最近とても強く感じるのですが
不動産仲介業者の質が
ここ数年、異常な速度で
落ちているのではないか?
■三井不動産リアルティ
■住友不動産販売
■東急リバブル
仲介業の三大手の営業マンもさることながら
湘南地域で大手とされる
■朝日土地建物
■明治地所
■富士ハウジング
その他、多数の不動産業者の営業マンと
日々、売主として接していますが
「この人は仲介のプロだ。」
と思えるほどの人が
最近とても少なくなったように思います。
土地や家を売る上で
必要な専門知識は
①宅建業法
②民法
③公正取引規約
④建築基準法
⑤市町村の法令
⑥建築・設計の一般知識
⑦登記法
⑧金融商品
⑨税制
⑩ファイナンシャルプランニング
多岐に渡ります。
これらが政治などの影響で
年々変わっていっています。
とても膨大な情報なので
キッチリと勉強するのは不可能ですが
不動産を携わるものとしては
一通り、薄っぺらくても良いので
把握しなければなりません。
お客様に多角的なアドバイスをするには
つねに、広く浅く新しい知識を
頭の中で更新し続けていく
必要があります。
ですが、それが殆ど出来ていない。
当社には多くの個人のお客様が
相談に来られますが
そのほとんどが
様々な不動産業者を漂流され
当社に行きついた方々です。
で・・・
様々な仲介業者の営業マンの
お客様に対して話した内容や
実際に不動産仲介業者が作成した
見積書や税金計算・諸経費計算書を見ます。
その内容が・・・
いい加減な事、いい加減な事!
耳を疑う適当な話ばかりで
諸経費も100万円違ったり
掛かる税金が丸々抜けていたり
目も当てられません。
お客様は、不動産のプロとして
信頼して接している訳です。
こりゃ、大きな問題ですよ。
せめて、家を売るのだから
その家が「良いのか悪いのか?」を
判断できる知識ぐらいは
絶対に持ち合わせていなければ
なりませんよね?
残念ながら
新築住宅や中古住宅を見て
良いか悪いかの判断を出来る人は
私が過去10年間で会った営業マンの中で
5%もいないと思います。(TT)
せめて、一般常識は持っていれば
嘘はつかず
「解らない事は解らない」
「知らない事は知らない」
とお客様に伝えていれば
問題ないのですが・・・。
皆、ノルマに追われ必死なのでしょう。
勉強する暇がないほど
疲弊しているのかもしれません。
でも、それとこれとは違います。
所属している不動産会社が
しっかりと営業マンにインプットしなければ
ならないのだと思います。
「一般常識」という言葉をだしましたが
一番の問題として
この一般常識が無くなってきています。
当社には、毎日何十件も不動産仲介業者から
電話が鳴ります。
「御社の物件を現地販売させてください」
「御社の物件を案内させてほしい」
「御社の物件を広告に載せさせてほしい」
「御社の物件をHPに掲載したい」
「御社の物件を申し込みたい」
都度、営業マンと会話をするのですが
その電話の会話の内容も
ここ数年、極端に質が落ちてます。
例えば・・・
某大手不動産会社から
昨日、こんな電話がありました。
「●●不動産の■▼です。」
「御社の藤沢の物件見させていただきました。」
「素晴らしい物件ですね。感動しました。」
「なので、是非現地販売会をさせてください。」
「今日から、現地に当社の旗立てますので。」
矢継ぎ早にこう言うので
私、下記の通り答えました。
「現地販売会、是非やって下さい。」
「でも、旗立てる前にどういう販売会をするか説明願いません?」
すると・・・
「え?あ、旗ダメですか?」
と、変な反応。
そこで、押し黙ってしまったので
こう質問しました。
「普通、何月何日に販売会をするという説明が先ですよね?」
「あと、どんな広告をしたいとか、ご提案は無いのです?」
そうすると・・・
電話口の先の■▼さん
「あ~、そうきますか・・・、じゃあ、また電話します。」
そこでガチャンと電話が切れて
その後、一切電話はかかってきませんでした。
こんな事がしょっちゅうです。
他にも、信じられないような事ばかりですが
もう長くなったので、この辺で辞めておきます。
いつのまにか
「嘘を付いたものが勝つ」
世の中になってしまったのでしょうか?
何だか、ここ数年で
日本の様々な分野で
プロ意識が薄れているように思います。
そして、よく結婚式などで
「人生に必要な友人は、医師・弁護士・不動産業者」
というスピーチがありますが
あれは本当にそうですね。
悪徳医者・悪徳弁護士・悪徳不動産業者が
はびこり、皆、善人のふりをしています。
個人の方がそれらに捕まったら
抜け出すことは難しいのが現実です。
良い不動産を買うために必要な事。
「良い不動産業者を見つけて下さい。」
今日は、この一言で
終わりにします。
長々と読んでいただき、ありがとうございました。m(_ _)m