貼ってあります。

レンジフードは事前に浮かせて壁付けしてあり・・・
差し込んで貼って、油が回らないようにコーキング用の幅を確保。

結局私が口うるさく「ああしろ、こうしろ」と言ってしまったので・・・

材料が足りなくなり、とりあえずここで終了。
再度3ケース追加注文して、材料が来るのが火曜日となりました。(TT)

大進タイルの大河原さん、ありがとうございました。

引き続き、よろしくお願い申し上げます。

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