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2014年4月12日土曜日

デッキで頭を悩ます

完成真近の玉縄の注文住宅。
2箇所のウッドデッキが残っています。

さて、素材を何にするか??

工期があまりありません。
また、2階部分に設置するため、施工性が悪い。

将来のことを考えると、ウリン・イペ・カンバツー等々、広葉樹系がメンテナンスフリーで良いのですが、これが重いんですよね。

ウリンのデッキ材などは、長さ3m(厚さ20mm)物一枚で7kgもあり、人力で2階の高さに持ち上げる作業が物凄く大変です。

また、堅木のため加工が大変。
現場で採寸しながら加工する必要があるのですが、ビスを揉むのにも、専用ドリルでいちいち下穴をあける必要があり、またトルクのあるインパクトを使用しなければならず、ビス高を均等にするのも難しく、気を使うため、とても時間がかかります。

針葉樹の杉・松は論外。
ヒノキも不安があります。
赤身の檜は強いですが、赤身オンリーとは行きません。

杉を特殊加工したエスティックウッドが一番良いのですが、とても高額。

土台や柱は・・・
広葉樹自体が元々曲がりくねった木のため、長尺柱の真っ直ぐの材料が恐ろしく少ないんです。反りは3本に1本ぐらいは覚悟が必要で、堅すぎるため補修は効きません。
また、90mm角の4mの長さの柱一本で、なんと重量35kgほどの重さがあります。そして、柱一本で2万円近くの価格です。

土台は、国産檜の乾燥材(KD材)を使用するのがベターで・・・
デッキも、国産檜の36mm厚の板にしてみようかな??

針葉樹の場合、木は、ある程度水を吸います。
湿気が多い場所は怖いです。

頻繁に塗装を要します。
ただ、本物件は2階なので風通しは良いです。

今まで腐ったウッドデッキをいくつか見てきましたが、いの一番に腐るのは、デッキ板を土台上から固定するビス周りです。




上から降った雨がデッキ上部で水たまり、ビスの隙間から染み込んでいきます。染み込んだ水は抜けず、太陽が出てもじめじめします。広葉樹の場合、木痩せをせず、水も吸い込まないので、ビス周りの心配はあまりしなくても良いのですが・・・

広葉樹の場合は、木痩せするので、ビス周りに微量の隙間が出来ます。染み込んだ水は、木自体が吸い取ってしまうので、ビスの周りがいつまでもジメジメしてしまい、条件が悪いと、2~3年で痛んできます。

ビス周りが腐って、ビスが抜けたデッキ板をとても良く見てきました。

そこで、土台の根太下からビスを斜めに揉み、下からデッキを固定する方法があります。



これであれば、デッキ天端にビス穴が一切ない施工ができるので、腐る最大の原因を除くことが出来ます。
ただ、薄いデッキ材をビス先だけで固定するので、長い年月を考えると、固定し続けられるかという不安があり、また、上手くやらないと、将来デッキの表面がすり減ってきたときに、ビスの先端がデッキ材を貫通する可能性もあり、危険とも言えます。

今までやったことがないので・・・
大工さんに相談して、了解が得られれば、試してみようかしら??

オール国産檜の無垢材でウッドデッキ!

仕上げは、石井塗装さんに「ウッドロングエコ」を塗ってもらうのが良いかな。

施工したら、写真付きでご紹介します。

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