娘だけが元気な我が家。
昨日も一人で元気いっぱい。
そして、夜は
日課の「漢字の書き取り」をやるやらないで妻とひと騒動。
結局「朝やるから!」と、娘が妻を押し切り
布団に入り、寝てしまいました。(強い)
さて、次の日の朝。
6時半に起こしても、中々布団から出てこない娘。
(毎日のことです。)
7時前に布団からようやく出てきて・・・
ぐだぐだ洋服を着替えて、ぐだぐだご飯を食べ始め・・・
そして、ようやく目が覚め学校に行くぞというときに
妻、一言。
「昨日の約束は?」
娘、無言。
妻、無言。
良からぬ空気が漂いはじめ・・・
仕方がないので私が仲介。(^^;)
「約束は、約束したら絶対に守るものなんだよ。」
と、娘に言い聞かせ
漢字の書き取りをやらせることにしました。
娘が書く漢字を見ながら・・・
なんだか懐かしく感じる私。
小学一年生だから、書き順がめちゃくちゃです。(^^;)
小学一年生には、漢字って異次元なんですよね~。
「音」の書き順を何度も「それ違うよ」と指摘しますが
首をかしげながら、何度も同じ間違えをします。
そんなやり取りをしているうちに・・・
「ああ、自分もこんなだったな~。」
と、昔の記憶がよみがえってきました。
今思えば、たかが「書き順」ですが
当時は、本当に悩み、苦しみました。
先生からも親からも「馬鹿」だの「あほ」だの罵倒され
私の母に至っては・・・
間違えるたびに、ふとんたたきでバチッと叩く。
ドビ●ズ先生に鞭でたたかれたトム●ーヤのように
叩かれるのはお尻や腕。
ミミズ腫れになったのを覚えてます。(^^;)
今の時代じゃ、100%幼児虐待ですね。(笑)
でも35年ぐらい前は「良くある家庭の風景」でした。
でも、書き順以上に・・・
娘に強く教えてあげたいのは・・・
「勉強の悩みなんて、とても小さい。」ということ。
書き順なんて、小さい心で悩まなくていいよ。
足し算や引き算もそう。
そんなものは、中学生になれば自然にできるから。
出来るにこしたことは無いけれど
小学生のうちは、遊ぶのが仕事。
いっぱい遊んで楽しいことをして
いっぱい体を動かして
行ったことない場所に行き
やったことない事をやる。
勉強なんて、二の次三の次ですよ。(^^)
以前、このブログでも紹介しましたが
宮崎駿の金言をもう一度掲載します。
(今の世の中を変えるには)
小学校を変えなきゃダメだと思います。
大人になると人間は不自由になるけど
子供の頃はずっと自由だという
モノの考え方があったと思うんですよね。
けど、いつのまにか子供時代というのは
大人の時代のための投資の時期だというふうになってしまったんです。
その先行投資が、今ことごとく裏目に出てしまってるんです。
今、日本はいろいろな問題が有りますが・・・・
子供たちのことが
多分僕らの一番の大きな失敗じゃないかな。
大失敗ですよ。はっきり。
子供時代というのは、大人になるためにあるんじゃない。
子供のときにしか味わえないものを味わうためにあるんだと思う。
子供時代の5分間の体験というのは
大人の1年間の体験よりも勝るんですよ。
トラウマもその時にできる訳でね。
個性とかなんとか言いますけど・・・
個性なんてその子供時代の経験から育つもんです。
はじめから個性がある訳ではないんです。
ですから、個性を伸ばすとかなんとかいろいろ言いますけど
そういうのは止めて、子供を一回大人の監視下から解放する
そうすれば遊び場がなくても、子供は遊びます。
それから僕らの仕事もそうですけど・・・
アニメーションとかゲームとか色んなことを言いながら
金を稼ぐ為に子供たちを相手にしている商売を
法的に規制するしかないと思うんです。
子供時代に先行投資すれば
その後で大変な配当になって戻ってくるというのは
錯覚でしょうね。
これは、自分自身がつまらない人生を送っている親の
勝手な幻想じゃないかと僕は思うんですけども。
自分の周りにいる子供たちと夏
山小屋で付き合ったりして「良い子だなぁ~。」と思もった子が
小学校2年生になった途端
『九九』が出来なくて悩んでるって聞かされるんです。
そうすると僕は頭に血が上るんです。
「なんでこんな幼い子に九九を教えなきゃいけないんだ」って。
何年か経てばすぐ覚えられますよ。
なんでこんな小さな魂に・・・・
「覚えなければ、お前は一人前の大人になれないんだ、一人前の子供じゃないんだ。」
みたいに脅すんだろうって。
その子の小学校二年生のもっと豊に暮らせるはずの時間を
それで奪ってしまってるんだと思うんですね。
まず、つまらない校長先生の話しを聞くために
なぜ朝礼をするのか?
人前で話をしたい人の為に
朝礼があるんだと僕は思うんですけど…
子供の頃、一体何を覚えなきゃいけないということですよね。
そしたら読み書きとそろばんですよね。
それから一定の社会常識です。
それをまず、義務教育の中でわかる様にしてやればいいんだ。
という考え方に戻せば、子供たちはずっと楽になるんです。
とにかく、ドンドン肥やしをやって
水をかけて陽にさらせば
いくらでも植物は伸びるんだということは
嘘だということですね。
人間という生き物は、とても壊れやすく
もっと不思議な力を持っていて
もう少し野放しにしてあげた方が
実はちゃんと育つんだという当たり前の事にね。
気が付けば良いんです。
以上
実際に子供を持つと・・・
他の子供と比べてしまい、あれもこれもと
親が慌ててしまいます。
でも、本当に宮崎駿さんのおっしゃる通り
子供は子供でよいのです。
一生に一度の子供の時間を「悩ませない」ことこそが
親の役目だと、個人的に強く思うのです。