大阪の都構想・・・
一連の騒動をみていて・・・
「人間というのは、変化を恐れる生き物なんだな。」
ということを、改めて思い知らされました。
既得権益という強大な力。
これを保守しようと生まれる絶大な団結力。
それをまざまざと見せつけられた。
それが、今回の住民投票でした。
特に、国・県・市・町村の議会というのは、既得権益の権化で・・・
その中でも、大阪という町は、保守の力が日本屈指なのだそうです。
そこに挑んだ橋下氏。
本当であれば、大阪府は、前知事時代に財政再建団体だったんですってね。
財政再建団体とは、地方財政再建促進特別措置法に基づき、国から「破産自治体」と指定された自治体のことを言います。
実質収支の赤字額が府県で5%、市で20%を上回った自治体が対象とされます。
指定されると、国の指導で増税や公共料金値上げを行い・・・
人件費削減などの歳出カットを含む財政再建計画を立て・・・
赤字解消を、他力で目指す自治体となります。
すでに2004年から、この規定の赤字を上回っていた大阪府。
それを、3800億円もの赤字隠しをして・・・
あたかも「健全」に見せていたのは、約8年前のニュースです。
日本では現在、北海道の夕張市が日本で唯一指定された「破産自治体」です。
その夕張市が、指定されたのは2007年ですから・・・
本来であれば、大阪府の方が夕張市よりも早く「破産自治体」となっていた可能性があるのです。
そんな瀕死の状況でも、既得権は美味しい汁を吸おうとするんです。
一度吸い付いたら、死ぬまで吸い続けるんです。
借金隠しまでしても。
大阪府で、5.3兆円。
大阪市で、2.9兆円。
この金額は、利益ではなく、借金です。
合計8.2兆円の負債。
これ、どうするの?
これから高齢化社会。
税収は落ち込み、福祉支出は膨れ上がる。
返せる目途は、無い。
であれば・・・
「2重行政を無くして、行政を一体化して将来の支出を減らしましょう」
という考え方は、とても未来志向だと思うのです。
でも、大阪の有権者210万人の中で、70万人の人が反対をし、70万人の人が選挙を棄権した。
不思議だな~。
それでいて、国政は全くの逆。
坂道を転がるように、ドンドンと変化をしていく。
なぜ、これほどまでに変化を嫌がる国民に対し・・・
ドンドンと変化をおこせるのか??
それは、じつに簡単なことのようです。
内閣が今、やっているのは「既得権益の保守、拡大」です。
橋下氏のように、強大な力をもつ既得権者を敵にしない。
安倍氏は、公共事業拡大路線で権益を最大の味方とした。
国よる株の買い支えで、新たな既得権も生んだ。
そして、減税や派遣・残業緩和で企業体を味方につけた。
するとどうでしょう!!
こんなに簡単に好きなことが出来てしまうのです。
総理大臣は、集団的自衛権関連の閣議決定後・・・
「絶対にアメリカの戦争には巻き込まれません!」
と言い切りました。
この「絶対」という言葉を聞いて、デジャブーだと思った人は、正常です。
「原発は完全にコントロールされている」
「汚染水は、完全にブロックしている」
これらの、「完全」会見のフラッシュバックですよ。
その後、何年たちましたかね?
いまだに、3基の核燃料の行方すら掴めていません。
実は、専門家の話によると・・・
「炉心溶融の時、どのような時に再臨界が起きるか、ほとんどわかっていない。」
というのです。
つまり、専門家さえも手探りの状況。
今後、どうなるのか?どうすれば収拾するのか?
いまだに、東京電力も、学者等だれも、解らないのです。
福島原発は、今、この瞬間も連鎖的な核分裂を起こしている可能性がある。
今日明日にでも大規模な再臨界が起こるかもしれない。
実はすでに、4年前から核分裂を起こし続けているかもしれない。
でも、総理大臣曰く、安全なんですって。
「完全」「絶対」
我々は、皆、知っています。
この世の中にこの2文字が存在しないことを。
そして、知っています。
この言葉をよく吐く人ほど、信頼が置けないことを。
それなのに、「完全」という言質となって、福島の様々な規制を解除。
食べて安全、住んで安全、泳いで安全。。
集団的自衛権も、「二の舞」を見事に踊ってみせています。
昨日、安倍内閣の中心人物、中谷元防衛相兼安全保障法制担当相はこう公言したようです。
日本の北朝鮮ミサイル基地への攻撃は
米国が武力攻撃を受けていることが大前提ながら
深刻、重大な被害が及ぶことが明らかな状況であれば
攻撃を受けていなくても可能
おおおおお!
凄い事を言いましたね。
方や「絶対に戦争はしない。より一層平和になる」
方や「アメリカが危ないと思ったら、やりますよ」
と、言っています。
なんという、解りやすさでしょう。(^^;)
選挙は、大事ですね。
大事ですよ。
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