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2015年5月9日土曜日

インフレって、必要??

住宅建材・設備機器最大手のLIXILが・・・
またも、取扱い商品の値上げを発表しました。

・ウォールエクステリア:7%値上げ
・ガーデンエクステリア:7〜10%値上げ
・アルミサッシ10%値上げ
・庇・勝手口ドア・面格子10%値上げ


物凄い値上がり率ですね。
すでに8%の消費税で、目がチカチカし・・・
人件費や運送費の高騰でヒーコラ言って・・・
円高による輸入材の値上がりに閉口しながら・・・

ドンドンと値上がり続ける建材や住宅機器。

年間10~20棟程度を手掛ける小企業の地域工務店は
大量仕入れが出来ないので、コストUPがまともに経営に直撃します。
しかし、注文者の住宅の相場観は、ここ数年全く変わっていない。
だから、請負単価の値上げは客離れに直結していくので、簡単には出来ません。
よって、単純にコストUPがそのまま「利益減」につながっていきます。

通常、地場工務店は10人程度の社員を抱えます。
年間、一人平均400万円の給与として、人件費だけで4000万円が必要です。
その他、福利厚生・事務経費・運営費・広告宣伝費等を含むと・・・
最低でも年6500万円は必要でしょう。

よく、「年商2億円のお金持ち」なんてマスコミが紹介して冷やかしていますが・・・
年商は、利益ではありません。
総売上高です。

そこには、原価も入っているのです。

住宅の原価は高いです。
ラーメン一杯の原価は、30%~40%と言われています。
つまり800円のラーメンでは、480円以上が利益となるのですね。

でも、住宅では、60%(大手)~80%(中小)となります。
2000万円の家を10棟請け負って、1棟20%の利益を生んだとしても
年4000万円程度ですから、全然足りません。

利益率を上げたくても・・・
資材・人件費・家賃・光熱費・ガソリン代etc全てが値上がりつづけています。

中々、厳しいですね。

インフレは続きます。
年2%目標ですから、単純に5年で10%値が上がるのです。

2012年に発足した第二次安倍内閣
実質2年半で、すでに物価は10%~30%程度の上昇を起こしています。

2000万円で建っていた家が・・・
10%の値上がりで2200万円になります。
20%の値上がりで2400万円になるのです。


2017年には、消費税が10%となります。

さて、地域工務店は、生き残って行けるのでしょうか??

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