「注文相撲」というのもがあります。
デリバリーで相撲を注文するわけではありません。(^^;)
相撲の取組みで、引き倒しをしたり・・・
立会いで当たらなかったり・・・
左右に変化して勝つことを言います。
なぜ、注文なのでしょう?
一般的な注文の意味は、「種類・寸法・数量・価格などを前もって示して、製造や購入などの依頼をすること」となっています。(goo辞書より)
つまり、「事前に策を用いて、有利な体勢にもち込む相撲」を、総称して注文相撲というのです。
この注文相撲、なぜか嫌われています。
角界に限らず・・・
一般人から有識者に至るまでが、卑怯・卑劣・姑息とまで言いいます。
引き落としで勝負がついたものなら、ブーイングです。
個人的に・・・
その様子を見ていて・・・
不思議でなりません。(武道家として)
相撲は、真剣勝負でしょ?
なぜ、事前に策を練ってはならないのですか??
北の湖理事長が注文相撲をする力士を都度糾弾しており・・・
それが、世間にも伝染してる様相です。
おかげで一般の人が、日馬富士に対し「恥を知れ」とまでいう始末です。
しかし、その理事長様、中学一年生ですでに173cm・体重100kgあった角界でも指折りの巨漢力士です。
どちらかというと、現役時代に変化に苦しんだ側の人間で、要は、小さい人の気持ちなんてこれっぽっちも解らない人間なんですね。
現在、角界では力士の「肥えすぎ」が問題となっています。
一昔前、相撲取りは美しかった。
「千代の富士」
「寺尾」
「若嶋津」
「旭道山」
「霧島」
凛々しく、筋骨隆々。
立ち姿だけで美しい。
そんな関取は、今、皆無です。
その原因は、「真っ向正面から、当たらなければならない」という変な暗黙のルールに問題があるのだと思うのです。
当たり負けしない為には、体格と体重が必要。
小兵は、すぐに怪我をして残れません。
すると、残るのは体重が160kg以上の力士ばかり。
幕内力士がいないと部屋の運営が成り立たないので、各部屋はおのずと、そういう人たちを求めるようになっていきます。そして、無理に食わせるので、醜くなります。
技のデパートと言われた「舞の海」や「旭鷹山」
彼らは、相撲に創意工夫がありました。
素早い変化や八艘跳びで勝ったりしたら・・・
物凄く面白くありませんでしたか?
何が飛び出るか解らないから、取組前にワクワクしていたのを思い出します。
それが、今は、ワンパターンな相撲ばかり。
これじゃあ闘牛と変わらないですわ。
(奄美新聞よりhttp://amamishimbun.co.jp/index.php?QBlog-20130505-4)
ぶっちゃけて言うと・・・
極度の肥満体系の男性の裸を見ても、良い気持ちはしません。
逆に、不愉快です。
でっぷりした腹に無理くり撒いたマワシ。
不摂生で肌も荒れて、顔も顔色も悪い。
そんな男性が汗だくで当たって抱き合って、ゼーゼーハーハー。
私は、個人的に見たくありません。
それが、相撲人気に影を落としているのではと・・・
だれか、指摘しないのでしょうか??
常態化していた八百長。
その責任を取って一度やめたはずの北の湖理事長。
いつの間にか舞い戻っているのにも驚きですが・・・
(どの面下げて)
「真っ向勝負」
「正々堂々」
それを求めるなら、主催者側で一切の制限は付けないべきです。
変化、良いじゃないですか。
ドンドンしたらいい。
左右に素早く動くなんて、日本の古武道や合気道の原理ですよ。
なぜ、ダメなのか、誰か教えてください。
八艘跳びなんてもうここ数年見ていませんが、見てみたいです。
力士としての美しさ。
肉体の美しさ。
精悍なたたずまい。
凛とした姿勢や言動。
我々は日本人として、それを力士に求めるべきで・・・
真剣勝負の方法に、見る側が一々口を出すべきじゃないです。
逆に体が重すぎるから、変化についていけないし、はたき込みを受けるわけです。
重い力士にルールを合わせるから、皆、ブクブク太るんですわ。
個人的に、体重制限を設けてほしいぐらいですよ。
注文相撲を制限しなければ・・・
体重過多な相撲取りは、おのずと淘汰され・・・
美しい関取が戻ってくると思うんです。
千代の富士が理事長になったら?
期待したいですね。