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2018年12月17日月曜日

広小路尚祈

小説家である広小路尚祈さんのコラムが面白い。
その名も「炊事洗濯家事おやじ」です。

12月7日、東京新聞「自慢の息子」より抜粋

うちの息子は
実はとても頭がいいのではないか、と思ってる。
二歳でひらがらとカタカナを覚え
足し算や引き算もあっという間に覚えた。

これは将来偉くなるなと確信し
私は息子の将来のために様々な教育をしてきた。
具体的には・・・
社会全体を俯瞰し
他者の考えや主張に配慮しつつ
何が良いことで何が悪い事かを
自分の頭で考えられる大人にすることを
目指したのである。

なぜそんなことをしたかというと
人が社会において
重要な役割を担うことになった場合
利己的であったり、悪事を平気で働いたりすれば
社会全体に悪影響をおよぼしてしまうからである。

不正を働く政治家
社員を金儲けの道具としか考えないブラック企業の社長
臆面もなく無責任な発言を繰り返す学者や文化人

「国民がバカだから国が悪くなる。」
そんなことを言うやつはバカだ。

国民がいかに愚かであっても・・・
皆が安心して生活できる社会をつくるのが
偉い人の役割である。
それが出来なければ
いかに肩書きがすごくとも
ただ威張っているだけの俗物。

私は息子をそんな風にしたくなかったのだ。

というわけで一生懸命育ててきたつもりなのだけれど
うまくいったという自信はない。

現時点で息子は悪い人間ではないけれど
立派な人格を有している、かというと
少し首をかしげたくなる。
また、偉くなるかどうかについても・・・
まあ、その、うん、ね・・・
という感じである。

私の心配は、無用であったのだろうか。

いや、まだ息子は若い。
今後、立派な人格を形成できる可能性も
偉い人になる可能性も
無いとは、言えない。

以上

子育てをしていると
本当にあっという間に一年が過ぎていきます。
生まれたばかりのころの記憶が
まだ生生しく記憶に残る息子も
すでにもう八歳の半ばを過ぎようとしています。

広小路さんみたいに、今まで様々な事を考え・・・
胎児のころに音楽を聞かせた方が良いとか
2歳までに楽器をやらせると良いとか
4歳までにスポーツをやらせると良いとか
6歳までに語学教育をさせると良いとか
色々な育児書を読み漁り、あっちに手をだしこっちに手をだし。

で・・・、現在、何も身についていない息子。(大汗)

我が子も何度「こいつは天才かも」と思ったことでしょう(笑)

どこのご家庭も同じなのですね。(TT)

きっとこのまま、何の奇跡も起きぬまま
気が付いたら中学生になり、高校生になり・・・
ごくごく普通の平凡な成人になっていくことでしょう。

いっそのこと・・・
子供には一切お金をかけないほうが良いのではないか?

最近、脳みその大半がゲームの事に支配されている息子を見て
そんな考えすら浮かびます。

もともと「子供は親のおまけ」と公言していた私。
言うは易し行うは難しとは、本当に良く言ったものです。

そして・・・親の心、子知らず。

今からでも遅くないので・・・
子供たちにかけようとしているお金を
一切貯めていない老後の蓄えに回そうかしら。(^^;)



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