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2020年1月20日月曜日

食べ残し

■冷蔵庫で食品を腐らす日本人

■うおつか流 台所リストラ術

■ひと月9000円の快適食生活

等々、多くのベストセラーの著者である
食生活研究家の魚柄仁之助さん。

新聞紙面で
こんなことを仰っていました。

地球環境を守るために
食べ物を大事にしようなんて
きれい事を言って
モラルに訴えても
人は動かない。

去年10月に自民党が施行した
『食品ロス削減推進法』は
意味が無いと思います。

「食べ物を無駄にしてはいけない。」
と、みな思っていますよ。
でも言うはやすく
行うは難しでね。
国が言ったからといって
どうなるものではない。

なぜ食べ残しが発生するのか?

不味いものだからですよ。
本当に美味しかったら残らない。

食品メーカーは
コストを考えて作るから
いかに安く「平均値の味を出すか」
に、チカラを入れている。

僕はよく友人を家に招き
料理を振舞いますが
いつも顔を見て作っている。
同じ人でも
「今日は体調がわるそうだな。」
と、思い遣り作ってこそ
全部食べたくなる
料理が出来るのです。

食品ロスを解決するには
そうした個人のスキルが
大事だと思います。

つまり
相手の顔を見ないで
機械的な大量生産を行うことを
日本が辞めない限り
食品ロスは無くならない。
ということです。

この「食品ロス削減推進法」は
下記を推進していくというものです。

①消費者、事業者等に対する教育・啓発等
②食品関連事業者等の取組に対する支援
③食品ロス削減にな功績がある者を表彰
④食品ロスの実態調査・研究
⑤食品ロス削減の先進的な取組等の情報収集
⑥フードバンクの支援・調査・検討

なんだか、色々と言っていますが・・・
いやいや、そんな事ではなくて

政府がやらなければいけないのは
「大量生産の規制」
「大量輸入の規制」
この2つだけなんです。

これだけやれば
食品ロスは消えて無くなります。
教育や啓発なんて一切不当。

必要なだけ生産。
必要なだけ輸入。

簡単な事です。

是非、上記著書を読んでみてください。
目からうろこです。

2020年1月18日土曜日

ゲーム規制

中国政府が
国内の未成年者に対し
オンラインゲーム利用を制限する
規制処置を発表したという
報道がありました。

18歳未満の若者が対象で
平日は1日90分まで
休日は3時間まで。
さらに午後10時から翌朝8時まで
ゲームを禁止。

凄いですね!!

企業の顔色ばかりうかがって
なんの規制も出来ない
我が国とは異なり
羨ましい限りです。

日本も、とっとと
子供を食い物にする
ゲーム業界に対し
制限を設けるべきです。

過去、何度も紹介していますが
宮崎駿の「ゲーム規制」の
アンチテーゼです。
http://heisei-shonan.blogspot.com/2015/12/blog-post_8.html

日本は
今、親が共働きで
とても忙しく
日常に余裕が無い
ご家庭が多いように見受けます。

そんなご家庭の子供は
往々に携帯ゲーム機を与えられ
何かあるごとに
親に「ゲームをやってなさい」と
言われているをよく見ます。

「ゲームをやってなさい」
というのは
親としては簡単です。

子供は、夢中でゲームをしてくれるので
その間、親は自由を得られます。

でも、子供が・・・
癇癪をおこしたり
駄々をこねたり
遊びたいとおねだりするたびに
親がゲームに逃げてしまうと

親は、癇癪を起した子を観察せず
子は、親の困った顔や怒った顔を見ず
子供との密のやり取りが薄れ
ゲーム画面に囚われた子は
「人と人との関係を見計らう」
というスキルを
得ることができないまま
育ってしまうことでしょう。


教育者の岡崎勝さんは
親とのやり取りのなかで
人と距離を測る判断力が
育つと言います。

そして、自制を覚え
気遣いを心得る。

また、こう続けます。

親が他の親や子供
または学校の先生と
関わり合う事を避け
子供を囲い込んで育てれば
その親をみて大人になる子供は
社会性が著しく貧しくなる。

私は、これが
現代社会の一番の病みだと
思うのです。

服部学園の校長も言っていました。

顔と顔を見つめ合わす事で
幸せ物質のオキシトシンが分泌され
良好な対人関係が築かれる。


「相手の顔を見る。」

「相手の目を見る。」

今の若者が苦手とするものです。

そして、今の日本の若者の幸福感が
世界の先進国の中で
最も低いというのは
僕の独断と偏見ですが
これが原因だと思うのです。

また、宮崎駿さんが訴えるように
子供のころの貴重な体験を
得るための時間を
ゲームが埋めてしまうと

大人になっても
時間が空いたら
すべてスマホを手に取り
ゲームに勤しむようになる。


一種の現実からの逃げ場に
なってしまっている。

だから、今しか興味が無くなり
未来はどうでも良いと平気で言う。
だから、政治には一切興味が無い。

日本がまた
世界一の技術大国に浮上するには
ただ一つ
「ゲームを規制する」だけで
実現できると思うのです。

中国、正しいじゃん。
いいね。


2020年1月17日金曜日

高野山

2019年の大晦日。
3泊4日の年末旅行も
最終日となりました。

朝5時に起きて
日本三美人の湯を堪能し
8時にご飯。
9時に竜神温泉を出立。

これから8時間かけて、鎌倉に帰ります。

ちなみに和歌山は吊り橋が多い。
宿の近くにも、こんな木造の吊り橋がありました。



小さな集落に、必ずというほど吊り橋がある。
スリル満点の生活です。

さて・・・

南下して高速道路に乗るか?
それとも、北上して峠を越えるか?
迷いましたが・・・
高速道路に乗ってしまうと旅情がない。

ということで、北上をチョイス。
護摩壇山の峠を越え
奈良の方に抜けていく道です。

「奈良の大仏にでも寄って行こうかしら?」
そんなことを思いながら
1時間ほど、ひたすら峠道を走っていると

3つ目の山の頂き付近で
突如、凄い建物がドンと現れました。



黒沢映画の「羅生門」か!!

車でス~っと通りすぎましたが
1kmほど進んだところで
どうしても気になったので
「ちょっと引き返していい?」
と、妻に了承を得て
狭い峠道をUターン。

戻ってみると「高野山」と書いてあります。

もしかして
織田信長に焼き討ちされた
あの高野山ですか?!!

標高約1000mm。
凄い山の上にあるんですね。
仏教の聖地として
昔の人は、こんな山の奥深くまで
歩いて参拝したんでしょうか?

そして、こんなところに
織田信長は攻め込んだのか。

全くの予定外ですが・・・
参拝することとしました。

さっきの山門は
昔のものなのでしょうか?

車でこの山門の裏を奥に進むと
何もなかった山の中に
突如、とてもキレイな街が現れビックリ。

観光地となってますね。
歩道に、多くの外国人が歩いてる。
反対側がメインの入口なんですね~。

パーキングに車を停め、歩いて散策。
すると、新しい山門がありました。


ここがメインかな?


凄い迫力です。
そして、なんとも独特な雰囲気。


中に入ると、広い!!
目の前の本堂にお参りをして
厳粛な内部を参拝。

本堂の横にある建物。
チベットを紹介するテレビ番組で見た
グルグル回す建物だ。


家族4人でグルグル回しながら
祈祷。

国宝的な建物を見て回り


今にも神様が出てきそう。


古い大塔。
凄い厳正な空気。


そして遠くに新しい大塔。


物凄く大きい。


娘の大きさと比較してください。
余りの大きさに圧倒されます。

中に入る事ができます。
その中には
巨大な大日如来像から
様々なご神体が鎮座していて、圧巻。

余りの凄さに
我が家の暴君たちも言葉を失い
静かに見上げていました。

不肖45歳の私ですが・・・
その人生において拝見した仏殿や仏体の中で
一番、圧倒されました。

1時間以上、滞在。
妻は、子供たちのお守りを買い
「もう来ること出来ないから・・・」
と、御朱印帳まで買ってました。(^^;)

さて、もうすぐお昼です。

高野山を後に、急ぎ帰路に戻ります。
頑張って、下山し・・・
奈良市内に付いたのは、午後1時過ぎ。
市内で昼食をとり

その後は、永遠と高速道路を走ります。

途中、休憩を取りながら
鎌倉の家に着いたのは
午後8時過ぎとなりました。

車の走行距離は
4日間で1722km


疲れた。
ただただ、疲れました。

家に帰り、いの一番に私が思ったこと。
「タクシー運転手って凄いな!」

タクシー運転手という仕事は
1日平均で約300km走るそうです。
それを毎日です。
しかも、ノルマを背負い
都度、初見の人を接客をしながらですから
もう、感服です。

タクシー運転手の気持ちが分かった
2019年最後の日となりました。

おわり


2020年1月16日木曜日

和歌山城

3日目は
思わぬ洞窟探検に遭遇し
当初の目的地に到着したのは
すっかり昼が過ぎた時間になってしまいました。

あれが和歌山城だ!!



近くで腹ごしらえをして
いざ、登頂。

デカい木。


石垣。


急な階段。


素晴らしい景色。


まだ上ります。


ようやくお城の下まで来ましたが・・・
やっぱり、閉館。


12月30日ですから・・・
仕方ありません。

城壁の外から和歌山城を堪能し、下山。

さて、時計を見るともう午後3時を過ぎてます。
予定では、大阪の海遊館に
もう付いているはずでした。

海遊館は、ここから1時間以上かかります。

閉園が5時だったらもうアウトです。
ググってみたら、夜8時まで営業となってます。
という事で、強行出発。

高速道路を飛ばしていると・・・
犬の形をした工場が!!!



さすが大阪。
凄いですね。(^^;)

午後4時半、海遊館に到着。


入口は、長蛇の列。
えっと・・・
500人は並んでますね。(汗)
入場制限をしているようです。

並ぶこと40分。
ようやく入ることが出来ました。

まずは、永遠とエスカレーターを登ります。


8階建てのビルの真ん中に巨大な水槽があり
その水槽をらせん型で回って下りていくような
建物構造になっています。


よって、つねに
その水槽を見てまわるのですね。

世界最大級との触れ込みでしたが・・・
拍子抜け。
ジンベイザメも「美ら海」を見た後だと
なんだかスケールが小さい。

一時期「アジアNo1の水族館」などと
触れ込まれていましたが
個人的に日本の水族館の中でトップ10には
入らないな~。

ちなみに我々が行った日は
中は、すし詰め状態。
多国籍の人がビッシリ。

まともに見る事は出来ず
ただただ、人の流れに身を任せ
満員電車のごとく
進んでいくということになりました。

40分並んで入りましたが
我が家族は、30分で外に出てきました。

息継ぎするよう外に出てきたら
建物がイルミネーション一色。
ゆっくりと記念撮影。


このイルミネーションが
海遊館で一番の見ごたえでした。

隣接する観覧車に乗ろうと思いましたが
こちらも大行列。
寒空の中、またここで40分並ぶのは無理。

寒さをしのぐため
その横にある建物に入ったら
「なにわ食いしんぼ横丁」なるものを発見。


目を丸くしながら
大阪名物をウィンドウショッピング。

そうこうしていると
時間がどんどん過ぎ
時計を見るとすでに午後6時を回っています。
旅館の晩御飯のリミットが7時半。

妻に旅館へ電話を掛けてもらうと
「ああ、そこからですと3時間はかかりますね。」
と、呆れられてしまいました。

今帰っても、到着は午後9時ですか。
大失敗です。

旅館の係の人にお詫びして
晩御飯をキャンセル。
急きょ、この横丁で
晩御飯を食べることにしました。

たこ焼き・ネギ焼き・お好み焼き。
なんだかんだ食べて
海遊館を発ったのは、7時半ごろ。
高速~山道と
車を飛ばして3時間。
宿に帰ったのは、午後11時前。

お風呂が11時で終わりなので・・・
せっかくの温泉宿なのに
3日目は、お風呂にも入らず
就寝とあいなりました。

まだまだつづく


2020年1月14日火曜日

恐竜ランド

年末旅行3日目。

熊野古道という案を出しましたが
「歩く」「登る」
というワードが出た時点で
妻と息子からNG。
娘が唯一「良いよ~」と言いましたが
彼女は、ほとんど私の肩の上。
肩車する羽目になる私もNG。

ということで・・・
まず、和歌山城を目指すこととなりました。

護摩壇山越えの道のり。
カーナビの予想では
峠道を走り2時間後の到着です。

宿を朝9時に出発。
すると・・・
北上する道は、いたるところこんな有様。



半分以上、崩れてます。

和歌山に超巨大台風が来たのって
3年前ですよね?
国道が未だに復旧が進んでいないなんて
関東の我々は、全く知りませんでした。

道路陥没・崖崩れが
次々に現れるのを見るにつけ
東京オリンピックに何兆円もつぎ込み
この国は何をやっているのだろう?
運転しながら・・・
無性に腹が立ってきました。

全く初めて通る道なので
カーナビが頼りです。
ただ、我が家のカーナビはパナソニックでして
ちょっと「おバカ」な所があります。

半分程度来たかな?という所で
カーナビが指す先の道が
明らかに「違うんじゃない?」という
分岐点に来ました。

片方は、2車線の舗装道。
もう片方は、幅2.5mのガタガタ道。

カーナビは、2.5mの道を指し示しています。
先を覗くと山深く真っ暗。
しかも、路面が枯葉で覆い尽され
車が通っていないことが分かる状況。(^^;)

妻、すぐさま
「この道はダメでしょ?」
と、不安顔になり
「引き返した方が良いんじゃない?」
という。
子供達も「怖い~」と言う。

でも、男って女性と違い
こういう時って
不安より冒険心が先に来る生き物でして

私の独断で突き進むこととなりました。

しかし
それが本当に酷い道でして・・・


車が1台やっと通れる幅で
右も左も絶壁の道。
そして、永遠と続くヘアピンカーブ。

これ、対向車来たらどうなるの?

でもパナソニックのカーナビは
ここを行けと言っている。

一歩間違えたら遭難してしまい
ところどころ落石しているので
命も危ないような状況ですね。(^^;)

助手席の妻は
ずっと顔が引きつったまま
急こう配を下り続けました。

30分走ったあたりで
少し開けたところに出てホッとすると
息子が「あ、見て!!!」と大きな声。
ゆびさす先を見てみると
「恐竜ランド」というボロボロの看板。

恐竜大好きの息子です。
「トン、行きたい!行きたい!行きたい!!!」
と大騒ぎ。

ということで・・・
急きょ、行先変更です。

看板の矢印方向へと曲がると
今度は急な坂を登り始め
これまた「林道」を進みます。

どんどんと山深く入り込み
またも不安になる。

4kmほど走ると
山林が突然開けて、ドンと到着。


怪しさ120%!
はるか人里離れた山中に
突然現れた「恐竜ランド」の不気味さたるや
尋常ではありません。

この独特の雰囲気を言い表すのは
かなり難しいですが
個人的にピッタリ当てはまるのは・・・

「楳図かずお」

まさに、楳図漫画の世界です!!


おどろおどろしさが
漂流教室に出てきた「恐竜の世界」と
全く同じなんです。(汗)


奥の方にある
あの建物が受付かしら?


その建物の横に
洞窟らしきものが見えます。(^^;)
こ、怖い。


建物に行ってみると
男性が一人いらっしゃり
大人900円、子供600円とおっしゃる。

どうやら、洞窟に入る料金のようです。

周りを見渡しても
恐竜のオブジェは数体ありますが
この洞窟以外、何もありません。

ここまで来たら・・・
入らないと・・・、ダメですよね。


家族4人で
恐る恐る入洞。


長谷寺の洞窟のように
とても小さいものを想像していましたが
中は、とても深く
さらにいくつもの道に分かれており
川口浩探検隊を彷彿とさせます。



険しい。


奥の方に行くと
さらに奥深く下りていく道が。

しかも地獄と書いてあります。


オブジェも照明も
なんとも、おどろおどろしい。

子供達は半泣きで
「生きたくな~い」と躊躇しましたが
妻は笑いながら先にドンドン行ってしまい
仕方なく、我々も後を追います。

最下部には、こんな地獄が・・・っ!!


凄いな。
よくもまあ、こんなものを作ったものだ。
まさに、異世界です。

洞窟探検に40分。
思いのほか楽しめました。

洞窟から出て
不愛想な受付を通り過ぎ
車に乗りこみ
エンジンをかけて出発すると

恐竜ランドを背にして
とても不思議な感じを覚えました。

千と千尋の神隠しで
最後に主人公が
両親とトンネルを出るとき
みたいな・・・。

ちょっと怖くなって
振り返ることも出来ず
私に至っては
バックミラーを覗くことも出来ませんでした。(笑)

つづく