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2018年11月17日土曜日

足し算人間vs引き算人間

何年か前に同じようなブログを書きましたが
もう一度、同じことを書いてみようと思います。

良く「マイナス思考」「プラス思考」とか
そういう表現を目にしますが・・・

■マイナス思考=ネガティブ=暗い
■プラス思考=ポジティブ=明るい

だいたいこんな漠然としたイメージですよね。
私は「貴方はポジティブだね。」と言われる事が多いのですが
正直、なにがポジティブなのかは自分ではよく解からないのです。

私がAB型の左利きの直感人間の「変わり者」なので
ただ単純に自己分析ができないだけなのかもしれませんが。(^^;)

でも、人間の行動は、ネガティブかポジティブか
この2つのどちらに支配されてるかで、大きく異なります。

ただ、横文字だとニアンスだけで解りにくい。
それを日本的に足し算と引き算と言い表すと、理解しやすくなります。

個人的に、人という生き物は
「足し算人間」か「引き算人間」の二つの人種しかないように思うのです。

たとえば・・・
目の前に意中の女性が居て、結婚をしようかどうか悩みます。

引き算人間の場合、その女性の評価を100点から引き算していきます。

「この人の目はかわいいけど、鼻が低いのがマイナスだな。」
「言葉使いは綺麗だけど、声がかすれていて低いな。」
「清楚だけれど、爪がやたらと長いな。」
「料理はうまく作るけど、食べ方が汚いな。」

足し算人間の場合、その女性の評価を0点から足し算していきます。

「鼻は低いけど、目がかわいい。」
「声はかすれて低いけれど、言葉使いがきれい。」
「爪や化粧は濃いけれど、内面は清楚だ。」
「箸の使い方が変だけど、料理の腕前はピカイチ。」

同じ女性を目の前にしています。
そして、言っている内容はほとんど同じです。
すべて同じ事を言っていますが・・・
最終地点は180度異なることとなります。(^^;)

マイナス思考とかプラス思考とは、ちょっと違うんです。

ポジティブとかネガティブとは、だいぶ異なる感覚です。

前者の男性は、この女性とは結婚しないでしょうね。
もし結婚しても、どんどんと減点がかさみイガミ合うでしょう。

でも後者は、この女性と結婚して、その後も点を加えながら
とても幸せな生活を送ると思います。

ちょっと大げさな話ですが・・・
「足し算」するのか「引き算」するのかで、人生は遥かに違うのです。

そして、それが顕著にあらわれるのが、マイホーム選びです。

当社は、売り主として今年で創業30年を迎える会社です。
いままで、何百という物件を個人の方に販売してきました。

個人に不動産をご案内をして
気に入ったら「購入の意思」を示していただき
お申し込みをしてしただきます。

お申し込み後、1週間以内にご契約となるのですが・・・

足し算人間の方は、一度気に入られたら絶対にブレません。
しかし、引き算人間の方は、申し込み後ブレまくります。

引き算人間は、契約までの1週間の時間で
「本当にここで良いの?」と、自問自答を繰り返します。
そして、自分が気に入った物件の「粗」を一生懸命さがしはじめます。

・玄関の方位が悪いかな?
・お庭が少し狭いかな?
・朝の日の入りが遅いかな?
・一部屋だけ日当たりが悪いかな?
・押入れが少し小さいかな?


こうなると、ちりも積もれば山となり
一週間程度で、とても大きなマイナス要因が出来上がります。(苦笑)

最近、一番ええっ!と思ったのは・・・
「この金額にしてくれたら買うから、値引きしてほしい。」
と当社に直接お越しいただいたお客様。

ご要望をすべてお受けし「じゃあ週末に契約で」と
ニコニコして帰って行かれました。

契約予定の前日、すべて準備を済ませて確認の連絡をすると
「思った以上に西日が差し込んでくるから買うのやめます。」とメールだけ。


私が営業したわけでもなく・・・
向こうから突然「買うから安くしろ!」と来られたのに
一体全体なんなんでしょう?

まるで狐につままれたかのよう。

でも、こんな出来事が最近とても多いのです。


不動産に至っては、100点の土地や建物なんて絶対にありません。
注文住宅でも「3回建ててようやく満足できる家を手に入れられる」といいます。


家を作る人間として・・・
「西日なんて、設計でどうにでもできる。」と思うのですが
一度、自分自身でネガティブに冷めた人を元に戻すことは
私の経験上不可能なのです。
よって、そんな方を無理に引き留めたりはしません。


でも、そんな人ほど「あの時、買っておけばよかった。」と
あとで後悔を口にする。(^^;

マイホーム選びで、一つだけアドバイス!!

それは『直感を大事にする。』ということ。


人間の社会で「超能力」なるものがありますね。
あれは元々、動物すべてが持っている能力なのだと個人的に考えます。

地震の前に動物が騒ぎだしたり逃げ出したり
海にクジラやイルカが打ち上げられるのも、その類です。

人間は、その「野生の勘」ともいえる能力を失い
すべてを視覚・聴覚・触覚・味覚・臭覚の「五感」で補っていますが
でも、奥底にまだ「野生の勘」である第六感が潜在し
それが「直感」として表に出てきているのだと思うのです。

でも、五感ボケしている人間に「直感」は理解されず
せっかくの第六感を、五感で追補してしまう。

そうなると、たちまち直感はボヤけてしまい、跡形もなく消えてなくなってしまう。

だから「この土地、良い!」「この家、良い!」という第一印象を大事にしてください。
そして、そんな土地や建物を買ってください。

自分や他人に理屈付けされた不動産より、絶対良い未来となりますから。

不動産業者としての過去23年間を振り返ると
「直感は正しい。」
「人においては第一印象がすべて。」
ということ。


何事も、直感が大事です。

信じるか信じないかは、貴方次第です。

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