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2015年3月29日日曜日

大岡越前

原発政策も、集団的自衛権も、武器輸出も・・・
ろくな国会審議もされないまま、「あれよあれよ」と成立します。

不思議ですね。

国民の大多数が反対している原子力政策。
でも、国が決めたことだからと、皆、流されています。

あれだけ騒いだオスプレイも・・・
今では、関東の空を平然と飛行しています。
高音のヘリコプターのような音が聞こえると「あれ、オスプレイじゃない?」なんて、笑いながらスマホを構える若者たちです。

沖縄の辺野古基地は、「国の決めたことには従え!」と沖縄県民の反対を一切無視。

自衛隊の指揮系統も統合するようで・・・

目指すは「大本営」の様相です。

沖縄の騒動は、関東に住んでいる我々は傍観者です。
すっかり遠い地の出来事と思いがちです。
でも、あれは、「明日は我が身」の出来事でして・・・

横須賀で何か事件が起きたとしましょう。
例えば、原子力艦に事故が起きて、基地が使えなくなったとか。

そこで、国が三浦や葉山・逗子に新しい基地を作るという。

まあ、我々は反対しますわな。

今までであれば、反対があれば「民意」として吸い上がり、計画は頓挫していました。
しかし、これからは違います。

国が決めたら、止まらないのです。
反対があろうが無かろうが。

市長や県知事が鼻薬を嗅がされOKすれば、それだけでもう阻止は出来ない。

でも、それがあからさまなのにもかかわらず・・・
皆、全く興味が無いという。

福島で原発が爆発し・・・
賠償に税金が投入され・・・
その状況で、東京電力は電気代を15%値上げして1000億円の利益を上げている。

「他の国だったら、暴動が起きている事態だ」
某有識者が言っていました。

なぜ、日本国民はこんなに大人しいのでしょう?

そんな疑問に対し、新聞でとても納得できるこんな記事を目にしました。
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アメリカの映画ヒーローたちは
民衆から出てリーダーになっていく者が殆どだが
日本のヒーローたちは
「水戸黄門」「大岡越前」「遠山の金さん」「暴れん坊将軍」など
権力者が民衆の苦衷を理解して
最後は権力で正義を実現してくれるものが殆ど。
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(岡本薫さん著書「世間さまが許さない」より)

つまり、昔から、日本では正義は「お上」なんです。
「お上あっての民衆」という本質が、日本人の根底に存在している。

だから、民衆が主導して事をなす国民性というか意識が存在しないのだそうです。

手塚治虫も何かの著書(陽だまりの樹だったかな?)でこう言ってます。
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日本は農耕民族。

「その日暮らし」という言葉があるが・・・
百姓は、お上に苦しい生活を強いられていても、その日暮らせれば満足した。

重い年貢を取られても、とにかくお上に従う。
自分の家族がその日その日に食べられればそれで良い。

お上に逆らう一揆がおきるのは、村で人が次々に餓死して、家族に死にさらされた極限の状態のときだけ。
毎日、鍬を持ち365日、年貢の為に働いた。
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(内容は正確ではありません。こんな記憶です。)

そうだよな~。
時代劇をみても、民衆が悪代官に立ち向かっていることって皆無ですよね。

水戸黄門も
大岡越前も
遠山の金さんも
暴れん坊将軍も

皆、高視聴率番組です。

なるほど。
妙に納得です。


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