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2016年3月22日火曜日

ネットの固定化

「ネットの固定化」
という記事を東京新聞で目にして、読んでゾッとしました。

固定化とは・・・
インターネット上で様々な書込みが永遠と残ってしまう事を差します。
それが、嘘や誤ったモノだとしてもです。

今、ツイッターやソーシャルネットワークサービスが情報の中心となっています。
興味ある情報が自動的に入り、それらをシェアするのが、ツイッターやSNSの大きな仕組みです。

興味があるものは「転載」「リツイート」「シェア」等で共有できる。

ネズミ講と同じ構造で、瞬く間に情報が広がっていきます。

多くの人が転載することで、数の原理が働きます。
数は、強大な力を発揮します。
その力は、「誤った情報」を「正しい情報」に替えてしまうほど。

投稿した人間が間違いに気が付き、削除したとします。
しかし、一度拡散した情報は、ネット上に残ります。

つまり、投稿者の意思に反して、ネット上に「情報」として永久的に残ってしまうんです。

いつの間にか、誤った情報だけが独り歩きし始めます。

これが、固定化です。

見た人は、その情報が正しいのか、情報元(ソース)をネット上で探します。
でも、たどり着かない。
すでに、投稿者は削除している可能性があるからです。

ですが、転載された同様の情報を様々な媒体で目にすると・・・
見る側は・・・
「これだけの人が言っているのだから、真実性がある。」
と、判断します。

そして、その人がまたその情報をシェアし始めます。

サーバーなどの協力をえられ削除しても追い付かず
何年たっても過去ログが掘り起こされ・・・
それを見た人がさらに転載することで何度でも再燃し

この固定化を防ぐことが出来ない。

とくに「公人や著名人への誹謗中傷」はあっという間に拡散します。
消すことは不可能となる。

もっと怖いのは、写真。

SNSで何気なく家族の写真を掲載する人が殆どですが・・・
この画像を無断転用されるケースが後を絶たないそうです。

娘の顔写真などが、「風俗」や「出会い系サイト」で悪用される。
夫の写真が「痴漢の常習者」にでっち上げられ拡散される。
子供の写真が「行方不明者」に仕立てられて、探してくださいと拡散されている。

自分が全く知らない所で。(^^;)

現に戦争反対のデモに参加した母子のニュースをみました。
その時の写真をブログに掲載した母。
子供を抱きかかえて、デモ行進している写真です。
それが、ネトウヨに無断で加工転用され・・・

「親に虐待を受けて無くなった子供とその親」

の写真として、拡散された。

ある日夫が、ふとしたキッカケでWEBで発見して事件へ。
父親は訴訟を起こし、投稿者を探しているようですが・・・
見つけるのは困難のようです。

ツイッター
フェイスブック
インスタグラム
ピンタレスト
グーグルプラス
etc・・・

世界で見ることが出来ます。
全世界でです。

プライベートのつもりの写真が・・・
地球の裏側でそのUPした瞬間に見ることが出来るんです。

言葉も異なり、常識も真逆の国々・・・
もし、その写真をどうされても、対応は無理ですね。

ブログなどで写真を掲載する場合、細心の注意が必要です。
もう、ドンドンと個人の写真を掲載するのは限りなく危険だといえます。

最低限、著作権や転載禁止の表示をするべきです。

私のこのブログも、気を付けたいと思います。

2016年3月21日月曜日

ガレージハウスとボルダリングハウス

日々の忙しさにかまけて・・・
全く手につかなかった新規物件のWEBページ作成。
ようやく、本日、作成ることが出来ました。(^^;)
という事で、ご覧くださいませ。


■鎌倉市岡本2丁目「新築分譲住宅」C棟
交通/JR東海道線「大船駅」より徒歩11分
価格/4780万円(消費税込み)
特徴/ボルダリングが出来る建売住宅

一度、やってみたくて、やってみたくて・・・
今まで、全然できなかったボルダリング住宅。

これも、大人の男の遊び心といいますか。

実際に造るには、奥様の反対もあり難しいですよね。
「あんた、週末しか家にいないくせに、何言ってんの?」
と、一蹴されてしまいます。(苦笑)

それを・・・
建売住宅でやってしまおうという魂胆な訳です。
出来上がっていたら、そりゃ、文句も言えませんから。

NAVERまとめさんのボルダリングハウス画像集

どうです。楽しそうですよね?

それにしても・・・
掴む疑似岩「クライミングホールド」が、恐ろしく高い。(□゜;)
幅、9尺の壁一面に設置すると100個ぐらい必要です。
総額10万円に届きます。(TT)

安いのは、指が2つぐらいしか掛からない小さい物ばかり。
安さに飛びついて買ったら、手掛かりが無く、登れない可能性が高くなります。

しかも、ほとんどがボルトオンタイプなので、専用の壁ボードをが必要となります。
専門業者に施工も依頼したら、どえらい金額になります。

当社がどういう風に作るか・・・
後日、施工経過をご紹介しますので、お楽しみに。(^^)



■鎌倉市浄明寺2丁目「新築ガレージハウス」
交通/JR横須賀線「鎌倉駅」よりバス7分
価格/4980万円(消費税込み)
特徴/多分鎌倉の建売で初の本格的なガレージハウス


ガレージは、住宅に求める男の夢「No1」なんです。
男のロマンなんです。

所さんの世田谷ベースとまではいきませんが・・・
イエマミレさんのHP

なんだか、ワクワクするんですね。
ただ、これも難易度が高い。
広い敷地に広い家が必要です。

これもいざ提案しようものなら・・・
「そんなスペース設けるなら、部屋を少しでも広くした方が良いわよ。」
「大した車も持ってないのに、馬鹿じゃないの?」
という言葉が奥様から返ってくるのは目に見えてますね。(苦笑)

だ・か・ら、それも建売として先に造ってしまおうという魂胆です。

だって、事例を見ているだけで楽しいんですもの。

NAVERまとめさんのガレージハウス画像集

無骨な感じに仕上がる方が、良いですね。
私好みです。

7月ごろに完成予定です。
ご期待ください。


2016年3月20日日曜日

MYM明記の水栓(蛇口)

昨日、昔の御客様から、こんな連絡がありました。

最近、キッチンの水栓から、水がポタポタと滴るので・・・
テレビCMで「安くて安心」と有名な水道修理会社に電話をしてみた。
すぐに工事の人が来て・・・
「この水栓は、すでに倒産した会社のモノで、修理は出来ません。」
「取り替えるしか方法がないので、同等のモノで交換した場合、総額8.5万円です。」
すごく高くてビックリ。
その会社に頼む前に柳さんに相談してみようと思って連絡しました。

とのこと。 倒産した会社というと、MYM表記の水栓金具ですね。
2008年に廃業した喜多村合金製作所の事を差します。
ただし、この会社の水栓金具の事業は、同族企業であるKVKが吸収しています。

株式会社KVKは、上場企業として現存します。

このHPをご覧ください。
http://www.kvk.co.jp/contact/index.html

今でも、しっかりとお客様サポートが存在しております。
また、湘南地域でも「修理は任せろ」という業者さんが多く居ます。
寒川の加藤ホームサービスさんのHP
http://mym-hiratuka.seesaa.net/article/381824375.html

つまり、某大手の水道工事会社の現場調査報告は、真っ赤なウソとなります。

酷いですね。

すぐに、お客様のお宅へ。

キッチンはヤマハ。
水栓金具はこんな浄水器一体型です。



これは、シンク下に浄水タンクがあるタイプです。
確かに、取り替えるとなると、定価価格は水栓セットだけで6万円ぐらいの高額となります。


金具には「MYM」の表記がありますね~。
システムキッチンなので、キッチンメーカーに電話をする手もありますが・・・
ヤマハも、システムキッチンから撤退をしております。(^^;)
(トクラスという社名に変更して出直しています。)

なるほど、こりゃ、騙されやすい状況といえます。

蛇口から、水がポタポタ落ちる状況を見てみます。

この手の金具の場合、蛇口内部の構造が少し複雑です。
先端にゴミキャッチャー見たいなものがあり、そこにパッキンが存在します。

奥様の話を聞くと、分解して掃除したことがないとのこと。


↑私の手。

蛇口部分はワンタッチで外れる構造になっています。
水道屋さんであれば、だれでも知っています。

外して、中のゴミを出して、ゴムパッキンを洗い・・・
元に戻して、水を流して止めてみました。

正味、30秒の作業です。

水のポタポタ、止まりました。
簡単に、止まりました。

怖いですね。
こんなに簡単に止められるものを、8.5万円にしようとする根性が。

ご老人の単身暮らしのお宅だったら・・・
120%騙されていたことでしょう。

このお客様も、騙される直前で、ギリギリセーフとなりました。

なにが「安くて・早くて・安心で~。」だ。(▼▼#)

酷いな。
酷い。

ちなみに、水栓金具は、定期的な掃除が必要です。
難しくありません。
大体の水栓が、蛇口は簡単に取り外せます。


ただし・・・
メーカーの水栓の性能を保証するのは、大体8年です。
レバー内部は複雑で、ネジやゴムパッキンが内蔵されているので・・・
10年をめどに、取り替えられた方が良いと思います。

ゴムパッキンも、使用頻度により、早くダメになるケースもあります。
説明書には、「おおよそ5年で交換が必要」となっています。
それでも、数百円のゴムパッキンさえ替えれば、OKなんですよ。

全部取り替えるその場合でも・・・
8.5万円は、どうやっても掛かりません。

テレビを全て信じてはなりません。
嘘だらけです。

「テレビでCMしている会社だから信頼できる」

なんて思ったら、大間違いです。

東京電力・東芝しかり。
大企業でも、嘘まみれです。

皆様、注意してくださいませ。

2016年3月19日土曜日

ラーメン進化

とあるお昼のこと。

町田の建材屋に床材を見に行かなければならず・・・
それではと、ラーメン屋めぐりをして来ました。

目指すは、町田にある塩ラーメンの雄「進化」さん本店です。

グーグルマップを見ながら、到着。



あれ?、どこだろう?
看板、ありますよね。

看板の目の前の店舗を見ると・・・
「たんめん」と書いてあり、シャッターが下りてる。(TT)


ぐふぁっ( ´;゚;∀;゚;)

休みかっ!!

ん?

店の名前が、違うよね?

でも、それらしき店、無いなぁ~。

きょろきょろしならが、駐車場の路地を入っていきます。



どこだろうか?

あれ、ここか?


あった。

やってて、良かった~。(^^;)
冷や汗をかきました。

入店。
まず、目を引く黒づくしの店内。
券売機も黒が基調。


ステッカーが張りまくられていて・・・
それにより、メニューが見難い。(笑)

良く見てみると・・・

ACDC
ミスタービック
モーターヘッド
オジーオズボーン
アイアンメイデン
ジューダスプリースト
etc・・・

ゴリゴリのヘビーメタルバンドのステッカーばかり。(^^;)

こりゃ、私の兄と話が合いそうなラーメン屋さんだ。

そんなメタルの店主が作るのは、どんなラーメンなんでしょう?

来たのがこれ。


なんと、透き通ったラーメン・・・
というより、中華そばです。
写真は、鶏チャーシューメンです。

大盛りを頼もうと思いましたが
「ラーメンのバランスが崩れるので、大盛りはありません。」とのこと。

食べた感想を、一言。

「今まで食べたラーメンの中で、スープNo1!!!!!」

美味かった。

塩ラーメンと言えば・・・
食べた後、必ずのどが渇く。
口の中に塩分が残り、塩っ辛さが少しでも残るのが普通です。

有名店も結構行っている私ですが、ほとんどが最後の一口まで飲むとしょっぱい。

でも、このラーメンのスープは、全部飲み干しても一切しょっぱくない。
それでいて、スープは塩の味と香りが抜群。
食べた後も、喉が全く乾かない。

だから、食後一切水を飲むことなく・・・
30分ぐらい、食べた余韻に浸れました。

この塩ラーメンは、塩の常識を覆してますね~。(美味)

麺は少し柔らかくて、好みでは無かったですが・・・
それを差し引いても、絶品でした。

ヘビーメタルって、激しく大雑把にみえますが・・・
物凄く繊細なんですね。
このラーメンで、なんだか納得。

改めて・・・
「ロックは全てに通ずる」と、知らしめられた一杯でした。

2016年3月18日金曜日

マンションのスラム化

富士通総研で日本経済の上席主任研究員でいらっしゃる
著書「限界マンション」で有名な、米山秀隆さんのお話が・・・
ちょっと、心底ゾッとしたので、ご紹介します。

(東京新聞2月14日:メトロポリタンより)

今のところ、空き家問題は一戸建てが中心だが
近い将来、首都圏で深刻化していくのは、分譲マンションの空き家問題である。

築40年を超えたマンションは、空室率が高まる。
老朽化とともに、区分所有者の高齢化や空室化が進んで
管理が行き届かず、スラム化に至る。

いやゆる「限界マンション」が、大量に出て来るだろう。

建て替えは簡単ではない。
容積率に余裕があって、従前よりも多くの部屋を造ることができ、その売却益が見込めなければ、デベロッパーの協力は得られ難いといえる。

現存するマンションの多くは、敷地一杯に建っている。
法規制は、昔より厳しくなっているため、同じ規模のものを建て替えるのも難しい。

また、行政支援の再開発による建て替えにも限界がある。

建て替えが困難な場合には・・・
区分所有権を解消し、敷地を売却して終止符を打つ方法がある。
しかし、買い手が現れない場合には、解体費用の捻出ができない。
その場合、老朽化物件が放置される恐れがある。

また、建て替えや敷地売却は、区分所有者の合意が必要である。
この合意は、マンションの規模が大きくなればなるほど、困難となる。

物件を丸ごと買い取って改修、賃貸物件などとして再生できる場合には
ファンドなどによる物件再生の可能性もある。
しかし、これもできるのは、区分所有者全員からの買い取りが出来た場合であるが、かなり至難である。

建て替えも敷地売却も建物再生も難しく・・・
スラム化が進み、放置しておくことが危険になった場合には
現在の一戸建ての空き家同様に、最終的に誰かそれを解体するのかという問題が生じる。

一戸建てと同様、その責任を果たさなければならないのは所有者である。
しかしマンションの区分所有者に、そのような責任を自覚している人はほとんど居ない。

区分所有者が責任を果たさなければ・・・
最終的には行政が取り壊すという選択肢が必要となる。
フランスのスラム化したマンションで実際に行われた例があるが、すべての公費解体は、現実にはかなり難しい。

おそらく、倒壊の危険性がある緊急なものに特別に実施することになるだろう。

マンションの場合、解体には億単位の費用が掛かるが・・・
それを納税者全体が負担することになるわけだ。
ただこれは不公平である。

本来、負担すべき所有者が負担する形にするには、例えば解体費用の積み立ての義務付けが考えられる。それが難しいなら、固定資産税に上乗せする形で解体費用をプールしておく仕組みも考えられる。

誰もがマンションの建て替えの難しさを直視し・・・
建て替え以外のマンションの「出口」をどのように整えるべきか。
今から真剣に検討しなければならない段階に入っていると、言えるだろう。

マンションの全国ストックは2014年末で613万戸もある。
そのうち、1981年6月以前に建てられた旧耐震マンションは約18万戸となる。

今後マンションの老朽化は、急速に進む。

築40年超のマンションは・・・
10年後には約151万戸、20年後には約296万戸に。
そして、建物の老朽化とともに、区分所有者の高齢化も進む。

マンションが直面する「二つの老い」である。

現在、1970年以前に建築されたマンションのうち
60歳以上のみの所帯は52%にものぼる。

さらに、おどろくことに
1971~1980年の間に建築されたマンションでも・・・
60歳以上のみの所帯は、48%を超えるのである。

凄い話ですね。

不動産業者として・・・
これは、しっかりと把握して、お客様に伝えなければなりません。

「現実」ですから。

知らない・知らなかった

では、売る方も買う方も済まされませんよね。