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2016年6月11日土曜日

立体パズル

さて、息子に手渡すパズルも・・・
日に日に、難しいものになっています。

今回の物は・・・
「クリスタルギャラリー」なるものです。

透明の立体パズルとなります。(^^)

これが中々難しい。

ためしに、朝仕事に出るとき・・・
妻に「作ってみて」と、一言いい残し・・・
夜、帰ってきたら、妻から一言

「難しすぎて、無理」

1時間やって、全く組み上げられなかったとのこと。

さて、それを息子がチャレンジ!!


41ピースあります。
ひとつひとつ形が異なり、しかも立体的な凹凸があり・・・
確かに難易度は、高い。

でも・・・


5歳の息子。
つぎつぎに、組み立てていきます。(^^;)


組み上げるたびに・・・
妻・・・

「おおおおっ!」

と雄叫びをあげてます。

私も、「お前、凄いな!」と、普通に驚嘆。

そんな親たちをよそに、集中している息子。


ドンドンと、組みあがっていきます。

妻曰く
「この真剣な時の、目つきの悪い顔がアナタそっくり」
だそうです。


まだ、これでは何が何だか分かりませんが・・・

胴体を組み立てて、

残るは顔だけとなりました。


正味、30分!!!

完成!!!!


クリスタル、シンデレラ!!

そのほかに・・・

ミッキーマウス、アリエルと・・・
その他、ディズニーの様々なキャラクターが発売されています。

価格も安く、ネットで一個1000円程度。
安い。

そして、これだけ手先と頭を使う遊びは、中々ないと思います。

妻が全く出来なかったパズル。
我が息子は、職人気質を持って生まれてきたようです。


妻曰く、ドヤ顔も、私に似ているそうです。

そんなに似てますかね?

2016年6月10日金曜日

癌と原発

また、著名人が癌になりました。
それも、まだお若いのに。(TT)

発病から、すでに1年8か月を経過しているという。

1年8か月、特定の病院に通院し、入院もした。
ご主人は、スキャンダルを多く抱えた日本を代表する歌舞伎役者。
きっと、多くの週刊誌が狙っている存在です。

まあ、1か月と隠し通せるわけありませんね。

それが、なぜかこのタイミングで週刊誌に掲載され・・・
それを受け、ご主人が記者会見をする。
そのおかげで、連日、新聞・テレビ・ネットと大騒ぎです。

朝から晩まで、この話題でもちきりです。

ご病気であるご家族を抱えて、とても同情します。
ご本人は、大変でしょう。

ただし・・・
マスコミのこのやり方は・・・
ひどいですね。

怒りを覚えます。

人の不幸を、選挙直前に「芸能ネタ」としてブチ当てる。
それすらも、「政治と金」に利用にする。

今日になって、今度は旬の笑点メンバーが不倫会見。

マスコミは、そこまで投票率を下げたいのか。

来月、選挙です。
あと1か月で、国を左右する選挙があるんです。
普通であれば、国を挙げて政策論争でしょう。

どこの国も、選挙はお祭り騒ぎとなります。
朝から晩まで、国民の生活がどう変わるか、議論するのが普通です。

でも、日本は、違う。
官民一体で、政治から国民の目をそらそうとする。

恐ろしい。
本当に、恐ろしい。

さらに、もう一つ物凄く違和感を覚えます。

30代前半で、癌になった梨園の妻。
それも、進行性の早い癌だという。

現代は、急速に癌患者が増えているそうです。
女性の12人に1人が乳がんになっているというではありませんか。
少し前まで、乳癌なんていう言葉は、こんなに頻繁に聞くことはありませんでした。

なのに・・・

「なぜ、これだけ癌が増えているのか?」

この論争が、TVで全くないのです。
昨日のテレビでは、梨園の妻の癌について・・・

「癌は生活習慣病です。」
「食生活の欧米化が、癌を招いています。」

と、某一流大医大の教授が何人も出て、話していました。

そこには、一言も・・・
「原発」
の文字も言葉も出てきません。

5年前に、爆発し、今なおメルトダウンしているんです。

癌の主因となる放射能が大量に放出されている原発が、日本に3基も存在しているのです。
そこに、医者も著名人もキャスターもアンタッチャブル。
一切触れない。

気持ち悪い。
こんなに気持ち悪いことはありません。

そんな黙殺できるものなんですか?
人間っていう生き物は?
何のために?

(金のため以外、ないのですが)


食生活の欧米化は、今に始まったことではありません。

逆に、ここ数年の間オーガニックが大きく取り上げられ・・・
多くの人が、急激に食生活に気を使い始めている現実があります。

それなのに、止まらない癌の猛威。
増え続ける患者。

東京大学教授は、こう言います。

「高齢化も大きな一因です。」


先生。
今増えているのは「若年性の癌」なんですよ。

大気汚染、海洋汚染、森林汚染、植物汚染、飲用水汚染。
放射能汚染は、間違いなく広がっています。

「メルトダウンが起きたら、世界が終る。」

そう言われてきた筈です。
だから、研究者は絶対起きないと言ってきた訳です。

その事態が、今、福島で3基同時に起こっているのです。

だれがどう考えても、それが一番の原因だろうよ?

私が言っていることって、おかしいですかね?
間違っているのでしょうかね?
変なことを言う変人扱いを受ける言動なのですかね。

この状況で・・・
福島の危険地帯を解除し、帰宅を諭し
福島県産の食べ物をアピールする政府。
オリンピックの聖火リレーを福島でやり
パラリンピック競技も福島で行うのだとか。

なんで、こんな無茶苦茶なことが、議論されないのだろう?
なんで、皆、見て見ぬふりができるのだろう?

それ自体が、摩訶不思議で・・・
芸能ニュースを見ながら、狐につままれているようで・・・

ただただ、その世の中が気味悪く・・・

原発を猛烈に推進し始め
世界に売りまくる現政権。

その政府の是非を問う選挙前だというのに
マスコミも国民も皆
芸能ニュースに一喜一憂する様。

ただただ、ゾッとします。

2016年6月9日木曜日

魔法使い

鎌倉某所にて
ウッドデッキの注文を賜りました。

大工の遠藤さんが、受けてくれました。
ありがとうございます。


大きさは、15畳ほどの大型デッキです。
目隠しルーバーもある大掛かりのモノとなりましたが・・・

山長商店さんに発注し、総「紀州檜」で製作することとなりました。

一人で、5日。
サクサクっと造ってしまいます。 


とても腕の良い大工なので、仕上がりも細部にわたり完璧です。

大きなウッドデッキだったので・・・
材料を大目に注文してあり、大分あまったのですが・・・
その余った材料を見て、遠藤さんがひとこと。

「材料が余ってるから、簡単な階段、造りましょうか?」

階段か~。
いらないな~。

それならば・・・

と、私、遠藤大工に無茶ぶり!!

すると遠藤さん、苦笑いして・・・

「やりますよ!」

とおっしゃってくれました。(^^)


さっそく造り始めます。

「余計なこと、言わなきゃよかった」

と、いいながら・・・(笑)
ドンドンと進んでいきます。


さて、一体、何をつくっているのでしょう?


総檜の土台骨組み完成!!


その上に、余ったデッキ材を並べてみます。


節目を弾いて、きれいな木目の板を選んで、私が仮並べ。

そして、コーススレッドで止めていきます。


「下から止めますか?」

いえいえ、そこまでしなくて大丈夫です。
サービス工事ですから。(^^)

板を全部止めて、全容が見えてきました。


そうです、テーブルです。
総檜のテーブル。

贅沢~っ!!!

W1600mm
D750mm
H750mm

ひのきの香りがなんとも心地よい。


デッキとテーブルの完成です。


仕上げに塗装をしなければなりませんが・・・
個人的に、無塗装が美しく思え・・・
塗るのがもったいない。(TT)

遠藤さんに「無塗装で持ちますかね?」と聞くと・・・

「いや~、絶対にやめた方がいい」

とのこと。

お客様も「耐久性が高いほうが良い」とおっしゃるので、スーパーウッドステインで仕上げる予定です。

それにしても、大工さんは何でも造り出してしまいます。
こんなテーブル
買ったら、5万はするでしょ~

それを、数時間でこんなに完璧に生み出してしまう。

個人的に思うのですが・・・

大工さんは、
玄能をステッキ替わりに持つ
魔法使いなんだと、思うのです。


2016年6月6日月曜日

仕事が人間を頽廃させる

先日、新聞でこんな感じを見た。

「頽廃」

タイハイと読みます。
意味を調べると・・・

「風俗、気風がくずれ、不健全になること」

とあります。
その記事をご紹介します。
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私の家のある群馬県の山村「上野村」は
今例年より早い春を迎えている。

四月中旬にはソメイヨシノやしだれ桜が咲き
月末には山桜も散り始めた。
ワラビや山ウド、フキなどが姿を見せている。

子育て時期が近付いて、小鳥たちも忙しくなってきた。

村の暮らしは案外忙しい。
畑仕事をしたり
山菜を取りに行ったり
春祭りもあれば
共同作業もある。
最近では、土日様々な企画も行われている。

面白いのは、それが仕事なのか村の暮らしなのかが・・・
良く解らないことだ。

仕事だと言えば仕事。
それが村の暮らしだと思えば、暮らしなのである。

伝統的な社会では、すべてが何となく一体化している。
仕事と暮らしも一体化し
それらと結ばれながら
地域文化や地域社会も作られている。

山の神信仰や水の神信仰のような土着的な信仰も
それらと結んでいる。

それが伝統的な「生きる世界」のかたちだった。
この点では、世界中変わることはない。

ところが近代的な社会がつくられていくと
このような一体的な世界は壊れていく。

仕事は仕事、暮らしは暮らし、文化は文化、社会は社会・・・・
となったのである。

そのことによって、暮らしや文化、社会から独立したものとしての職業が成立した。

そしてこの変化が、職業倫理を問われなければならない時代を生むことになった。

伝統的な社会では、職業倫理は自然に形成されていた。

仕事は仕事以外の要素と結ばれていたから
仕事に対する考え方も、総合的につくられていたのである。

暮らしや社会を壊すような仕事はしてはいけないし・・・
仕事の中に文化や、ときには土着的な信仰も内蔵されているのだから
そういう結びつきが自然に職業倫理を成立させていた。

ところが仕事が仕事だけで独立したものになると
仕事の都合が優先され、仕事の倫理が独り歩きするようになったのである。

こうして近代社会になると
自分や自分の企業の利益しか考えない人が生まれてきた。

さらには、誠実に仕事をしているつもりでも
自分の職業だけの狭い世界の発想で行動し
それが結果的に、社会を壊していくような現実も発生するようになった。

事実上の粉飾決算をおこなったいた東芝
燃費データをごまかした三菱自動車
ブラック企業的な経営を行う経営者
パナマ文書にみられる税から逃れようとする人たち
不祥事を繰り返す政治家
そして、原発の危険性を無視しようとする人たち

私たち社会は、そんな人たちがあふれるようになってしまった。

職業は、職業以外の世界と結びつきを失ったとき
職業だけが独り歩きするようになり
頽廃していく。

その結果
絶えず職業倫理の重要性が語られ
しかし現実には、倫理観の欠如した事件が頻発しつづける。

そんな時代を、私たちは迎えている。

そのことに気が付いている人たちは
自分の仕事が社会や暮らし、文化と結ばれている世界を確立しようとして
新しい仕事づくりをはじめ
あるいはボランティアなどに力を注ぐようになってきた。

企業でも従業員の社会貢献活動に、本気で取り組むところが生まれた。

放置すれば、仕事が人間を頽廃させる不幸な時代を

私たちは、直視せざるをえなくなってきている。
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東京新聞「時代を読む」から哲学者内山節さんのお話。


2016年6月5日日曜日

高齢化?長寿?

「100歳すぎても歯が生えてきた」
パキスタンにそんな桃源郷があるという。

インフラが一切整っていないパキスタンの山岳地帯「フンザ」
医療施設など無い。
少なくとも千年前から暮らす人々が、他界とつながったのは60年前のこと。
それまで完全に陸の孤島だった村は、完全な自給自足を営んでいた。

化学肥料も農薬も保存料とも無縁。

オーガニックな果物や木の実中心の食生活だ。

推定115歳で亡くなられたバラドさんは・・・
自分の畑や村でとれたもの以外は、「汚れている」といって食べなかった。

フンザの老人は良く歩く。
3日間かけて歩かないと、隣町にも行けないからだ。
夏には2か月間、高原の草原へ放牧へ。

昔は食べ物がなくなっても近所の家に行って食べ
酒を飲み、喧嘩も朝には忘れた。
木陰で寝ても平気。
家の戸にカギは無かった。

それが、最近急激に変わった。
観光ブームでこの桃源郷が話題になり・・・
外国人客が押し寄せ、貧富の差が生まれた。

昔は皆悩み事がなく、心も健康だった。

それが、今は、皆、教育やビジネスと心配事ばかりしている。
すると、どうだろう。
最近はがんや糖尿病など、現代病が広がり始めた。

昔は、癌患者なんて一人もいなかったのに。

老人の一人は嘆く。

昔は一個のじゃがいももゴールドのように大切にし
皆で分け合って食べた。
それが今はどうだ?
争い奪い合い、殺し合いまで起きている。
こんな世の中に何の意味もない。
人生最悪の時だ。

澄み切った空気。
7千メートル級の山々にしがみつくように存在する村の空は、宇宙を感じるほど深い。

訪れた人が「風の谷のナウシカ」のモデルの地だというのもうなずける。

世界屈指の長寿大国日本。
医療や福祉の充実ぶりは、素晴らしいと思う。

ただ・・・
100歳を超える長寿となると・・・
別次元の何かが可能にしているのだろう。

現代世代として、なんだか申し訳ない気持ちになった。

(東京新聞:武石英史「郎辺境の里、長寿伝説」より)