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2017年10月28日土曜日

倒木

台風21号の影響で、倒木がありました。

台風が過ぎ去った月曜日の朝一
現場を見回っていると、鎌倉某所の当社所有地にて
高さ10mはあろうかという高木が
根こそぎ、暴風雨で持っていかれていました。




現場について、根っこが見えて・・・
「なんだろう、あんな庭石あったかな?」
と、最初なんだかわからなかった私。

近づいていき、事の重大さに・・・
一気に血の気が引き、全身冷や汗をかきました。


隣家に倒れている。(大汗)

すぐに御隣に見に行くと・・・
家に覆いかぶさっています。


すぐにインターホンを鳴らすも・・・
だれも応答されません。

「ま、まさか、木の下に人が・・・・」

この時点で、もうパニックです。
木をかき分けて、下部を除き込みながら
「誰か、いませんか?」と、大きな声で叫びます。

スーツ姿で、枝葉をかき分け幹を跨ぎ、隅々まで確認。
10分ぐらいかけて確認して、人は倒れておらず、一安心。

さて、次はこの家の所有者様を探さなければなりません。
伝手を頼ってどこにいらっしゃるかを特定。
電話番号を探しだし・・・

すぐに電話。

奥様が出られて状況を話すと「今、家人は留守にしている」との事。
それを聞いて、とにかく安堵。
ご主人が現地に向かってくださるとのことで
お越しになられるまで、待つこととしました。

その間に、保険会社に電話して・・・
業者さんに手当たり次第電話。

30分ほどで、ご主人様が到着され、状況を確認していただき
平身低頭、とにかくお詫び申し上げ
ご隣家の火災保険会社に連絡をしていただき
申請書類は私が作成する旨お話し
保険申請用の現状の写真を撮り
明日中に当社の責任と負担でどうにかする旨お約束。

しかし・・・
長雨で、どこの業者も職人方も、仕事がずれ込んでいて手一杯。
重機を取ろうにも、10日ぶりに晴れた日の今日
一斉に動いており、空きが無い。
困った。(TT)

解体業者の不動マネジメントの大和田社長に電話。
「助けてっ!」と言うと
「今すぐ誰か行かせます」と言ってくれ
30分で現場に来た現場監督の島さんは状況を確認し
「明日は人員が確保できないので私が来てどうにかします。」
と、二つ返事で請けてくれました。


翌日の火曜日の朝。
隣家のご主人様御立ち会いの下、朝から倒木の解体作業。
家に覆いかぶさっているので丁寧に時間をかけて行う必要があります。

私が屋根に上って小枝をすべてカットしてから・・・
太い幹をユニックで釣りながら、チェーンソーで切っていきます。

半日かけて、ここまで持ってきました。


今日はこれで、終わり。

オープンになった屋根や濡れ縁の痛みを確認し
写真を撮り、事務所に帰り書類を作成し、火災保険会社に連絡。
「保険金額が確定するまで直さないように」といわれました
でも、保険目当てに放ったらかしには、絶対にできません。

すぐに横浜の工務店「アモン」の中島社長に補修を相談。
中島社長も「任せてください」と二つ返事でOK。
突然の依頼にも関わらず・・・
次の日の朝、現場の確認に来てくれることになりました。

持つべきは、ピンチの時に助けてくれる仕事仲間ですね!!

週末に台風が来ると言うので、早急な補修を依頼するも
次の日の水曜日は、なんと雨。

解体作業も、補修作業も出来ず、地団太を踏みます。

次の日の木曜日は、急ぎ建物の補修を先行。
一日で直して下さり、中島社長には感謝感激。
あざっす!!

さて、倒木の解体は、どうしよう。
不動マネジメントさんは、連日の雨で身動きが取れなくなりました。
無理強いも出来ず・・・

さて、どうしよう。
「自分で、チェーンソー片手に切るか?」
でも、来客が多数あり、現場にいることが出来ません。

そこで、金曜日の夕方。
どこも引き受けてくれない中、困った挙句
「何でも屋」の深瀬さんにダメ元で電話をしてみました。

深瀬さんは、鎌倉在住の格闘技仲間です。
シュートボクシングにどっぷりとハマり
その後、全日本キックや各団体のレフリーをしながら

ハウスクリーニング
遺品整理業
引っ越し業
運送業
庭剪定

我が身一つで、何でもこなすマルチプレーヤーです。

「今、忙しいですよね~?」
電話をすると、すぐに察してくださり・・・
「明日の午前中だったら、空いてるよ」
と、これまた二つ返事でOK。

ということで、今日の朝一。
さっそく、作業をしてくださいました。


丸太をチェーンソーでバシバシ切っていきます。
木こりですか?
凄い出際です。(^^;)

雨が降ってくるも、お構いなし。
普通の職人だと「雨が降ってきたから帰るわ」となるもんですが・・・
何も言わず、黙々と切っていきます。


午前中で、この通り!!!


おおおお!!
あとは太い幹だけですね!!

広葉樹の高木なので、幹はとても固い。
午前中でチェーンソーの歯がダメになったので・・・

歯を取り換え、午後は幹を輪切りにしていきます。


彼が神様のように見える私。
(人ー)アリガタヤ

「これは、太いな~」と、苦笑いの深瀬レフリー


午前中だけの約束でしたが・・・

「午後もやるよ」と、これまた神対応。
本当にありがとうございました。m(_ _)m

解体業者の現場監督さんが
「この木は、木こりじゃないと切れない」と
専門職人を探してもらっていたのですが・・・

まさか、キックボクシングのレフリーに
10m級の倒木を片付けてもらえるとは、夢にも思いませんでした。



写真、左のレフリーが本人です。

本当に、感謝です。
有り難うございました。

おかげさまで、今日は自分の仕事をこなすことが出来ました。

明日は、また、台風です。
どうにか、二次被害を完全に防ぐことが出来そうです。

皆様、本当にありがとうございました。


2017年10月26日木曜日

憎しみは争いしか生まない

小学1年生の我が子が
最近、こんなことを盛んに言うようになった。

「北朝鮮、ムカつく。」

それを聞いて、かなりビックリした。

我が家では、北朝鮮の話題など皆無。
ワイドショー的なテレビも見ておらず
日々、楽しく笑いの絶えない家庭なので
そんな発想に行き着くことは有り得ないのです。

ということは・・・
原因は、学校となります。(TT)

学校は、イジメや差別をしない人を育てるために
子供に「慈しみ」や「思いやり」を教える場所。
個人的に、そうあってほしいと思っていました。

その学校で、私や妻が全く知らないうちに
我が子が見たことも接したことも無い他国に
「敵意」を持つようになったことに
激しい動悸と、言いようもない不安にかられました。

憎悪は、何よりも強力です。
物凄い推進力となります。

しかし、憎しみが生むのは「争い」しかなく
他は何も生み出しません。

そして、個人同士であれば喧嘩で済みますが
国と国が憎しみ合うと、行き着く先は「戦争」しかないのです。

まさか、教師がそんな話をするとは考えにくい。
そうなると、同級生のあいだでそんな会話があるのでしょう。

「北朝鮮、ムカつく」
「日本にミサイル撃ってくる悪者」
「キムジョンウン、やっつけてやりたい」

そんな敵意を幼少の子供達が口にするなんて
今までの日本では存在しなかったことです。

日本は、我々が全く気がつかない中で
足元から確実に変革し始めており
それが、今回の選挙で
日本を根本から変えるほどの時代の変わり目になることが
決定的になったと、個人的に思います。

先週、東京新聞の「玄侑宗久」のコラムをみてさらにビックリ。
他の地域、他の親御さんでも、全く同じ話があるようです。
ご紹介します。


北朝鮮のミサイル発射や核実験に対して
アメリカと北朝鮮の挑発合戦が止まらない。
それに韓国と日本が加わり一触即発だ。
その中でロシアのプーチン大統領が「冷静になれ」と発言。

国としての対応に私が口を出す余地はないが
学校現場での混乱に鑑み
子供たちにどう伝えるべき事態なのかを考えてみたい。

新聞によれば
15日のミサイル発射時の各地の学校の対応は
実にさまざまだったらしい。
休校にしたり・授業開始を遅らせたり・何もせず平常どおりだったり
同じ地域でもバラバラだったのである。
またミサイルが飛んでくるかもしれないという場合
核弾頭の有無によっても
どんな避難訓練をすべきなのか全く解らない。
東京のある小学校では
防空頭巾を被らせ、壁際に逃げる訓練をさせたようだが
どれほど役に立つだろう?

そうした訓練により培われるものは
身の安全を確保するという技術よりも
むしろ
相手国への敵意ではないか。

ある先生によれば
子供たちの半数近くが
「北朝鮮なんてやっつけちゃえ」
的な言葉を口にするようになったという。

安倍総理に伺ってみたいのだが、これは「愛国心」だろうか?

おそらく答えてくれないだろうから・・・
自分で答えるがこれはいわゆる愛国心だ。

もしも、北朝鮮の先制攻撃で戦争が始まれば
この子供達は、間違いなく日の丸の小旗をふって
戦勝を念じ、相手国民の空爆死を喜ぶことになるだろう。

子供たちに教えるべきこと。

愛国というような「愛」は
いつでも一瞬で「憎悪」に反転し
正義を振りかざすことこそ
人を悪逆非道に走らせるということ。

特に・・・
自国ファーストの風が強まった昨今では
どの国も・・・
自国の愛のため他国を踏みにじるようになる。

そして、国の数だけ違った正義があり
愛と正義のために、人々は戦争をするのである。

戦争の結果が、なにを生むのか?
日本は、世界一我が身で思い知っている国だ。

無謀な「力」を抑えるのが
より強力な「力」ではないことを
何とか子供たちに伝えられないだろうか。

以上

日本人として
子の親として
有権者として

これが現政府が唱える「教育改革」であるならば
絶対に看過できません。

ついこの前まで・・・
赤ちゃんだった我が子。
真綿にくるむよう一生懸命育ててきました。
その愛しい我が子が・・・
小学校に通うようになって、たった半年と少しで
いつのまにか「北朝鮮、ぶっ飛ばせ」なんて言うようになってしまった。

なぜ、世界一平和といわれる国に生きる子供が
見たことも無く、全く知りもしない他国に対し
憎悪を抱かなければならないのか?

違和感しかないです。

目に見えない変化は急激で
我々は、気に留めず流されてしまっています。
でも、流された先にあるものを
日本は過去の経験で、痛いほど知っているはずです。

180度の日本の転換点である今
 親は、括目しなければなりません。

2017年10月24日火曜日

年末

さて、今日も朝から台風の後始末に追われています。

「木がなぎ倒された」
「物が飛んできて、屋根が壊れた」
「看板がぶっ飛んだ」

台風、本当に憎たらしい。(▼▼#)

特に、高木が強風で倒れた現場は
樹齢100年はあるかという7m超の樫の木が
隣家に覆いかぶさるように倒木。

今日は、ご所有者様にお詫びをして、現場で立ち会って
解体業者の不動マネジメント大和田社長にレスキューを頼み込み
長雨で仕事がパンパンに詰まっているのにもかかわらず
今日、朝から伐採を手伝ってくれて、感謝です。

一日では終わらず、後日、出直すことになります。

そんな中、建築中の注文住宅と建売住宅の計4棟は、何事もなく助かりました。
これで何かあったら、心が折れていたかも。

どの職人も業者も、長雨で仕事が詰まってしまいひっちゃかめっちゃか。
我々工務店も、その職人を取り合い、ひっちゃかめっちゃか。

どうにか、職人を確保し・・・
ようやく晴れ間が見えて、工事も進められるぞっ!!と思ったら
明日、また雨。(TT)

もう、泣くしかありません。

もう少し、バタバタが続きそうです。

あと2か月で訪れるお正月休みを夢想して・・・
頑張ります。

2017年10月23日月曜日

戦後二番目

今回の衆議院議員選挙。
不正隠しの突然の解散。

その結果、投票率、53.68%

有権者は、おおよそ約1億4百万人といわれています。

その半数の約4千8百万人の人が・・・
投票に行かなかったのですね。

最初から、投票率が60%を超えない限り
組織票を持つ自民党と公明党が圧勝すると言われていました。

この結果をどう受け止めればいいのか、正直、もう解りません。

今日は、朝から台風の後始末で大わらわ。
あっちの現場、こっちの現場と・・・
選挙の結果をゆっくりと見るどころではありません。

こんな日常に戻り
国民は、日々の生活に追われ
政治に向き合うことを止めてしまい
そして、すべてを忘れていきます。

とにかく、私は、今日
まだまだ、台風の後始末が残っています。

ということで、また現場に参ります。

2017年10月21日土曜日

負の遺産

選挙の争点。
私は、個人的に原発に80%の比重を置いています。

東京新聞で紹介された、日本全国の原発の
現在の状況です。


(クリックすると、拡大します。)

10年後の未来。
稼働後40年を超える原子力発電所の数は、なんと20基となります。

福島第一の廃炉には、一説には70兆円を超える費用を要するそうですね。

現在、日本は「超」高齢化社会に足を踏み入れました。
人口は、これから激減していくと思われていますが、そうではありません。
世界一の長寿国です。
10年後、日本の人口はさほど変わらず
国民の3分の1が「65歳以上」になると言われています。

働く世代は減り続けるのに・・・
高齢者は、長生きをして、増え続けていくわけです。

働く世代が減るので、税収は半減。
しかし、社会保障費は爆発的に膨らみ支出は増え続ける。
このよじれは、第二次ベビーブームと言われた我々の世代
40代が80歳になる2053年がピークとなります。

今の少子高齢化は、鼻先も鼻先。
そして、人口の3分の1が高齢者となる10年先も、まだ序の口なのです。

さて・・・
原発の話に戻ります。

今よりも、経済が厳しくなる10年後。
東京オリンピックで造られた巨大箱物群も負の遺産として問題になっているでしょう。
そこで降って湧いてくる20基の廃炉。
出来るですか?

福島第一原発は、今と何ら変わっていないでしょう。
東京電力は、デブリの取り出し目標を3年後に延期しました。
今後も進展はしないでしょう。つまり、先延ばしです。
先延ばしとは「若い世代に付けを回す」ことと同じです。

働く世代が減る中、未来の日本は、一体全体誰が廃炉作業をするのか?

内閣の中枢で国家戦略特別議員をしている竹中平蔵氏。
彼が率いるパソナは、外国人労働者を日本で取り入れて
原発に派遣しようなんて画策しているようですが
すでに、正気の沙汰ではありませんね

そんな政治家は、日本の安全政策を語る資格はありません。

今、大人達は・・・
我々子供たちに、とんでもない無責任をしでかしているのです。

第二次高度経済成長期やバブル世代の思い出を捨てきれず
いまだに「経済成長を遂げる」と、幻想する政治家。
そんな政治家を選挙で追認する大人達。

我々大人が、一個人一個人
負の遺産を子供たちに丸投げしている。
それが、今の日本の様です。

無様ですね。

今回の選挙は、そこが問われている。

消費税増税廃止とか、教育無償化とか、北朝鮮情勢とか、全てが未来への負担増加、付け回しです。

大人たち、夢ばかり見てないで
いい加減目を覚ませ!(▼▼#)