今日の東京新聞にて、フェイスブック等のSNSに関する記事がありました。
下記、その原文です。
「幸福」を辞書で引けば
「他人の不幸を眺めることから生じる快適な感覚」とある。
無論、まっとうな辞書ではない。
アンプローズ・ピアス著の「悪魔の辞書」である。
人が見たいのは、やはり不幸なのか?
そう疑いたくなるロシア情報セキュリティー会社の調査結果がある。
日本で回収した千人分のアンケートによると
フェイスブックなどのSNSで嫌な気分になった理由のトップ(54%)は
「他人が、自分より良い人生を送っていることを知った。」
ことだったそうである。
家族旅行や高級レストラン
美味しそうな料理など楽しい写真がひしめくSNSだが
その裏側には「嫉妬の闇」も潜んでいるのか。
なるほど。
SNSが炎上しやすい背景かもしれぬ。
いささか説教じみてしまうのだが
幸せか、良い人生を送っているかどうかは
その人自身にしかわからぬものであろう。
わがSNSを見る。
高級車の脇で笑う男は、一時、離婚問題に苦しんだし
子供と仲良く旅行中のこの男は、親の介護で疲れ果てている。
SNSの投稿で、幸せ推し量ることはできぬ。
大概の人間は何らかの問題や悩みを抱え
それでも人生を楽しもうとしている。
それがあの陽気な写真の数々である。
いっそ・・・
不幸な出来事と悪口しか投稿できぬ新SNSを!
という皮肉で書き終える気でいたが
それが人気となる予感さえする。
怖い調査結果と時代である。
人の心って、複雑ですね。
さらにその複雑な精神構造をスマホというツールが、さらに絡めとる。
人に便利を与え・・・
その代わりに・・・
人をネット世界の混沌に貶める。
まるで、藤子不二夫の「笑ゥせぇるすまん」のよう。
見たくもない他人の生活が、光の速度で日々手元に届く。
それを指でなぞり・・・
自分よりも上か下か、無意識のうちに比較する。
他人の不幸を共感し、自分の不幸と共有した気になり
他人の幸福は、表面上祝福し、裏で嫉妬し妬む。
この傾向は、日々の生活に向かい合う主婦に多いそうですね。
私もフェイスブックをやっています。
でも、友達申請は受け付けていません。
仲間内だけでシャットアウトしています。
だから、嫉妬や妬みなのは生まれません。(^^;)
でも、他の人たちからは「SNSは大変」という話をよく聞きます。
そんな話を聞くと、思うのです。
感覚は「ご近所付き合い」と同じなんですよね。
最近は、人づきあいが苦手な人が多く
ご近所付き合いがとても希薄になっているそうです。
ゴミ捨ての時や、回覧板を回す時ぐらいでしょうか?
その近所付き合いが、24時間365日、自分の手元に存在する。
私は、フェイスブック以外は手を出していません。
でも、皆・・・
・ファイスブック
・インスタグラム
・ツイッター
・ミクシィー
・ライン
と、掛け持ちしている。(^^;)
そりゃ、大変ですよね。
手元のスマホから・・・
他人の意思や主張がダダ漏れて来るわけです。
それにいちいち反応しなければならない労力たるや。
スマホ片手に不特定多数の他人の生活に一喜一憂してる様は
なんて時間がもったいないんだろうと思うのです。
自分でセーブするべき。
でも、それは、大人でも容易ではなく・・・
子供であれば、なおさらで・・・
皆、疲弊している。
このデジタル社会に生まれ育った子供は
本当に大変な時代に生まれたな~と、思うのです。