今朝の外気、1℃。
極寒です。
そして、例年に増して、乾燥がすごい。
一昨日、湿度が20%を切っていました。
今年 8月の平均湿度が83%ですから・・・
その湿度差に驚かされます。
たった3ケ月間で、亜熱帯のような多湿の環境が
一気に中東の砂漠地帯に変わったわけです。
その湿度差は、最大70%を超えます。(^^;)
特に鎌倉のような谷戸の地は、この差が平地よりも大きく
日本の田舎ならではと言ってしまえばそれまでですが
急激な湿度変化で、私は全身が痒くて痒くて難儀しています。
この急激な乾燥は、人の身だけではなく家にもこたえます。
夏場に完成した家は、高温多湿の中、湿気太りをします。
特に、無垢材は呼吸をするため、湿気を吸収し貯め込みます。
そして冬、外気にあわせ一気に乾燥します。
柱や梁、床材や天井材、その他様々な下地材全てです。
湿気放出時、無垢材は「ちじみ」「割れ」「よれ」等を起こす場合があり
それが隙間や壁の割れを引き起こします。
よって、無垢材で家を建て、初めての冬をむかえると
真夜中、家のあちこちで「パキ」「ミシミシ」という音を発します。
11月中旬から、夏場に当社の新築をお引き渡したお客様から
「壁にヒビが入った。」
「タイル目地が割れた。」
「家からミシミシ音がする。」
と、ご連絡をいただいております。
それが、今年は例年よりとても多い。
今年の夏場は例年より湿度が高く・・・
冬場の今が例年より乾燥しているからと思われます。
「ひと冬」越すと、その後は落ち着きます。
「ふた冬」越すと、もう出ることはありません。
冬が終わる春先に補修をすれば、それ以降は収まりますので。
しばらく、お待ちくださいませ。
それにしても、異常ですね。
まだ12月ですよ。
雨が降らな過ぎ。
地球は大丈夫かしら。
話は変わりまして・・・
現在、建築家の伊藤誠康先生に設計を依頼している雪ノ下。
朝、現場にて、生き物が横切りました。
弱よわしく
フラフラしています。
ん?
猫?
近づいてみると
台湾リスか?
にしては、大きいな。
これ・・・
たぬき、ですよね?
こんな真冬に、毛が全部抜けちゃってます。
こりゃ、寒いだろうに!!
近づこうとすると、逃げてしまいました。
この写真をSNSで紹介したら
鎌倉で赤ちゃんのワークショップをされている
hananokoの伊藤さんが
http://hananoko-kamakura.com/
色々と教えてくれました。
「疥癬(カイセン)という病気でダニからくる皮膚です。」
「この病気は三浦半島の狸はほとんどかかってます。」
これは、自然界の病気ではなく・・・
猫に好んで寄生するヒゼンダニが原因だそうです。
自然破壊によってタヌキが生息場所を失い
人間の生活環境に近づくことで、飼い猫や餌付けされた野良猫から移り
爆発的に野生動物に広がっているというのです。
伝染病指定されており、人間にも感染します。
「動物へ餌付けしない。」
これが、最大の予防となります。
多くの狸は、住宅地での猫への餌を盗み食いします。
ここが接点となり・・・
猫のダニが野生動物にうつる。
人間に捨てられた猫の多くは、抗体を持っており
放し飼いの猫などは、薬を投与されているケースも多い。
ですが、自然界では疥癬に対して抗体力がないので
結果、瞬く間に広がってしまっているのです。
野良猫への餌付けを止める。
これ、大事です。
あの狸。
全身の毛がなければ・・・
この極寒の冬を越すことは難しいでしょう。
そういえば、身を縮めて日向に出ていたのか。
ブルブル震えていたな。(TT)
かわいそうに。