人々が、善悪をわきまえて
正しい行為をなすために
守り従わねばならない規範の総体。
とあります。
小・中学校の教科の一つ。
今では自民党政権によって
特別教科に指定されています。
現政権では「国を愛する心を育てる」ということに
主眼を置いているそうです。
ですが・・・
老子の道徳経によると・・・
世の中では、無用とされるものが多々あるが
無用と決めるのはしょせん人間で
自然界を俯瞰してみれば
人が無用と思っているものでも
実は、大きな働きをしている。
人間界では、様々なものを差別する。
顔が美しい、醜い。
背が小さい、大きい。
体が太っている、痩せている。
でも自然の中では、それが必然で
のろまな動物がいるから肉食動物は餌がとれるわけで
動物が皆、速くて敏捷だったら
虎やライオンはとっくに絶滅しているだろう。
弱い動物がいるから食物連鎖が成り立っているのだ。
美があるから醜があり
善があるから悪がある。
大小一つとっても片一方だけでは存在しない。
それを知ることで、人は自然に戻ることが出き
幸せに人生を全うできるであろう。
というようなことが書いてあるそうです。
個人的に、道徳とは・・・
「人としての本質を形成する素」なのだと思います。
今の人は、皆、固定概念に縛られているように感じます。
「全体主義」というのでしょうか?
一定の規範にハマっていて
それ以上の思考が及ばないというような。
うまく表現ができませんが・・・
考察が一定なんです。そこから飛び出ない。
だいぶ昔の映画ですが
男はつらいよの「拝啓、車寅次郎様」のヒトコマを見て
ああ、これだと、思いました。
動画が見れない人は、こちらをクリック。
https://www.youtube.com/watch?v=AGrrbHayUew
これが、道徳ですね。
国を愛するとか、規律を守るとかではなく・・・
今の人は、皆、満男(吉岡秀隆)のよう。
型にはまった人間の甥っ子に寅さんが
型を破るように指南する。
道徳とは、型に嵌めるものではなく・・・
自分が正しいと思うこを自然体で行える術。
そして、自分を信じる人としての強さ。
他人任せではない、自分の正義を持つこと。
寅さんは、口八丁手八丁。
鉛筆を一本売るために、様々な趣向を凝らします。
頭でっかち、頭が固い人からしたら
「口から出まかせで、鉛筆を売った。」
と、言うかもしれません。
でも、寅さんは一切悪びれず・・・
「これが俺の生きていくための術」だと教えます。
周りの人も、寅さんの話を聞いてぬくもりを感じ
嘘かほんとかわからない話に、自分の過去を想います。
我が子は、寅さんみたいに育ってほしい。
小学校の道徳の授業に
ぜひ「男はつらいよ」を放映してほしい。
型にハマった大人たちが
その子供たちを型に嵌めようと作った教科書を読むより
よっぽど、素晴らしい教育だと思うのです。