伊豆に療養に行く道すがら・・・
チャレンジしました!!
日本一のラーメン行列店。
美味しいかどうかは別として・・・
2時間並ばないと食べられないラーメン屋。
湯河原にある「飯田商店」です。
今まで何度も行ってみたいと思ったのですが・・・
「さすがにラーメン食べるのに2時間並ぶのは無理」
と、来ることを躊躇させ、湯河原という立地がさらに躊躇させていました。(^^;)
開店は11時から。
30分前に訪れると・・・
すでに、27名の先客が無言のプレッシャー。
そして、凄い数の注意書き看板が!(^^;)
なんとも重々しい空気が漂っています。
整理券を、開店前の5回に分けて配布しているのですね。
よっぽど、ご近隣からクレームをもらっているのでしょう。(汗)
行列店の悲しいサガですね。
我が家4人分の整理券は、31番目。
その後に20人ぐらい並んでいましたので・・・
開店前にすでに50人以上の行列となります。
でも、「開店10分前に店前に集合」となっており、10分前には、整理券を持っている人も含め、長蛇の列。
閑散としている湯河原の町。
その中で、この店の一角だけがカオスとかしてます。
店の前には、次々と県外ナンバーの車が来て・・・
皆、店の前で車から顔を出し「こりゃダメだ」と、通り過ぎて行きます。
さて、我が家。
31番目の整理券をゲットしておりましたが・・・
入店できたのは、開店から50分を経過した後でした。
10時30分に来て、11時50分に入店。
正味、1時間20分の待ち時間。
外は、ぼろぼろのアパートという感じですが・・・
内部は、ピッカピカ。
都心のおしゃれなお店の体(てい)。
でも、子連れの行列はやはり過酷。
これが最初で最後かな。
10分でもジッとしていられない。
我慢できないのです、子供達。
ということで、5杯も注文しました。
■醤油チャーシュー
鳥の油が浮く、濃口醤油ラーメン。
繊細です。
後味も良く、メンマがうまい。
チャーシューは「ホロホロ系」ではなく「しっかり系」
麺が細く微妙に平打ちなので、伸びるのが早いので注意。
一級品です。
私の感想
「あれ?どっかで食べたことある味だな?」
■煮干しチャーシューワンタン
あっさり煮干しラーメン。
柚子の香りがして、女性ウケしそうですね。
妻はこのラーメンがお気に入り。
麺は、完全な平打ち。
これも、一級品です。
■塩チャーシューワンタン
極細麺。
塩だけれど、少しパンチのある鳥の油が浮いています。
黒いワンタンと白いワンタン。
チャーシューは3種類。
今はやりの鳥のチャーシューも入ってます。
少し薄味で、麺を啜ると極細麺にスープが乗ってこず。
柳麺のような感覚。
でも、一級品に変わりはありません。
■お肉ごはん
まさかのロースのロースト半生肉!!
ビックリ。
ここは、本当にラーメン屋か?(^^;)
「淡麗系醤油ラーメン派」の私。
ここの醤油ラーメンはドストライクです。
でも、この味、記憶に残ってるのです。
昔、このディテールも見た記憶がある!?
でも、思い出せない。
「どっかで食べたことあるんだよな~、この味。」
とボソッと言った私に、妻が店の奥を指さしました。
店の奥に「佐野実」の写真。
ああ!!
地元、藤沢市鵠沼にあった「支那そばや」のラーメンだ!
高校生1年の頃、今から26年前ですね。
当時・・・
「私語厳禁」「漫画厳禁」のラーメン屋が鵠沼海岸にあると、湘南界隈の高校生の間で話題になったんです。
「しゃべる客と喧嘩をする。」
「漫画を読む客におたまを投げつける。」
美味いとかより先に、そっちが有名となり・・・
血気盛んなヤンチャな少年たちが大挙押し寄せた・・・
あの、支那そばやの味だ。
懐かしいな~。
当時、食べに行くと、店の中は「シーン」と静まりかえってるんです。
誰一人、会話をせず、ジッとラーメンが来るのを待つ。
コップを置く音が大きいと、佐野実がギロッと睨む。
音楽も無く、無音の店内で、ただラーメンを啜る音だけが響く。
今は亡き、湘南が生み出した「ラーメンの鬼」の色濃い飯田商店のラーメン。
後で調べてみたら・・・
飯田商店の店主さんは、佐野実のお弟子さんなんですね。
知らなかった。(^^;)
思いもよらず、子供の頃の香りを湯河原で味わったのでした。