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2015年5月19日火曜日

自宅トレーニング

遊びのある家のつづきです。

マイホームで遊ぼうと思うと、色々と妄想が膨らみます。

吹き抜けに縄を吊るしたら、昇り降りでトレーニングが出来るな~
とか・・・

梁にブランコを吊るそうと思えば吊るせるな~
とか・・・

壁をコンパネにしておけば、ボルタリングの金具を付けられるな~
とか・・・


(大原建設さんのHPより)
http://www.oharakensetu.co.jp/report-3.html

ハシゴで吹き抜けを上って・・・
壁で天井までボルダリングで登れる家です。

面白いな~。


もっと、感動したのがこの写真。


(工房スタッフ「カスガイ」さんのブログより)
http://koboeigyoublog.blog.fc2.com/

3階から1階まで、シューターでつながった家。
まるで、消防署のよう!!
でも、階段で降りるより、5倍速い。(笑)

「安全性」とか、「危険」とか、そんなものは度外視!!
遊びって、そういうものです。


でも、スペースは、決して邪魔していない。
逆に、明り取りも兼ねていて、意匠の一部となっています。

設計した人も、取り入れた施主様も、造った施工主も、素晴らしい。

良いな~。

そして・・・
箍をはずすと・・・

家は、なんでもアリとなります。


pouchより
http://youpouch.com/2014/03/25/180689/

この部屋凄いです。

①ウンテイ
②のぼり梯子
③吊り輪
④上りロープ
⑤ブランコチェアー

大よそ10帖の部屋に、満載。(^^)

一度、ヤッテみたい。

遊びの家。


2015年5月18日月曜日

信頼とは

大阪の都構想・・・
一連の騒動をみていて・・・

「人間というのは、変化を恐れる生き物なんだな。」

ということを、改めて思い知らされました。

既得権益という強大な力。
これを保守しようと生まれる絶大な団結力。

それをまざまざと見せつけられた。
それが、今回の住民投票でした。

特に、国・県・市・町村の議会というのは、既得権益の権化で・・・
その中でも、大阪という町は、保守の力が日本屈指なのだそうです。

そこに挑んだ橋下氏。

本当であれば、大阪府は、前知事時代に財政再建団体だったんですってね。

財政再建団体とは、地方財政再建促進特別措置法に基づき、国から「破産自治体」と指定された自治体のことを言います。
実質収支の赤字額が府県で5%、市で20%を上回った自治体が対象とされます。
指定されると、国の指導で増税や公共料金値上げを行い・・・
人件費削減などの歳出カットを含む財政再建計画を立て・・・
赤字解消を、他力で目指す自治体となります。

すでに2004年から、この規定の赤字を上回っていた大阪府。
それを、3800億円もの赤字隠しをして・・・
あたかも「健全」に見せていたのは、約8年前のニュースです。

日本では現在、北海道の夕張市が日本で唯一指定された「破産自治体」です。
その夕張市が、指定されたのは2007年ですから・・・

本来であれば、大阪府の方が夕張市よりも早く「破産自治体」となっていた可能性があるのです。

そんな瀕死の状況でも、既得権は美味しい汁を吸おうとするんです。
一度吸い付いたら、死ぬまで吸い続けるんです。
借金隠しまでしても。

大阪府で、5.3兆円。
大阪市で、2.9兆円。

この金額は、利益ではなく、借金です。

合計8.2兆円の負債。

これ、どうするの?

これから高齢化社会。
税収は落ち込み、福祉支出は膨れ上がる。
返せる目途は、無い。

であれば・・・
「2重行政を無くして、行政を一体化して将来の支出を減らしましょう」

という考え方は、とても未来志向だと思うのです。

でも、大阪の有権者210万人の中で、70万人の人が反対をし、70万人の人が選挙を棄権した。

不思議だな~。

それでいて、国政は全くの逆。
坂道を転がるように、ドンドンと変化をしていく。

なぜ、これほどまでに変化を嫌がる国民に対し・・・
ドンドンと変化をおこせるのか??

それは、じつに簡単なことのようです。
内閣が今、やっているのは「既得権益の保守、拡大」です。
橋下氏のように、強大な力をもつ既得権者を敵にしない。

安倍氏は、公共事業拡大路線で権益を最大の味方とした。
国よる株の買い支えで、新たな既得権も生んだ。
そして、減税や派遣・残業緩和で企業体を味方につけた。

するとどうでしょう!!
こんなに簡単に好きなことが出来てしまうのです。

総理大臣は、集団的自衛権関連の閣議決定後・・・

「絶対にアメリカの戦争には巻き込まれません!」

と言い切りました。

この「絶対」という言葉を聞いて、デジャブーだと思った人は、正常です。

「原発は完全にコントロールされている」
「汚染水は、完全にブロックしている」

これらの、「完全」会見のフラッシュバックですよ。


その後、何年たちましたかね?
いまだに、3基の核燃料の行方すら掴めていません。

実は、専門家の話によると・・・
「炉心溶融の時、どのような時に再臨界が起きるか、ほとんどわかっていない。」
というのです。

つまり、専門家さえも手探りの状況。
今後、どうなるのか?どうすれば収拾するのか?
いまだに、東京電力も、学者等だれも、解らないのです。

福島原発は、今、この瞬間も連鎖的な核分裂を起こしている可能性がある。
今日明日にでも大規模な再臨界が起こるかもしれない。
実はすでに、4年前から核分裂を起こし続けているかもしれない。

でも、総理大臣曰く、安全なんですって。

「完全」「絶対」

我々は、皆、知っています。
この世の中にこの2文字が存在しないことを。
そして、知っています。
この言葉をよく吐く人ほど、信頼が置けないことを。

それなのに、「完全」という言質となって、福島の様々な規制を解除。
食べて安全、住んで安全、泳いで安全。

集団的自衛権も、「二の舞」を見事に踊ってみせています。

昨日、安倍内閣の中心人物、中谷元防衛相兼安全保障法制担当相はこう公言したようです。

日本の北朝鮮ミサイル基地への攻撃は
米国が武力攻撃を受けていることが大前提ながら
深刻、重大な被害が及ぶことが明らかな状況であれば
攻撃を受けていなくても可能

おおおおお!
凄い事を言いましたね。

方や「絶対に戦争はしない。より一層平和になる」
方や「アメリカが危ないと思ったら、やりますよ」

と、言っています。
なんという、解りやすさでしょう。(^^;)

選挙は、大事ですね。
大事ですよ。

2015年5月17日日曜日

ワクワクするような家

現在、当社にて設計を行っている注文住宅「T様邸」
とても遊び心をお持ちでいらっしゃるご主人様が施主様です。

打ち合わせを重ねていくうち・・・
御主人のお話を聞いていて、なんだか、私の遊び心もくすぐられてきてしまいました。
ワクワク、ドキドキ。

で・・・
また、私の悪い癖が・・・

どうやら、また、エンジンが掛かってしまったようです。


ということで、昨日は、仕事が一段落したところで、施主様の夢を叶えるべく、妄想タイム。

で、考えたことをネットサーフィン。
すると、あるものですね。(^^)

例えば、うんてい。


写真は、山内住建さんのHPより
http://www.nagasaki-press.com/housing/case/case017001.php

家の廊下に、ウンテイなんてあったら、ウキウキしません??
これだったら、洗濯物も干せますし。(反対されそうな奥様対策)

さすがに木製は危険なので、鉄骨ですね。
鉄骨屋さんに特注で作ってもらうのであれば・・・
壁から貼りだすこんなおしゃれなモノでも良いですね。


030ファクトリーさんのHPより
http://www.030factory.jp/gallery/case/09.html

ハンモックというご希望も頂きました。
しかし、これ、結構スペースをとります。
最低でも1間半のスペースを奪ってくれます。

リビングにつるすと動線を分断しますし、6帖の居室に作ると、ハンモックだけで埋まってしまいます。
日本の住宅事情では、かなり難しい。(^^;)

でも、こんな手があります。



ハンモックチェアー!!!

なるほど、これだったらスペースをとりません。

しかも、梁があれば、アイプレートなるものでぶら下げることが可能です。



水本機械製作所のHPより
http://www.mizumoto-mm.co.jp/

これは、ヨットとか船舶系のアングルプレートです。
コブシ大ぐらいあります。

しかも、ハンモックチェアーは、安いです。



19500円也
楽天ショップ「アメリカンスーパー」より
http://item.rakuten.co.jp/amesuper/10000079/


これだったら、吊元が2つ必要なハンモックに比べ、省スペースです。
畳1帖のスペースでOKですね。

個人的に・・・
ハンモック型のチェアーがあるなんて、知りませんでした。

つづく

2015年5月16日土曜日

セルローズファイバーのつづき

セルローズファイバーが最大の効力を発揮するのは、床下です。

今、巷では外断熱が流行っています。
よって、床下の断熱は、基礎断熱が多いようですが・・・
私は、打ち終わった間直の基礎に・・・
ポリスチレンフォームなどをベタッと接着する、なんとも簡単で雑な収まりが個人的に嫌いで、採用したことがありません。

その辺の話は、また別の機会に。

セルローズファイバー良さは・・・
施工経過の写真を見て頂ければ分って頂けると思います。

下の写真は、当社建売住宅「鎌倉市山崎」の床下断熱の施工経過です。
http://www.heisei-shonan.co.jp/urinusi/yamazaki.html

①大引き下にセルローズの受け材を施工。

②防虫処理 

③床下地の根太

④浴室や玄関の基礎回りから外気の侵入を防ぐため密閉処理

⑤電気・上下水・ガスを先行配管

⑥受けシートを施工

床下全面をカバー

配管回りのご覧の通り

床下点検口も隙間なく

⑦根太上に抑えのシートを張ります

⑧シート施工で、一切の隙間を塞ぎます。
ここは普通、断熱材が入らない内壁スペースですが・・・
柱・間柱・筋交いともにぴったりとシートで密封。


建物の内側を全て塞いでいるのが解りますか??

⑨配管回りもしっかりと隙間を密封。

⑩トラックの吹き込み機械を作動し、ダクトを建物内へ

⑪セルローズファイバーの吹き込み開始




⑫吹き上がり後、パンパンなのがお分かり頂けますか??

⑬捨て貼りのコンパネで、抑えながら塞ぎます。

⑭床を張ります。




どうです??

この手間の多さ。(^^;)

そして、細かさ。

工程は、普通の剛床工法の3倍、基礎断熱の数倍です。

基礎断熱の場合は、捨て貼りもしないかな?

予算が無い方は、基礎だけでもセルローズファイバーにするなんていう事を考えてみてはいかがでしょうか?

当社で、断熱工事だけをお受けすることも可能です。(^^)

これだけ断熱材に気を使うのですから・・・
出来上がった家は、本当に暖かい。(^^)

山崎の建売住宅、出来上がりが楽しみです。


2015年5月15日金曜日

乾式セルローズファイバー

当社売主の「鎌倉市山崎」の建売住宅
http://www.heisei-shonan.co.jp/urinusi/yamazaki.html

床下の断熱材を施工しました。



日本製紙木材株式会社の「スーパージェットファイバー」です。
http://www.jet-npl.com/

在来工法最強の断熱材と言われており、床下からの通気を完璧に防いでくれます。

さらに、当社のような根太工法の場合・・・
大引き90角の下と根太45角の上にシートを張り、その内部にセルローズファイバーを吹き込むため、断熱層の厚さは135mmとなります。

一般的に使われる「押出法ポリスチレンフォーム保温板」の場合、厚みは45mm~60mmとなります。

よって、おおよそ3倍の厚みです。(^^)

押出法ポリスチレンフォーム保温板は、大きな欠点があります。
それは、根太の間に挟むということ。
つまり、根太部分は、保温材が入りません。

根太が保温板の役目を果たすこととなります。
257mm幅の保温板を、303mmピッチの根太に差し込んでいきますが、この根太と保温板に隙間が生まれます。

根太は、間隔を寸分違わず施工するのは困難です。
一本一本、コンマ数ミリの狂いが出ます。

例えば、根太の間隔に0.5mmの狂いが出ると、そのまま隙間となってしまうのです。

さらに、イレギュラーな箇所は、目視しながら保温板をカッターで切って充填する必要があり、木工事が主眼の大工さんが、断熱材を完璧に施工することは難しいと言ってよいです。

もっというと、内壁や浴室部の「床下からの通気止め」を行わない業者が多く・・・

そうなると、いくらキッチリ施工しても、床下の内壁の隙間や給水管や排水管の回りから、バンバンと外気が室内に入って来てしまうのです。

セルローズファイバーは、断熱専門業者の責任施工となります。
施工前に特殊専用シートで気密をとるので、通気止めの必要も無い。
施工後は、断熱保証まで付きます。

今まで、当社が標準で使用してきたのは、現場発泡硬質ウレタンフォームです。
これも専門業者が行うとてもすぐれた施工方法ですが、関東一円を網羅する施工店では、床下は固形断熱材が標準でした。
当社が採用した固形断熱材の最高峰「旭化成のジュピー」をもってしても、施工後の住宅において、底冷えが完全に解消することが出来ませんでした。
(一般断熱材の家に比べてはるかに暖かい家にはなりましたが・・・)

その理由は、前記根太の特性と、「根太痩せ」です。

床下の下地材である根太は、無垢の杉材です。
特一等の乾燥材ではありますが、ミリ単位で必ず痩せます。



上記写真のように完璧に施工しても・・・
1年たらずで、根太が乾燥痩せを起こします。
0.2mmでも隙間は隙間。冷気はその隙間を突いて、床捨て貼りと断熱材の間いに入り込んでくるのです。

結果、根太の上に乗る床材を冷やすこととなるのですね。

セルローズファイバーは、それらが一切関係ない。
根太が痩せても、根太が等間隔でなくても、大丈夫。
火打ち柱や隅部の収まりを気にする必要もない。
通気止めをとる必要もない。
排水管や給水管の回りも同様。

下の写真は、現在建築中の稲村ケ崎の注文住宅のスーパージェットファイバーの施工直後です。
(クリックすると拡大します。)




遠藤大工。


天井・壁、全てをシートで覆い、その中に充填しました。
一切の隙間がありません。


電気配管回りもこの通り。
このシートの裏側にミッチリとセルローズファイバーが入っているのです。

この断熱材は、断熱性能以外にも、特典があります。

①高い遮音・吸音性
②虫を寄せ付けない
③リサイクル&エコロジー

じゃあ、なぜ皆、使わないのか??

それは・・・
とても、高額だからです。

一般の工務店で、30坪の家を建てるとき・・・
「断熱をセルローズファイバーにしたい。」と言ってみてください。
だいたい、追加費用として80万円前後の金額を提示されます。

断熱材だけで、80万円の追加と言われたら・・・

多分、皆さん、止めますよね。

80万円出したら、2kwの太陽光発電を搭載できますものね。
80万円出したら、輸入キッチンに出来ますものね。
80万円出したら、TES床暖房を敷けますものね。

でも・・・
良い物は良いのです。

当社は、建売住宅で標準採用したいと思っています。(^^)