新聞にこんな興味深い記事がありました。
6年連続賞金王を獲得し、
不動の女王といわれたプロゴルファー
不動裕理さん
結婚をし一線を退いた今は
クラブを握らない日が多いという。
そんな彼女とラウンドする機会があった。
際立ったのは・・・
どのような状況でもリズムが変わらないことだった。
目標を見据えてアドレスに入り
同じテンポでスイングし
狙った地点にボールを運ぶ。
ラインを読む時も同様で
一連の動作の時間を計れば
数秒も違わないはずだ。
崩れる気配が微塵もない
静かな威圧感
その姿に
次第に追い詰められていく相手選手
その気持ちを想うと
怖さで体が震えた。
それだけではない。
バンカーから打った後は
自ら砂をならし
人が打つ時は決して前に出ない。
本当に強い人は
マナーでもお手本となる。
(東京新聞、鈴木遍理さんの私説より)
「所作」という言葉があります。
日本独特の表現ですが・・・
細部にわたり
自分を律した立ち居振る舞い。
茶道がその代表でしょうか?
茶道ではそれを作法と呼びます。
洗練された動きは、無駄がなく
美しい。
弓道
居合道
合気道
古武術
剣道
空手道
これらには、皆、同じように所作があります。
皆、道が付きます。
それほど、難しいのですね。
気付かれた方も居るかと思いますが・・・
皆、着物なんです。
つまり、昔は今無造作に着ている衣類にさえ
所作を要したのです。
同新聞にて、種村均さんのコラムにも同じようなものがありました。
野生動物は短期間で一人前になるが
人の場合は相当の期間を要する。
一人前とは、社会で必要な知識や能力を身に付ける事である。
互いに交わす挨拶は
敵意は無いという姿勢を相手に表現するものだ。
礼儀・作法は、周囲に不快な思いをさせない気配りである。
人間は周囲に少なからず迷惑をかけるものであるし
周囲の助けなしには生活をするのは難しい。
その理解が社会人の第一歩である。
挨拶や礼儀を身に付けた若者に出会うと、うれしくなる。
ゴルフ場で・・・
茶店で使った椅子を戻さない・・・
いたるところでスリッパを脱ぎ捨てる・・・
こうした光景をみると悲しくなる。
不作法な子供に対して
「親の顔が見たい」という言葉があったが
最近とんと耳にしない。
皮肉も通じない時代になったのか?
挨拶をしない子
挨拶をしても返せない子
多分に漏れず、行儀が悪い。
素行も悪い。
自分の子には・・・
挨拶を徹底的に教え込みたいですのですが
口を酸っぱく行っても、子供はいう事を聞いてくれません。
どうすればいいのか?
日々格闘です。
「言霊」を吐くようにしたいです。
2012年の日本経済新聞の「数字は語る」にこんな記事が。
昆虫採集や魚とりなど
自然体験が多い小中・高校生ほど
「困ったときでも前向きに取り組む」
といった自律的な行動習慣を身に付けている傾向があることが
2010年度に国立青年振興機構が行ったアンケートで分かった。
勉強が得意との回答も
自然体験の多さに比例していた。
ただ、自然体験をしたことがある子供は急激に減っている。
昆虫や水辺の生物を捕まえた経験は
小2で06年度に比べて12%減。
小5で9%減。
同機構は
子供の自立心を育むために
自然体験を増やす必要があると指摘する。
何をやるにも危ない世の中。
親として、子供から目が離せない。
だから、我が家も海や川で自由に遊ばせるには至ってません。
でも、「怖い」「危ない」経験が・・・
人を成長させるんですよね。
そして、弱さを知ることが出来きて初めて
自分の弱さを克服するために、努力を始める。
その過程で、自立に目覚める。
自立に目覚めて初めて
他力社会に気が付く。
他力の重要性を知り初めて
「気遣い」「心配り」を身につける。
挨拶の重要性って、他力の社会で生きていく基本ですよね~。
我が子達、とりあえずもう少し、自由度をUPさせたいな~。
もう少し大きくなれば・・・
「川の学校」に行かせたり出来るのだけれど・・・
http://www.kawanogakko.jp/kawanogakko.html
とりあえず、年内、もう一回ぐらいキャンプしよう!!
来週の連休、やってみよう。(^^)
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