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2016年6月9日木曜日

魔法使い

鎌倉某所にて
ウッドデッキの注文を賜りました。

大工の遠藤さんが、受けてくれました。
ありがとうございます。


大きさは、15畳ほどの大型デッキです。
目隠しルーバーもある大掛かりのモノとなりましたが・・・

山長商店さんに発注し、総「紀州檜」で製作することとなりました。

一人で、5日。
サクサクっと造ってしまいます。 


とても腕の良い大工なので、仕上がりも細部にわたり完璧です。

大きなウッドデッキだったので・・・
材料を大目に注文してあり、大分あまったのですが・・・
その余った材料を見て、遠藤さんがひとこと。

「材料が余ってるから、簡単な階段、造りましょうか?」

階段か~。
いらないな~。

それならば・・・

と、私、遠藤大工に無茶ぶり!!

すると遠藤さん、苦笑いして・・・

「やりますよ!」

とおっしゃってくれました。(^^)


さっそく造り始めます。

「余計なこと、言わなきゃよかった」

と、いいながら・・・(笑)
ドンドンと進んでいきます。


さて、一体、何をつくっているのでしょう?


総檜の土台骨組み完成!!


その上に、余ったデッキ材を並べてみます。


節目を弾いて、きれいな木目の板を選んで、私が仮並べ。

そして、コーススレッドで止めていきます。


「下から止めますか?」

いえいえ、そこまでしなくて大丈夫です。
サービス工事ですから。(^^)

板を全部止めて、全容が見えてきました。


そうです、テーブルです。
総檜のテーブル。

贅沢~っ!!!

W1600mm
D750mm
H750mm

ひのきの香りがなんとも心地よい。


デッキとテーブルの完成です。


仕上げに塗装をしなければなりませんが・・・
個人的に、無塗装が美しく思え・・・
塗るのがもったいない。(TT)

遠藤さんに「無塗装で持ちますかね?」と聞くと・・・

「いや~、絶対にやめた方がいい」

とのこと。

お客様も「耐久性が高いほうが良い」とおっしゃるので、スーパーウッドステインで仕上げる予定です。

それにしても、大工さんは何でも造り出してしまいます。
こんなテーブル
買ったら、5万はするでしょ~

それを、数時間でこんなに完璧に生み出してしまう。

個人的に思うのですが・・・

大工さんは、
玄能をステッキ替わりに持つ
魔法使いなんだと、思うのです。


2016年6月6日月曜日

仕事が人間を頽廃させる

先日、新聞でこんな感じを見た。

「頽廃」

タイハイと読みます。
意味を調べると・・・

「風俗、気風がくずれ、不健全になること」

とあります。
その記事をご紹介します。
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私の家のある群馬県の山村「上野村」は
今例年より早い春を迎えている。

四月中旬にはソメイヨシノやしだれ桜が咲き
月末には山桜も散り始めた。
ワラビや山ウド、フキなどが姿を見せている。

子育て時期が近付いて、小鳥たちも忙しくなってきた。

村の暮らしは案外忙しい。
畑仕事をしたり
山菜を取りに行ったり
春祭りもあれば
共同作業もある。
最近では、土日様々な企画も行われている。

面白いのは、それが仕事なのか村の暮らしなのかが・・・
良く解らないことだ。

仕事だと言えば仕事。
それが村の暮らしだと思えば、暮らしなのである。

伝統的な社会では、すべてが何となく一体化している。
仕事と暮らしも一体化し
それらと結ばれながら
地域文化や地域社会も作られている。

山の神信仰や水の神信仰のような土着的な信仰も
それらと結んでいる。

それが伝統的な「生きる世界」のかたちだった。
この点では、世界中変わることはない。

ところが近代的な社会がつくられていくと
このような一体的な世界は壊れていく。

仕事は仕事、暮らしは暮らし、文化は文化、社会は社会・・・・
となったのである。

そのことによって、暮らしや文化、社会から独立したものとしての職業が成立した。

そしてこの変化が、職業倫理を問われなければならない時代を生むことになった。

伝統的な社会では、職業倫理は自然に形成されていた。

仕事は仕事以外の要素と結ばれていたから
仕事に対する考え方も、総合的につくられていたのである。

暮らしや社会を壊すような仕事はしてはいけないし・・・
仕事の中に文化や、ときには土着的な信仰も内蔵されているのだから
そういう結びつきが自然に職業倫理を成立させていた。

ところが仕事が仕事だけで独立したものになると
仕事の都合が優先され、仕事の倫理が独り歩きするようになったのである。

こうして近代社会になると
自分や自分の企業の利益しか考えない人が生まれてきた。

さらには、誠実に仕事をしているつもりでも
自分の職業だけの狭い世界の発想で行動し
それが結果的に、社会を壊していくような現実も発生するようになった。

事実上の粉飾決算をおこなったいた東芝
燃費データをごまかした三菱自動車
ブラック企業的な経営を行う経営者
パナマ文書にみられる税から逃れようとする人たち
不祥事を繰り返す政治家
そして、原発の危険性を無視しようとする人たち

私たち社会は、そんな人たちがあふれるようになってしまった。

職業は、職業以外の世界と結びつきを失ったとき
職業だけが独り歩きするようになり
頽廃していく。

その結果
絶えず職業倫理の重要性が語られ
しかし現実には、倫理観の欠如した事件が頻発しつづける。

そんな時代を、私たちは迎えている。

そのことに気が付いている人たちは
自分の仕事が社会や暮らし、文化と結ばれている世界を確立しようとして
新しい仕事づくりをはじめ
あるいはボランティアなどに力を注ぐようになってきた。

企業でも従業員の社会貢献活動に、本気で取り組むところが生まれた。

放置すれば、仕事が人間を頽廃させる不幸な時代を

私たちは、直視せざるをえなくなってきている。
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東京新聞「時代を読む」から哲学者内山節さんのお話。


2016年6月5日日曜日

高齢化?長寿?

「100歳すぎても歯が生えてきた」
パキスタンにそんな桃源郷があるという。

インフラが一切整っていないパキスタンの山岳地帯「フンザ」
医療施設など無い。
少なくとも千年前から暮らす人々が、他界とつながったのは60年前のこと。
それまで完全に陸の孤島だった村は、完全な自給自足を営んでいた。

化学肥料も農薬も保存料とも無縁。

オーガニックな果物や木の実中心の食生活だ。

推定115歳で亡くなられたバラドさんは・・・
自分の畑や村でとれたもの以外は、「汚れている」といって食べなかった。

フンザの老人は良く歩く。
3日間かけて歩かないと、隣町にも行けないからだ。
夏には2か月間、高原の草原へ放牧へ。

昔は食べ物がなくなっても近所の家に行って食べ
酒を飲み、喧嘩も朝には忘れた。
木陰で寝ても平気。
家の戸にカギは無かった。

それが、最近急激に変わった。
観光ブームでこの桃源郷が話題になり・・・
外国人客が押し寄せ、貧富の差が生まれた。

昔は皆悩み事がなく、心も健康だった。

それが、今は、皆、教育やビジネスと心配事ばかりしている。
すると、どうだろう。
最近はがんや糖尿病など、現代病が広がり始めた。

昔は、癌患者なんて一人もいなかったのに。

老人の一人は嘆く。

昔は一個のじゃがいももゴールドのように大切にし
皆で分け合って食べた。
それが今はどうだ?
争い奪い合い、殺し合いまで起きている。
こんな世の中に何の意味もない。
人生最悪の時だ。

澄み切った空気。
7千メートル級の山々にしがみつくように存在する村の空は、宇宙を感じるほど深い。

訪れた人が「風の谷のナウシカ」のモデルの地だというのもうなずける。

世界屈指の長寿大国日本。
医療や福祉の充実ぶりは、素晴らしいと思う。

ただ・・・
100歳を超える長寿となると・・・
別次元の何かが可能にしているのだろう。

現代世代として、なんだか申し訳ない気持ちになった。

(東京新聞:武石英史「郎辺境の里、長寿伝説」より)

2016年6月4日土曜日

鎌倉の治安は良いの?

鎌倉で住宅を建て、お客様にお売りする時。
お客様の比率は、周辺の方50%、都心の40%、その他10%ぐらいです。

で、周辺以外にお住いの方から、必ず聞かれることがあります。
それは・・・

「鎌倉って、治安は良いのですか?」
「大船って、防犯はどうなんですか?」

このご質問にお答えするのは、結構難しいです。
何を基準にするかで、答えが大きく異なるからです。

東京都心部に比べれば、治安は断然良いと答えられます。
横浜駅界隈と比べても、治安はとても良いでしょう。

藤沢市と比べても、鎌倉の方が良いというのは分かります。

その理由は、鎌倉には盛り場が無いからです。
ラブホテルも規制されていて、2件しか存在していません。

よって、夜のにぎわいは、皆無です。

でも、地方と比べたら、治安はきっと悪いでしょう。
日本有数に人が集まる「観光地」ですから。

ちなみに同じ鎌倉市でも・・・
鎌倉駅と大船駅は、同じ鎌倉市ですが異質の町です。(^^;)
松竹が無い今、大船は観光とは無縁となっています。

先日、こんな広報が回ってきました。

「玉縄地区版、安全安心まちづくり推進ニュース」なるものです。




鎌倉市全域を5つに分け、1年の犯罪件数を累計したデータです。

なんと、鎌倉全域で、凶悪犯罪数はたったの2件。
ものすごく少ないですね。

傷害事件は年間で90件。
窃盗犯は516件。

この数字は、とても少ないものだと思います。

お隣の藤沢市では、窃盗犯は2000件を優に超えます。
自転車泥棒だけでも、1000件を超える多さです。

広報は、鎌倉市の市民安全課が作成しているとのことで・・・
さらに小分けした地域も抜粋されています。

 

窃盗犯が増加したとのことですが・・・
玉縄地域では、1年でたった61件。

とても優秀?な数字に思えます。
61件の半数が「乗り物盗」ですので、自転車の盗難です。
凶悪犯罪ではありません。


住宅への泥棒は、1年で玉縄で2件、岡本でたったの2件。
玉縄・岡本は、1年で2件という極小の数字。

ひったくりも1年で、岡本5件、玉縄1件だけ。

岡本は駅前になるため、玉縄の5倍となりますが・・・
それでも、1年でたったの5件です。(^^;)


自転車の窃盗は、これも駅周辺となる岡本がダントツです。
玉縄に至っては、4件だけ。

車上荒らしは、もう無いにも等しい。(^^;)

この数字を見ると・・・
胸を張って・・・

「大船西口の治安は、とても良い地域です。」

といえますね。(^^)

お隣が藤沢と横浜ですから、余計にそう思えます。


2016年6月3日金曜日

青銅着色

先日お引渡しをした住宅のお客様より・・・

プレゼントを頂きました。

真鍮のティッシュ入れです。(□゜;)



きれいな、青銅色。

これは、よくニュースで見るあれですね。
あの発掘されるあれです!

出土する青銅器・・・



これらが本来持っていた
長い年月土の中に埋もれて失ってしまった
古来の人たちが愛した美しい色。

コバルトブルー。



それを再現して・・・
なんと・・・
「ティッシュ入れ」にしちゃった。(゜゜;)

日本人気質、恐るべし!!

このティッシュ入れ。
細部にわたり、造りが凝っています。



ウォルナットかしら。

作っている会社は、富山にあります。

その名も「有限会社モメンタムファクトリー・Orii」さん

住宅関連の商品で、活躍をしているようです。

身近なところでは、真鍮の表札。




ほほ~
美しい表札ですね。

面白い。

これら着色技術は、この会社独自のものだそうです。
疲弊していると言われ続ける地方から発信する伝統的な技術。

古い!
けど、新しい!!

古き良き日本の文化を、現代技術に融合させる。

目がハートです。

個人的に好きなのは・・・


斑紋孔雀色[銅]


斑紋茶褐色[銅]

いいですね~。

しかも、この会社のすごいところは、小売りに留まっていないことです。
小物に執着しがちな伝統工芸ですが・・・

なんと、玄関ドア!!


おおお~。

美しい。

やってみた~い。

でも・・・
高そう~。(^^;)

その他、テンポの造作なども手掛けています。

青銅色の真鍮のドアなんて・・・
それだけで、夢があります。
憧れです。


2016年6月2日木曜日

争点

消費税10%の延期。
実は、今年1月早々、決まっていたそうです。
その時、ダブル選挙も決まっていた。

でも、野党も与党も表向きは、分からないフリ。

「消費税増税を延期する。」
「その信を問う。」

これを争点にすれば、自民党は圧勝です。
だって、国民のだれもが・・・
増税反対ですから。

「税金上げません。」と言って、喜ばない国民は居ませんね。

つまり、最強の選挙の切り札だったわけです。
あとは、発表のタイミング。

今回のタイミングは、これ以上ないという絶妙のタイミングです。
しかも、桝添都知事という餌を入念にまいた後。

政治家の機転では、絶対に出来ない。
官僚にはこんなスキルは無い。
それは今まで政治を見てきて、だれでも分かります。

小泉内閣から受け継いだ、マスメディア対策、安倍政権をバックアップする日本最大手の広告代理店の力は絶大ですね。
その流れに完全に左右され流される我々。

国民を操っているマスコミ。
そのマスコミを支配する広告代理店。
さぞや、容易いでしょうね。

しかし・・・

自民党議員による様々なスキャンダル。
熊本の大震災。
沖縄の米兵のレイプ殺人。

野党共闘が急ピッチで進む。

ダブル選はやめてておこう。
衆議院議員選挙は、オリンピック直前だし、負ける要素はないわけですし。

そこで代理店のライターが考えた。

「衆参ダブル選挙をしないのは、熊本大震災の被災者のため。」
「今も仮設住宅に住む被災者を慮る。」

上手すぎる。

原発も・・・
憲法改正も・・・
集団的自衛権も・・・
緊急事態法も・・・
沖縄基地問題も・・・
熊本の対応も・・・
議員削減も・・・

全部吹っ飛ばしちゃいましたね。

「消費税増税を問う選挙だ。」

う~ん。
すさまじい。
電●、さすがだ。

色々な問題を抱えた日本。

でも、それぞれが全く争点になりません。

まあ、旧民主党も保守派が多いから、陰で安倍内閣を応援しているのでしょう。

でも・・・
やはり・・・
どう考えても、原発なんだと思うんです。

個人的に、原発が争点にならんと、おかしいですよ。

先日の新聞にて。
こんな写真が載っていました。



これ、なんだかわかりますか?

福島第一原発の・・・
一号機の・・・

5月18日に撮影された、使用済み核燃料プールの内部写真です。

上空ヘリコプターからの空写だそうです。


プールです。
間違いなく、プールですよね?

瓦礫で、プールの水面が、一切見えません。

これ、震災直後の写真ではないのですよ。
すでに6年目の現在の写真です。

メルトダウン前・・・
このプールには、直径1cmの破片が落ちただけで大事件として扱われていました。

そのプール内部1面にコンクリート瓦礫。

瓦礫は浮きません。
水には、浮かないんです。

ということは・・・

このプール内は、がれきがびっしり。
水が見える隙間なく、がれきで埋もれてしまっていることを意味します。

それが空撮出来てしまう。

ようは、空気中に「曝露」しているのです。

そして、雑草まで生えているという・・・
管理不行き届き。

この下には、核兵器となりうる「使用済み燃料」が数百本ある。

このすさまじい状況を・・・
我々は今認識する必要があります。

この写真見て、見て見ぬふり、できますか?

収拾?
微塵もしてませんね。

1個で大事故だった瓦礫が・・・

写真だと、その数、億単位です。

東京電力によると、この瓦礫を取り除くだけで、あと3年かかるとのこと。

その間にもう一回地震が来たら・・・

3年後は、2019年です。
この原発の1県はさんだ千葉や東京、埼玉でオリンピックを行うのが2020年。

やはり、どう考えても異常ですね。

せめて国民だけでも・・・
自分が住む地域に近い原発の再稼働阻止を意識しないと・・・

「取り返しがつかない」とは、まさにこのことですよ。

2016年5月31日火曜日

藤沢のイトーヨーカドー

藤沢のデパートで、穴場があります。
(デパートって死語ですかね?)

南口にあるイトーヨーカドーです。
その4階(5階かも)にあるゲームコーナー!!

小さなトランポリンが、1回200円で遊べます。


決して大きくないですが・・・

フラッと寄って、めいいっぱい体を動かせます。


それだけではなく・・・

1回やると、バルーンアートを作ってくれるんです。


よって、兄弟二人で1回やって、クマとソードをゲット!!

1回200円で5分。

2回も3回もやると、ご覧のとおり。


左から、ライオン・クマ・ネコ。

子供の下着や靴が安く売っているので・・・

子供連れで簡単な買い物をするには、もってこいの場所です。

駐車場もありますし・・・
向かいには、ユニクロもあり、お勧めです。(^^)

2016年5月30日月曜日

英語の歌を覚える

娘が本格的に英語に目覚めました。

最初のきっかけはこれ。


リトルマーメイドの主題歌「Part of your world」です。

DVDを、何度か英語で見せたんです。
すると、どうでしょう。
英語の歌手をスルスルと覚えるではありませんか。(^^;)

そして、極めつけがこれ!!



ズートピアの主題歌「Try Everything」です。

これも最初、「英語はやだ~!!」と抵抗され、日本語で歌っていましたが・・・
私のスマホに英語版をダウンロードし・・・

1日何回か聞かせたら、英語の歌手を覚えてしまいました。
そして今では、「日本語やだ~!!」と、英語の歌手を完コピー。

するとどうでしょう!!
娘が毎日のように歌うその英語歌詞を・・・
今度は息子もオウムのように覚えてしまいました。(笑)

そして、「英語を習いたい」と4歳の娘が言いだし・・・
息子も「俺も英語を習うぞ」と。(爆笑)

ここまで、上手くいくとは。父親シメシメです。

そして・・・
幼少の子供の「スポンジ」のような吸収力に脱帽です。

個人的に、子供達にはロシア語とかスイス語を覚えてほしいな~。

今後が楽しみです。

2016年5月28日土曜日

柄沢の新ラーメン屋

今年、4月にOPENしたそうです!

藤沢市柄沢にある「沢むら」


外見は、蕎麦屋のよう。(^^;)

さっそく、定休日の夜、家族で来店。

和風ラーメン大好きの私です。
期待大。

で、出てきたのが、白湯!


鳥のつくねが入っています。

クリーミーなスープです。
麺はストレートのチョイ太目。
そして、とてもあっさり。

新食感です。

ギトギト系や複雑系のラーメンが主流の湘南のラーメンですが・・・
子供連れには、このラーメンは良いですね(^^)

子供たち、スープまで飲みました。


つけ麺もあり・・・
鉄火丼や天丼もありますよ。

評価は・・・
星★★★☆☆

です。

つくねが冷たくて、マイナス1です。

アツアツのつくねだったら、良いですね~。
スープもヌルめだったので、今後洗練されるのを期待します。

1か月後、再来訪してみたいと思います。

2016年5月27日金曜日

人間の尺度

また、気になる東京新聞の記事の切り抜きがたまってきました。

■宮子あずさの「本音のコラム」より
安いチケットで海外に行き
安宿に泊まっても働ける首長を求めるならば
若い人を選ぶのが賢明だと考える。

高齢者に都知事や市長という大きな仕事を任せるならば
今回のように快適な移動や宿泊など
さまざまな形でコストがかかる可能性がある。

今後の選挙では、こうした見地からも
候補者を見なければならないと学ばせてもらった。

笑った。
ごもっとも。
選んだ我々の責任だ。


■斉藤美奈子の「本音のコラム」より
熊本地震で、川内原発、なぜとめないの?
ふつう、目の前で大地震が起きてるのに、念のためでも止めない?
規制委員会の田中俊一は
「不確実性があることも踏まえて評価しており」
「懸念がある場合は止めることもできるが」
「今のところ科学的根拠がない」
と述べた。
その言葉には、様々な思惑を感じる。

やっと再稼働にこぎつけたのにそう簡単に止められるかという意地。
ここで止めたら、二度と再稼働できなるかもという不安。
危機を乗りこえれば日本の原発の安全性が立証できるという期待。
停止を求める声に屈したら負けだというメンツ。
停止に伴うリスクを負いたくないという自己保身。

先の戦争を止められなかった理由とすべて同じだ。

こうして人災は何度でも繰り返されるのである。

原発再稼働は・・・
推進してきた自民党の意地なんでしょう。


■「県の動物センター建て替え資金募集」
県は、新年度の寄付金を3億円と目標に掲げる。
達成は難しいと言われているが・・・
黒岩知事は「これから本格化する」と自信を見せる。
建設費は11億円。
芸能人を使った啓発活動や広告をしているが3430万円にとどまる

28年度に過去最高の2兆137億円を使う神奈川県。
それが、平塚の動物センターの老朽化による建て替えを・・・
募金等で補うそうです。(無能知事)


■強いものを体に取り入れる
先日、不可能と言われた「無農薬リンゴ」の成功者の本を読んだ。
その人が山に入ったとき、虫に食われず立派に育つクルミの木を発見した。
人の手が加わっていないのに凄いと思い、調べたらその答えは土にあった。
その強い土を研究し、成功させたのだと。
自然の中で育っている植物には、すごい力がある。
天然の物を採り入れたい。

しかし、天然の物なんて見つからない。
なぜなら、店で売られている食材は、量産化を考え
おとなしく作られているものばかり。
薬品に甘やかされている、弱い食べ物。
しかも加工されていれば、大抵添加物が入っている。

「天然の力を体に入れる」
こんな時代だからこそ、必要だと思う。

これだけ偽造ばかりですから・・・
実際天然ものと売っていても、いち消費者と成り下がってしまったら・・・
本当かどうかは、判断することは不可能な世の中となってきました。


■AKBはシェルターか?
今は、個人ではなく群れが時代の顔になっている。
不安を抱えた人々は群成するものを見ると安心する。
AKBなどは、不安な人々にとって危機回避のシェルターで
3.11直後は特にそうなった。

ほほ~
前々から「なんでAKBが売れるんだろう?」という疑問が・・・
この記事で解決してしまいました。(^^;)


■山口二郎の「本年のコラム」より
スポーツ選手や芸能人が
良い仕事を褒められる状況でのインタビューの中で
やたらと感謝という言葉を口にするのが気になる。
自分一人の手柄ではなく、支援してくれた人々に感謝したいという気持ちにケチをつけるわけではない。
しかし、感謝が乱発されると・・・・
それは謙虚な感情の発露というよりも、世渡りの技法に思えてくる。
とりあえず、世間に向かって感謝といっておけば、叩かれることはないだろうという教訓を
若い人々も体得しているのだろう。

そう言われてみれば、皆、同じ感謝の言葉を吐きますね。
面白い。


■加藤百合子の「紙つぶて」より
静岡の田舎にある私の会社に、東京の企業に勤めている方から
就職を希望する問い合わせを度々いただきます。
必ず生活は便利ではないことを告げますが・・・
それでも今まで、4人が東京から移住し、うち3人が今でも一緒に働いています。
全員がもう、東京には戻りたくないと言います。
私自身、静岡に来て180度価値観が変わりました。
東京にいたときの私は、5分と待てないせっかちでした。
何かに追われるように、いくつもの用事をこなし
さまざまな会合に参加していました。
しかし、静岡に来てからは、ご近所付き合いや子供を通じて
日常の自然や会話を楽しむことの豊かさに気が付くことができました。
もし東京で・・・
今のままで良いのかと悩んでいたら
少しでも地方へ目を向けてみてはどうでしょうか?
東京信奉から抜ければ、別の宝物が見えてくるかもしれません。

田舎暮らし、憧れます。
50歳になったら、実行したいです。


■加藤百合子の「紙つぶて」より
日銀のマイナス金利を受けて、予想外の株価下落や円高に動揺が広がりましたが
地域の農業現場に慌てる雰囲気はありません。
TPPもあり、輸出しましょうと推し進めていますから
影響を受けないように閉ざした産業ではいけないという声さえ聞こえてきそうです。

しかし、見方を変えれば・・・
農業が為替や株価という貨幣経済に左右されない強い産業だからではないでしょうか。
ちょっとした田畑があれば、一家が生きていくための野菜や米は育てられます。
海や川に行けば、魚介類が捕れ、山ではシカやイノシシ、鳥だって捕れます。
自給自足しなくても、ブツブツ交換ができます。
何があっても、食っていける。
この安心感は、何にも代えがたい強いものです。
私が非農家出身だから
余計にそう感じるのかもしれません。
農業事業を始めて、6年たった去年末
ようやく生産に着手できました。
ずっと憧れていた「つくれる強さ」を手に入れたのです。
分業が進み、忘れがちですが・・・
そもそも何のために働くかといえば、食べ物を手に入れるためなんです。

「最後に生き残るのは百姓」という言葉。
本当にそう思います。
↓私の1年半前のブログです。
http://heisei-shonan.blogspot.jp/2014/12/blog-post_27.html

震災があったとき・・・
自分で食べ物を「生産できる力」は、強大ですね。


■森本智之の「文化」より
日本を代表する建築家「村野藤吾」の作品を模型で紹介する企画展があった。
目黒区美術館の企画展に合わせ開いた講演会で
建築評論家の長谷川堯さんの村野氏への評価した言葉が印象的だった。

「人間の尺度で建物を設計した人」

簡単に言えば・・・
その建物を使う人、一人一人のことを考えて設計ができた人ということらしい。
英語で建築とはアーキテクチャーであってビルディングではない。
その違いは、建物の持つ意味やその歴史、文化まで含んでいるかどうか。
そこまで考えて初めて、人々に愛され長く親しまれる建築物になる。
周辺の環境に見合ったデザインであればこそ、土地になじみ、一人一人に愛される。
広島の世界平和記念聖堂は村野の代表作の一つだが
落成のあいさつに立った村野はこう言った。
「十年、二十年後にこの建物の前に立って、もう一度善し悪しを評価してほしい」

実は、この聖堂を巡っては、ある事件があった。
48年、設計者を決めるコンペが行われた。
丹下健三をはじめ多くの建築家が参加したが、結果は、一等の該当者なし。
村野は審査員として参加していたにもかかわらず
教会側の意向を受ける形で設計を引き受けてしまいます。
これが「コンペ破り」として、厳しい批判にさらされることになった。

だが、その批判を乗り越えるほどの魅力が・・・
聖堂にはあった。
2006年には、戦後建築として初めて、国の重要文化財に指定された。
聖堂が今も広島市民に愛される建物になったのは
「人間の尺度」を重視した村野の作品であったからこそ、である。

講演の中で長谷川さんは「日本建築界最大の事件」といわれる
新国立競技場の問題に言及した。

ザハ・ハディドさんの未来的なデザインに調和という発想は無く
スケールや形態の斬新さで
東京という都市空間が持つ意味を決定的に変えてしまう可能性があった・・・と。

今も1984年に亡くなられた村野藤吾の建築から学ぶことはたくさんある。

人間の尺度とは、人の手で保ち、収まるものを言います。
すべてに当てはめ、人が作るものは、その尺度内であるべきだと思います。

手に負えない「負の遺産」は、未来に残したくないですね。