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2018年4月27日金曜日

孤独死

横須賀の孤独死対策の話をしましたが
孤独死という言葉を聞くと
我々は「悲惨」な状況を連想しますね。

看取ってくれる身内が居ない。
人知れず朽ちる。
なんとも、寂しい気持ちになります。

でも、東京新聞の「ふわっとライフ」にて
精神科医の香山リカさんがこんなことを言っていました。

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ある有名な女優が
自宅で亡くなったところを
数日後に発見された。
テレビや週刊誌は
「華やかな彼女が迎えた悲惨な孤独死」
などと盛んに報じたが
診察に来た女性が私に
しみじみこう言ったのだ。

ひとりで自由に亡くなるだなんて
本当にうらやましい

その女性は
夫・夫の両親・子供3人の7人暮らし。
毎日の家事の負担に加えて
義母や娘との折り合いも悪く
重い鬱状態におちいっていた。

「休むのが一番ですよ」
そうアドバイスしたが
食事の支度や洗濯は毎日あり
誰も手助けしてくれない。

彼女は、つづけて言った。

私の場合、たとえ死ぬような病気になっても
寝込むことさえできず
「家事が出来なくてごめんなさい。」
と、皆に詫びながら
最期を迎えなければならないでしょう。
一生、誰かに気をつかい続ける人生・・・
本当につらいです。

彼女に同情を覚えながら
そうか、一人で亡くなるのは・・・
気の毒と思われがちだけど
別の見方をする人もいるのだと
気が付かされた。

考えてみると
他にも同じようなことはある。
周りからは「かわいそう」と思われるような状況でも
本人は意外とそれを楽しんでいたり。

逆に「うらやましい」と思われる人が
そうでも無かったり。

先入観から完全に解放されることは難しいけれど
なるべく、それに囚われずに生きたい。

「一人で世を去った女優さん、いいなぁ~」
そう言った女性の顔を思い出しながら
私は、時々自分にそう言い聞かせている。
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孤独という言葉が、いけないのですね。
きっと。
ラーメンも焼肉もお一人様で食べるのが流行ってて・・・
居酒屋にもお一人様のメニューがある昨今。
旅行もアミューズメントパークも一人でいって
インスタにUPだけで楽しむ時代。

死ぬのもお一人様でおかしくないジャン。

そのうち、インスタで
「そろそろ寿命を全うします。」
なんていう書き込みが流行っても
おかしくないですよ。

『お一人様永眠』
『お一人様没』

そんな言葉にしたらどうでしょう?
そっちのほうが、時代にマッチしている。

孤独死なんて、もう死語かも。(ダジャレか)

病院に長期入院し・・・
家族に看取られて死んでいくのが幸せなのか?
一人暮らしの家で・・・
うっつぶして死ぬのが幸せなのか?

そう考えると、私は自分の家で死にたいなぁ~。
孤独でもいいから、自分の家で死にたい。
もしくは、道場の畳の上。

80歳で空手やって、相手の突きを思いっ切り食らって死にたい。(笑)



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