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2019年12月6日金曜日

中村哲

茅ヶ崎にある愛生会クリニック
https://aiseikai-clinic.com/career/index.html

その院長は我が家の恩人です。
その赤沼先生が12月5日
泣いていました。
「唯一無比の人が亡くなった」

中村哲さんが凶弾に倒れました。

世界中でもっとも名の知れた日本人医師で
世界中でもっとも危険な地で30年以上
貧困・差別・宗教と戦いつづけ
世界でもっとも命が失われて行く地で
命を救い続けた御方です。

なぜ、狙われたのか?

安倍政権になってから、中村哲さんは
新聞紙面で、こう警笛を鳴らしていました。

今まで日本人は
武力で他国を侵略しない国とされ
敵意を向けられてこなかった。

集団的自衛権が行使されるようになれば
海外で活動する日本人に危険が迫ることとなる。

他国の軍隊が戦闘をすれば
その国の人々の目には侵略者に映る。
侵略者に守られているNGOの職員は
狙われ、かえって危険になる。

このご本人の心配が
現実のものとなってしまったのですね。
特に、2015年1月イスラエルにて
「テロに屈しない」と会見した安倍首相は
世界の紛争地域に対し
「日本はイスラエルの仲間」と印象づけてしまった。

「テロとの戦い」を掲げ
アフガンに軍隊を派遣した欧米諸国は
市民から敵意のまなざしを向けられるようになった。
復興支援や医療活動をしている欧米の民間人は
誘拐や攻撃の対象となった。

集団的自衛権の行使によって
欧米同様、日本人という理由で
テロの対象になれば私の仕事は続かない。
もう、逃げるしかない。

それでも逃げず活動を続け
命を落とされた中村さん。
無念でしょうね。(TT)

安倍総理大臣は
行使容認する集団的自衛権を
「限定的なもの」と説明するが
それは戦争の現実を知らない人の言葉だ。
相手がピストルを持っていれば
ピストルで応戦する。
ライフルならライフルで
機関銃なら機関銃で。
ひとたび武力を使うと
際限なくエスカレートしていく。

だから中村哲さんは
海外に自衛隊を護衛派遣しては
絶対にダメだと
主張し続けていました。

アフガニスタン人が
もっとも親密に感じているのが日本だ。
彼らにとって「日本」と聞いて連想するのは
長崎、広島、日露戦争だ。
どこに行っても知らない人がいない。
日本もアフガニスタンと同じように
他国に侵略を受け廃墟となった。
しかし、そこから立ち上がり
世界一の経済大国になったが
一度も外国に軍隊を送ったことはない。
とてつもない信頼がある。

日本人は国連職員よりも安全だというのが
一昔前まで一般的だった。
しかし、その信頼が失われつつある。

日本に帰ると別の惑星に来たように感じる。
第一に元気がない。
日本では、世界最高峰の医療が受けられ
恵まれている割にみな不幸な顔をしており
自殺が多い。
アフガニスタンは貧しい国で
他殺はたくさんあるが自殺はない。

日本の政権については
こんなバカな政権はない。

諸外国は権力に対して従順でない気風がある。
対照的に日本ほど権力に弱い国はないと感じる。

現政権がアフガニスタンに出現したとするなら
もう何十回か暗殺されている。

その点が日本との違いだ。

個人的なことをいうと
憲法に従う義務はあるが
政権に従う義務はないと考えている。

この記事を転載することで
中村哲さんの弔いとさせていただきます。

心よりお悔やみ申し上げます。
ゆっくり、天国で休んでください。
合掌。(-人-)

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