Translate

2014年10月5日日曜日

円安は住宅に・・・

円安が大進行しています。
先日、6年ぶりに1ドル110円を付けました。

輸出企業は歓喜の雄叫びをあげ・・・
輸入企業は顔面蒼白で声も出ない・・・

そんな状況のようです。

さて、我々はどうかと言いますと・・・
日本は、世界最大の食糧輸入国と言われています。
なんと、その輸入額は、全世界の10%にも及ぶのだとか。

つまり・・・
我々の生活は、円高の方が断然良いのです。

私が仕事としている住宅ビルダーはどうでしょう?
住宅の様々なメーカーの多くは、食品と同じように輸入品に頼っている現実があります。

米松、ホワイトウッドの集成材、構造用合板、広葉樹の床材、断熱材、建具(材料)、ドア、住宅機器(素材)等に至るまで、その多くが外国からの輸入品です。

当社でも国産材を意識して使用していますが・・・
大よそ4割は輸入品となるでしょう。

逆に100%輸入材の住宅の方が、大いでしょうね。
集成材と合板で作る2×4の住宅とかは、とくにそうなります。

つまり、円安の方が、絶対的に安く家を建てられるのです。

1ドル100円が、110円になるだけで、コストは1割程度上がります。

為替のアナリストが「120円になる可能性もある。」と言っていますね。

2×4の住宅であれば、単純に構造躯体の原価が2割UPすることとなるのです。

実際は、商社が北米の会社などから大量輸入を行っているので、円安時に仕入れた在庫はまだ残っているのですが、まあ、大概、便乗値上げをします。
在庫が無くなれば、さらに急激なコストUPになるのは間違いがありません。

現在・・・
政府の掲げる地方再生の旗印の元・・・
公共事業の大盤振る舞いがされています。

公共事業で使われるのはコンクリートに重量鉄骨です。
鉄骨や鉄筋、砂利やセメントが品不足となり、高騰を続けています。
型枠やシリコン、建材や足場等々、同様です。
そして、人材。

これら資材の値上がりとともに、人手不足による人件費の高騰。
政府はインフレ目標も掲げており、値上げは良いのだとしています。
そこへ来て、消費税の値上げ。
そして円安。

トリプルパンチとなります。

来年10月には、消費税がさらに2%上がります。

で・・・
我々住宅ビルダーは、住宅を値上げできるのか??
答えは、否です。

だって、お客様の年収は変わっていないのですから。

価格を20%上げたら、売れません。

そこで、どうするか?

価格据え置きで、利益確保に走ります。
要は、材料を抑える方向に向かう。
様々な材料において、今よりも安いものを使い始める。
簡単に言うと「材料を落とす」という表現。

世の中の原理は全て同じです。
小売だろうが卸だろうが「安かろう悪かろう」です。

でも、買う側は解りません。

例えば「オール国産の檜住宅」と謳っている家を1500万円で建てるという広告があったとします。
見た人は「それは凄い!」と、直感的に思う訳ですが・・・

国産材でも、製造元や産地により、品質も価格もピンキリです。
でも、素人は産地を聞いても解りません。

「国産材」が、一つのブランドとなってしまっていますから。

実際、47都道府県で林業があります。
つまり、全ての県で県産の檜や杉がある。
産地を気にする素人さんは、私、あったことがありません。
ビルダーが和歌山県産の檜から山梨県産の檜に変えても、解りませんよね。
どちらとも、「国産の檜」なのです。

でも、産地で品質や価格が大きく異なるのが材木業界なのです。さらに、材木の名産地の和歌山県でも、山が違って流通が違えば、まったく品質の違う材木と言えます。

牛肉にたとえると分かりやすい。
松坂牛、神戸牛、米沢牛とかブランドがありますが・・・
等級で言うと15ランクに分かれます。

A5最高級
A4高級
A3標準
A2標準に順ずるもの
A1劣るもの

B5~1
C5~1

これらすべて、日本の牛だったら「国産牛肉」と言います。
我々が肉塊として見て食べているのは主にAランクらしいですが、それ以外にBランクやCランクがあるなんて、知ってましたか??

A5とA1じゃ、倍以上価格が違うのです。

材木も全く同じです。

ただし、なにがどう違うか、個人が判断するのは・・・
よっぽどの知識が無いと出来ないのです。

有名どころでも・・・
吉野・紀州・木曾・東濃・・・
吉野杉一つとっても、グレードがある。(^^;)

正直、プロの私でも難しい。
良品の千葉県産の檜といわれても、価格も品質も実際に見て触って使ってみて、数年経過してみないと解らないのです。

私の経験則で・・・
「相場よりも数段安いものに、良いものは絶対ない。」

良いものは、必ずそれ相応の価格がします。
つまり安くて良く見えるものは・・・
見えないところで「削って」「手を抜いて」「落とす」
住宅は特にです。

今後、その傾向は、より顕著になってくると思われます。

牛肉なんて、レストランで焼いて出てきたら、国産か外国産かなんで解らないでしょ?
しゃぶしゃぶ屋が産地不明の肉を松坂牛と偽って高額で売りさばいていて事件になっていますが、そんなのが普通にまかり通る世界です。
ファミレスで出ているステーキがB~Cランクの赤身と油を接着剤でくっつけた成形肉だなんて知っている人はとても少ない。

住宅も全く同じ。
家は、見えないところが性能となるのです。
構造に悪い材料を使うのは絶対に避けたい。
でも、そこを落とさないと儲からない。

本来であれば、「見えないところにどれだけ手を掛けるか。」が職人の腕の見せ所だったのですが・・・

そして、結局、その見えないところが将来の欠陥になる訳です。

買う側は、それを肝に銘じてください。

ただし・・・・

「だったら、信頼のおける大手メーカーで建てる」
「ネームバリューのある工務店で建てる」
「大手パワービルダーの新築住宅を買う」

というような勘違いは本末転倒です。

企業が大きく成ればなるほど、現場数が増え管理が行き届かなくなります。職人も足りなくなるので経験不足の職人を急増します。そうなると、まともな家を創ることが困難になってくる。

そこでなにをしだすかというと、規格の統一です。

同一の材料を大量に仕入れる。
同一規格のモノばかりを生産する。

結果、みんな同じ家になる。
間取りも同じ、外観も同じ。

そうすることにより、職人も同じものを造り続けるので、現場管理をしなくても良くなる。
そして、難しい事は一切せず、それを理由に下請けや孫請けの職人の手間を極限にカットする。

大量仕入れは、大きなコストダウンになるので、一石二鳥ですね。

だから、決して企業が「大手」とか・・・
宣伝を多く打って「ネームバリュー」があるだとかが・・・
良いものを造るわけ基準になるわけでは、無いのです。

安いものを魅力と感じるお客様方へ。
個人的なアドバイスとして・・・
一つだけ。

「安い物を買う場合は、覚悟をして買う。」



2014年10月4日土曜日

当社売主による鎌倉市山崎の新規売地

鎌倉市山崎にて、当社売主の新規「売地」をご紹介します。

JR東海道線「大船」駅まで徒歩20分
湘南モノレール「富士見町」駅まで徒歩11分
湘南モノレール「湘南町屋」駅まで徒歩8分

■価格/2580万円
■土地面積/113.48㎡(34.32)
■ライフライン/水道・ガス・下水道引き込み済み


(写真等はクリックすると拡大します。)

当社の注文住宅仕様の建築条件付き売地となります。



建物は、28.80坪の3LDKで、1800万円を参考価格としてください。
当社の注文住宅の標準仕様ですので・・・

■ウレタン現場発泡断熱の魔法瓶の家。

http://www.foamlite.jp/
■紀州産(産地証明付き)の檜&杉の家。
http://www.yamacho-net.co.jp/
■ハイグレード住宅設備の数々
http://www.lixil.co.jp/lineup/bathroom/kireiyu/feature/thermobaths/
■空気をきれいにする壁紙
http://www.sangetsu.co.jp/support/life/wall_kinou03/
■雨で汚れが落ちる外壁
http://www.nichiha.co.jp/wall/microguard/index.html
■無垢床とフローリングの良いところを併せ持つ床材
http://www.woodtec.co.jp/products/lineup/flooring/livenatural/blackcherry.html

全てにおいて、ワングレード上の家となります。
さらに・・・
1800万円の建物金額には下記がすべて含まれます。

①設計/40万円
②建築確認申請/3万円
③住宅保証登録費用/8万円
④地盤調査費用/4万円
⑤地盤補強工事/80万円
⑥地盤保証登録費用/4万円
⑦基礎配筋検査費/2万円
⑧中間検査費/3万円
⑨完了検査費/3万円
⑩造成工事/100万円
⑪建物本体工事/1370万円
⑫外構工事/50万円
⑬消費税/133万円

(※上記の申請や検査費用は、立会業務等を含みます。)


つまり、建物本体は坪単価47.56万円となります。(^^;)

安いです。

建物の最大の特徴は・・・
「リビングと一体で使えるバルコニー」です。

本地のデメリットは、東側と南側に家が迫っているという所です。






それを逆手にとって・・・

南に大型のバルコニーを設置し、「高さ2m程度の壁」を造ります。

この壁が隣家を景観として遮断し・・・

リビング~ダイニング~バルコニーが完全なプライベート空間を作る意匠設計となります。



詳しくは、メール若しくはお電話でお気軽にお問い合わせください。
メールはinfo@heisei-shonan.co.jp
電話は0467-46-8775です。

もちろん・・・

売主ですので、直接お申込み頂いた場合、仲介手数料は不要です。

場所の詳細は下記をクリックください。

https://goo.gl/maps/WyFo3

是非、ご検討下さいませ。


~物件詳細~
■所在地/鎌倉市山崎675-1
■権利/所有権
■地目/宅地
都市計画/市街化区域
■用途地域/第一種住居地域
■建ぺい率/60%
■容積率/160%
■現状/更地
■引き渡し/即日
■設備/本下水・公営水道・都市ガス
■その他/宅地造成等規制区域・景観法・準防火地域・文化財保護法・土砂災害警戒区域・特定都市河川浸水被害対策法


埋蔵文化財は調査済みです。


2014年10月3日金曜日

ラクガキが出来る家

当社売主の鎌倉市今泉の太陽光発電付の建売住宅・・・
室内の仕上げに入っています。

内壁は、クロス仕上げです。

ですが、なにか遊び心が欲しいと思う私。

以前、何度かこのブログでご紹介していましたが・・・
http://heisei-shonan.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-6d60.html

そうです。
ホーローパネル!!

これを、部屋の一部に設置したい。
そんな話を以前、ブログでしました。

本物件、キッチンはLIXILなので、ホーローのキッチンパネルではありません。
基本的にキッチンが他メーカーの場合、タカラスタンダードさんは、パネルだけの設置をしてくれません。

なので・・・
ホーローパネルだけをパネルメーカーから取り寄せて・・・
大工の遠藤さんにお願いをして・・・

取り付けてもらうこととしました。(^^)



施工時の写真を撮ろうと思い・・・
大工の遠藤さんに「貼るの手伝うから、午後来る」と言っていたのに・・・

一人で貼ってしまいました。(TT)

まだ、クロスが仕上がる前なので、様子が浮いて見えますが
壁が白に仕上がれば、このパネルは壁と同化して目立たなくなります。

このホーローパネル、何が凄いかというと・・・



磁石がくっつくのです!

なので、写真のように紙を貼ることが出来ます。
献立や子供の宿題、成績表や写真に至るまで・・・
壁に穴をあけることなく、簡単に掲示することが出来、いつでも取り外すことが可能です。

さらに、このホーローパネル・・・



マジックで字を書くことが出来るのです!!

油性・水性を問いません。
油性マジックでも、雑巾で拭けばきれいに消える。



よって・・・
絵も描ける。(^^)

つまり、どデカい造り付けのホワイトボードですね!!!

でも、ホワイトボードと決定的に違うのは、強度。
このホーローパネルは、トンカチで叩いてもキズが付かない。
火を浴びせても、燃えない。

耐久性がもしかしたら、この家の住宅設備一、高いかも。(^^;)

水性マジックであれば・・・



簡単に消えます。

配置は、ダイニングの前あたり。


(クリックすると拡大します。)

良いでしょう??

この家では、きっと、ここが家族のコミニュケーションの場となります。

遅く帰ってきたお父さんに、「今日もお疲れ様」なんて、奥様が書いてみたり・・・
両働きのご家庭なら、行き違いのないように、帰宅の時間などを書きあったり・・・
子供の送り迎えの時間や学校の行事を張り出したり・・・

パネルの下の方は、子供たちが落書きするスペースになるでしょうね。
好きな絵を書いて、親御さんがダイニングテーブルでそれを見るのかな?

家族で・・・
吸盤型のダーツで遊ぶなんて良いな~。



Ali Expressより
http://ja.aliexpress.com/item/Free-Shipping-Outdoor-child-sports-toy-suction-cup-eva-darts-parent-child-small/1771235209.html

ちょっとの遊び心で・・・
将来住む人の日常が少しでも楽しくなる。

そんな想像をしながら家を造ると、造る側も楽しいのです。



2014年10月2日木曜日

太陽光発電買い取り中止

政府は、そこまでして原子力発電を動かしたいのか・・・
なぜ??
それほどまでに、アメリカとの原子力協定でがんじがらめなのか!!

九州電力が太陽光で発電された電力の買い取りを拒否した。
それに対し、全ての電力会社が右ならえで同様の方向性を示したという。
東京電力も、どうやら同じ行動にでるらしい。(^^;)

現在は、10kw未満の一般家庭用は継続するとなっていますが・・・

今後、かなり、怪しい状況です。

以下は、東京新聞の記事です。

--------------------------------------------
国が定めた固定価格買い取り制度(FIT)は・・・
小規模事業者や個人が太陽や風力などでつくる電力を
高値で安定的に買い取ることを大手電力会社に義務付ける。

再生可能エネルギーの普及策として世界中で採用されており
日本では一昨年の夏から始まった。

ところが、日本のFITには大きな抜け穴がある。
買い手側の電力事業者が
「電気の円滑な供給の確保に支障が生ずる恐れがある」
と判断すれば、接続、つまり買い取りを拒否できる。

九電は買い取り中断の理由を、次のように説明する。

今年四月の買い取り価格引き下げを前に、駆け込み申請が急増。
三月だけで過去一年分の約七万件の申し込みが殺到した。
太陽光や風力は天候による変動が大きい。
現在の発送電システムでは急激な出力変動に対応できず
停電など安定供給に支障が出かねない。

ところが、九電の再生エネ導入量は現在三百万キロワット程度。
計画量の四分の一にすぎない。
まだ、十分余裕はあるはずだ。

九電の川内原発は、3・11後の新規制基準に適合し
現在ゼロ状態の原発再稼働に先鞭(せんべん)をつけると目されている。

原発再稼働に最も近づいたとみられる九電が
まず再エネを拒絶し
北海道、東北、四国の三電力会社が、後を追うようにそれに続いた。

まるで再稼働への地ならしのようにも映ってしまう。

国民の多くはそれを望んではいないだろう。

再エネの普及は、既存事業者が独占する送配電網を・・・
いかに小規模事業者などに開放するかにかかっている。

ドイツでは、二〇二五年までに電力消費量の約半分を再エネで賄う計画だ。
その裏付けとして・・・
再エネによる電力を、第三者機関の監視下で優先的に送電網へ送り込む仕組みを築いた。
地域間で融通し合えば、より安定的に供給できる。
再エネ市場が形成されて、価格も安くなっている。

欧州だけではない。
再エネへの追い風は、米国や中国でも吹いている。
安全のため、自前のエネルギーを確保するため、日本でも育てなければならないときだ。

原発依存への逆行は国民が許さない。
-------------------------------------------

東京新聞コラムより
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014100202000183.html


凄い話です。

国が・・・
「補助金も出す」「買い取りも保証する」
と、どんどん推奨し、「それやれ」「いまやれ」とけし掛けていた太陽光発電。

神奈川県などは、知事が公約で・・・
「当選したら、神奈川県が日本全国に先駆けて、太陽光都市を実現する。」
「1年で県内15万戸の屋根に太陽光を設置する。」
などと言って見事当選したのは、ついこの間の話しです。

それが、数年たった今、目の前で破たんしようとしています。

なんだ、これは???
メッチャクチャですよ。

一種の詐欺ですね。

黒岩知事などは、その当選後、一年もたたないうちに・・・
「あのメッセージは役割を終えた。忘れてほしい。」
と、手も付けず努力もせずに言い放ったのは
あまり知られていませんが「名言」として語り継がれています。

太陽光発電は、将来、「日本の電力を担うシステム」とされていたはずです。
それが、安倍首相が「原子力」という旗を振るだけで・・・
これだけいとも簡単に崩れ落ちるものなのでしょうか?

なんとも、酷い話です。

年金も国民の義務だと「払え」「払え」と脅しまくりながら・・・
将来の支払いの確約がありません。

「支払い義務を65歳まで延長して支給を75歳からにする。」

これは、自民党が今、掲げ始めている政策でもあります。

つまり、他人に義務ばかりを主張して・・・
自分の果たすべき義務は、はぐらかして一切触れようとしない。。
世の中で一番嫌われるタイプの人間ですが・・・
それが、今の日本ですよ。

さて、太陽光発電、どうしましょうか。
当社の建売住宅では、将来の優位性を考えて、ここ数年は建売住宅のすべての屋根にソーラーパネルを取り付けていました。しかし、お客様に引き渡し後、そのお客様が東京電力からある日突然買い取りを拒絶される可能性が出てきたわけです。

さらに、固定買い取り制度は10年間だけです。
10年を経過した時、一般家庭ごとに東京電力と交渉を行い、買い取り額を決める条項となっています。
今の電力会社のやりたい放題の様子を見る限りだと、今の政府のままであれば、10年後の買い取り額はかなり高い確率で「ゼロ」になると思われます。

しかも、その当初10年間の買い取りが100%保証されるわけでは、どうやら無いらしい。

そうなると、わざわざ屋根に穴をあけて設置する太陽光発電は
メリットよりも、デメリットの方が大きくなる可能性が高い。

蓄電池が、どんどんと発展して安く普及すれば、全ては丸く収まります。
しかし、どうやら企業と電力会社は蜜月の関係のようでして・・・
家庭用蓄電池がこの世界一の先進国で、なぜか全く発展しない。
そりゃそうですよ。
家庭で発電して電気を「自産自消」してしまったら、電力会社は電気料金を得ることが出来なくなり、あっという間に潰れてしまうのです。

ですので・・・
すでに小型でも数日間の電気を蓄電できる物を作る技術があり・・・
その電池を安く提供することが出来るのにもかかわらず・・・
企業が談合して、出してこないのではないか?

電力会社の収益がままならなければ、原子力は動かすことも、使用済み核燃料を保管することもできない。

そして、一番お金が掛かる゙発電所を取り壊して廃炉する゙ことも出来なくなるのです。

つまり、蓄電池の普及は、日本の首を絞めることになる。
自民党が手塩を掛けて作り上げてきた社会構造が根底から崩れる。
それほどの事態となる。
だから、普及するわけがない。

そうおっしゃる専門家がいらっしゃいます。


とにもかくにも、今後、どうするか・・・
ビルダーとして、しっかりと考えなければならりません。

それにしても、本当に酷い。
無責任だ。(▼▼#)

2014年9月30日火曜日

注文相撲

「注文相撲」というのもがあります。

デリバリーで相撲を注文するわけではありません。(^^;)

相撲の取組みで、引き倒しをしたり・・・
立会いで当たらなかったり・・・
左右に変化して勝つことを言います。

なぜ、注文なのでしょう?
一般的な注文の意味は、「種類・寸法・数量・価格などを前もって示して、製造や購入などの依頼をすること」となっています。(goo辞書より)
つまり、「事前に策を用いて、有利な体勢にもち込む相撲」を、総称して注文相撲というのです。

この注文相撲、なぜか嫌われています。
角界に限らず・・・
一般人から有識者に至るまでが、卑怯・卑劣・姑息とまで言いいます。
引き落としで勝負がついたものなら、ブーイングです。

個人的に・・・
その様子を見ていて・・・
不思議でなりません。(武道家として)

相撲は、真剣勝負でしょ?
なぜ、事前に策を練ってはならないのですか??

北の湖理事長が注文相撲をする力士を都度糾弾しており・・・
それが、世間にも伝染してる様相です。
おかげで一般の人が、日馬富士に対し「恥を知れ」とまでいう始末です。


しかし、その理事長様、中学一年生ですでに173cm・体重100kgあった角界でも指折りの巨漢力士です。
どちらかというと、現役時代に変化に苦しんだ側の人間で、要は、小さい人の気持ちなんてこれっぽっちも解らない人間なんですね。

現在、角界では力士の「肥えすぎ」が問題となっています。
一昔前、相撲取りは美しかった。

「千代の富士」
「寺尾」
「若嶋津」
「旭道山」
「霧島」

凛々しく、筋骨隆々。
立ち姿だけで美しい。

そんな関取は、今、皆無です。

その原因は、「真っ向正面から、当たらなければならない」という変な暗黙のルールに問題があるのだと思うのです。

当たり負けしない為には、体格と体重が必要。
小兵は、すぐに怪我をして残れません。
すると、残るのは体重が160kg以上の力士ばかり。
幕内力士がいないと部屋の運営が成り立たないので、各部屋はおのずと、そういう人たちを求めるようになっていきます。そして、無理に食わせるので、醜くなります。

技のデパートと言われた「舞の海」や「旭鷹山」

彼らは、相撲に創意工夫がありました。

素早い変化や八艘跳びで勝ったりしたら・・・
物凄く面白くありませんでしたか?
何が飛び出るか解らないから、取組前にワクワクしていたのを思い出します。

それが、今は、ワンパターンな相撲ばかり。
これじゃあ闘牛と変わらないですわ。



(奄美新聞よりhttp://amamishimbun.co.jp/index.php?QBlog-20130505-4

ぶっちゃけて言うと・・・
極度の肥満体系の男性の裸を見ても、良い気持ちはしません。
逆に、不愉快です。
でっぷりした腹に無理くり撒いたマワシ。
不摂生で肌も荒れて、顔も顔色も悪い。
そんな男性が汗だくで当たって抱き合って、ゼーゼーハーハー。

私は、個人的に見たくありません。

それが、相撲人気に影を落としているのではと・・・
だれか、指摘しないのでしょうか??

常態化していた八百長。
その責任を取って一度やめたはずの北の湖理事長。
いつの間にか舞い戻っているのにも驚きですが・・・
(どの面下げて)

「真っ向勝負」
「正々堂々」

それを求めるなら、主催者側で一切の制限は付けないべきです。

変化、良いじゃないですか。
ドンドンしたらいい。

左右に素早く動くなんて、日本の古武道や合気道の原理ですよ。
なぜ、ダメなのか、誰か教えてください。
八艘跳びなんてもうここ数年見ていませんが、見てみたいです。

力士としての美しさ。
肉体の美しさ。
精悍なたたずまい。
凛とした姿勢や言動。

我々は日本人として、それを力士に求めるべきで・・・
真剣勝負の方法に、見る側が一々口を出すべきじゃないです。

逆に体が重すぎるから、変化についていけないし、はたき込みを受けるわけです。
重い力士にルールを合わせるから、皆、ブクブク太るんですわ。

個人的に、体重制限を設けてほしいぐらいですよ。

注文相撲を制限しなければ・・・
体重過多な相撲取りは、おのずと淘汰され・・・

美しい関取が戻ってくると思うんです。

千代の富士が理事長になったら?
期待したいですね。

2014年9月29日月曜日

アーチキャビン

先日、某避暑地で15坪ぐらいの平屋の家に触れることがありました。
手作り感ある「小屋」という風体。

リビングと寝室だけのシンプルな造りで、玄関はリビングの土間を兼ねています。
こじんまりとしていますが・・・
平屋なので、天井も高く、構造がシンプルで済むので、一面が大開口になっており、海一望。

そこに定年を迎えたご夫婦が、海を見ながら暮らしています。

キッチンも浴室も、必要最小限。
キッチンなどは、業務用が置いてあるだけ。
浴室も、輸入物の浴槽が置いてあるだけ。

ざっと、600万円ぐらいで手掛けたそうで・・・

でも、なんとも贅沢な暮らしを手に入れておられました。

我々が触れる住宅のほとんどは2階建てです。
土地が価格が高い都心は3階建ての住宅が多く、15坪前後の小さな土地にギュウギュウ詰めの家も珍しくありません。

しかし、2階建てや3階建ての住宅は、階段のスペースが各階の床面積に入っているため、実際住空間としては大きなロスがあります。

20坪の2階建ての家を建てても、最低2坪は階段となります。
よって、居住スペースは18坪なんですね。
3階建てともなると、最低3坪は階段です。

そう考えると、平屋は、面積のすべてを有効に使える住宅と言えます。

家が小さければ、暖房や冷房の効率も良い。
光熱費が少なくて済む。
もちろん、将来の維持費も削れます。

屋根には容易に登れます。
壁を塗るにも、足場が必要ありません。
雨水に触れる面積が少ないので、雨漏りのリスクも小さい。

やはり・・・
平屋って、良いのです。(^^)

ただ、鎌倉で20坪の平屋を建てようとすると、50坪以上の土地が必要です。(第一種低層住居専用地域が多いので。)
30坪前後でも3000万円以下の土地を探すのが困難な鎌倉では、一般のサラリーマンが平屋を実現するのは、やはりコスト的に難しいと言えます。

そんな中・・・
先日、面白い住宅の写真をWEBサイトで見つけました。



(写真はhttp://www.archedcabins.com/より転載)


その名も、アーチキャビン!!
アメリカのニューメキシコやテキサスで展開している住宅です。

この形状は、面白い。
要は、壁が無いのです。殆どが屋根の平屋!!
こんな発想がありましたか。

内壁も外壁も屋根なので、外壁が一切無い。
つまり、柱や梁が無く、外壁を仕上げるコストが全て取り除けるわけです。



軽量鉄骨でアーチ型の屋根を骨組み・・・



外部を鋼板で覆い、内部に断熱材を充填して・・・



室内側に化粧ボードを張って終わり。

窓も正面と後ろの2箇所だけなので・・・
通常の住宅のアルミサッシ代の20分の1程度で収まりますね。

もちろん、水回りやキッチンを造り込むことが出来ます。
ロフトをつくるのも容易でしょう。


5000ドルから、手掛けることが出来るのだとか。(^^;)

「構造的に大丈夫?」
なんて声が聞こえてきそうですが・・・
家自体が軽量で、上から荷重がかかっていない訳です。
ようは、崩れてくるものが無い訳です。

もし、地震で倒壊しても、中の人は死なないでしょうね。
(個人的な見解ですのであしからず)

日本の家の概念って、立派過ぎやしませんか?
こんな家の発想があっても良いですよね?
私は、個人的に住んでみたいのですよ。
この家に!!

100万円以下で人が住める家を造るという発想は・・・
素晴らしいと思います。

発案者のデビットさんは、効率的な設計、様々な用途に対応できる構造、、耐久性があり、費用対効果に優れ、簡単に作れるこのアーチキャビンに長い時間を費やし行き着いたのだそうです。

面白いな~。

この形状なら、雨漏りはまずありませんね。
将来のメンテナンスも、屋根を塗るだけです。
自分で出来ます。

10年後に100万円の外装メンテナンス費が掛かるとビルダーが平気で言う日本の住宅とは、180度感覚が異なります。

一度、直に触れてみたい。

そんな、素晴らしいアーチキャビンです。(^^)


2014年9月28日日曜日

ナチス

最近、耳から離れない言葉があります。

ヒトラーの右腕だった高官が、戦後の裁判で語ったとされる言葉です。

国民は戦争を望まない。
しかし決めるのは指導者で
国民を引きずり込むのは実に簡単だ。
外国に攻撃されつつあると言えばよい。
それでも戦争に反対する者を
「愛国心が無い」と批判すればいい。

そして、某著名人のコラムも、耳から離れません。

ナチスの取った手法は・・・
まず、国内に敵を作り弾圧する。
弾圧するのは他民族が良い。(ユダヤ人)
差別することで、国民に対し単一民族だという意識を植え付けることが出来る。
できれば、その相手は富や名声があった方が良い。
冨を奪われ虐げられていた国民を救ったとなる。
その後、領土紛争をけしかけ、他国と揉める。
その相手は、強大であればあるほど外圧が強く見えて良い。
相手が自国を貶し、蔑む様があれば最良。
日々脅威にさらされているという危機意識を植え付ける。
それにより、自衛思想がとても強くなる。
そして、他国で自国民が危険にさらされたとして、救出を名目とした戦争に突入する。

一言一句あっていないとは思いますが・・・
こんな話でした。

日本の副首相が言った言葉も耳から離れません。

「日本も、ナチスの手口を学んだらどうかね。」

今の日本。
大丈夫ですか?
過去のナチスドイツの変化に一致しすぎていませんか?

①ヘイトスピーチ等で、国内の在日朝鮮人を攻撃。
②パチンコ業界や消費者金融が在日朝鮮人企業だと流布。
歴史問題で煽り、隣国の韓国や中国が日本を強く口撃。
④竹島・魚釣島と、近年になって領土紛争が勃発。
⑤中国の軍事費が世界一となる。
⑥中国戦闘機の相次ぐ領空侵犯。
⑥中国がアジア諸国との過激な領海トラブル。
⑦極右政党の誕生。
⑧イスラム国の脅威。

あとは、国内外で・・・
日本人を巻き込む事件さえ起これば、貫徹です。

イスラム国に捕まっている日本人がいましたね。
彼が首を切られ、その映像が放映されたら、どうなるでしょう?

国内で、イスラム国が決起したりしたら・・・
爆破テロがあったら・・・

出来過ぎですかね。

考え過ぎであれば、良いのですが・・・

2014年9月27日土曜日

いや~な、予感が・・・

なんだか、最近、日本が劇的な変化をしているのではないかと・・・
個人的に感じます。
その感覚に至ったのは、いくつもの゙引っ掛かり゙です。
それらを一つ一つ紹介していきます。

まず、1つ目。
マレーシアの企業が日本で初めて「ハラールレストラン」を開店するというニュース。CEOは、「(イスラム圏の人間にとって)日本はとても魅力的な市場だ」と、熱く語っていました。
ハラールとは、「イスラム法において合法なもの」を指します。
つまり、イスラム法に順じた食事だけを提供するお店ということになりますね。

2つ目。
イラクやシリアに、イスラムの教えを掲げ国家樹立を宣言した「イスラム国」のニュース。
イスラム教による世界統一を公言し、他宗教は経典の教え通り排除するのだそうで・・・過激派とされていますが、その行いは純粋にコーランの教えに基づいているのだとか。

3つ目。
その「イスラム国」が、急速にアジアに勢力を拡大しているというニュース。
インドネシア近郊諸国で、イスラム国に共感する若者が急増しているそうです。
マレーシアもその一角です。

4つ目。
アメリカや欧州各国が自国思想を守るために、シリアやイラクで無差別空爆を行ったというニュース。
イスラム国を現代社会の脅威とし、淘汰するには民主主義の礎となる人権を無視し、一切の手段を選ばないとしたこと。
殺人者の人権も尊重し、死刑を廃止すると掲げる民主国家が、相手がイスラム教となった時点で、無差別に大量殺人を許すというものすごい矛盾に直面しています。


5つ目。
ロシアがアメリカ及び欧州諸国に宣戦布告にも似た「脅し」をしたニュース。
プーチン大統領が「ロシアは核大国だ。関わり合いにならない方が良い。」と、ウクライナとの紛争で経済制裁を科すEU諸国を威嚇した。どうやらロシアは、ユーラシア大陸の半分を支配していた帝国時代の回帰を目指し、過去統治していた国を武力により吸収しようといるのではないか?というもの。

6つ目。
ガザの無差別空爆のニュース。
ユダヤ人が建国したイスラエルが、自国の自衛のためなら他民族の命は一切顧みないという現実。女性だろうが老人だろうが子供だろうが皆殺ししている。

7つ目。
高市早苗総務大臣と稲田朋美元政務会長のスキャンダル。
ネオナチを称賛する団体代表と日の丸を背に写真を撮り、その団体サイトに写真付きで数年間広告されていた。

8つ目
山谷えり子国家公安委員長のスキャンダル。
ヘイトスピーチで有名な「在特会」の幹部と写真を撮り、その団体サイトに応援者として数年間広告されていた。

9つ目。
田母神氏が、新党設立のニュース。
そのスローガンが凄かった。
(1)憲法廃棄と自主憲法制定
(2)国軍の創設、拉致被害者の救出
(3)真の歴史観主張と日本の名誉回復
(4)家族の復活、移民受け入れ反対、外国人参政権反対
(5)原発再稼働、消費税10%凍結、相続税廃止

東京都民の50万票を得たのを自信に、極右の政党設立。
今までの日本では、くすぶってはいても、一切ひのき舞台に出てこなかった主張が・・・
つい先日、正式な政党公約として、発足しました。


これらを見て、皆さんは何を思いますか?
「別に今までと同じ。」と思えば、それで終わりです。
でも私は、これらニュースに一つの統一的な方向性を感じます。

一つ目の料理店は、別ですが・・・ 全ては、至上主義だと。

自らの価値を強引に相手に押し付けている。
その主張には、相手を゛労わる゛とか゛おもんばかる゛ような配慮は一切ありません。

それらの何が悪いとかいう話ではありませんが・・・
ただ、この日本で「何かが起こるのではないか?」と・・・
胸騒ぎがしてなりません。


我々年代の思想は、皆多くがジョンレノン的なんです

彼が作ったイマジンの歌詞が、今までの日本そのものです。

僕たちの上には ただ空があるだけ
国なんて無い
殺す理由も死ぬ理由も無く
そして宗教も無い
きっと世界はひとつになるんだ
何も所有しない
欲張ったり飢えることも無い
人はみんな兄弟なんだ
いつかみんな仲間になって
世界はきっとひとつになるんだ

こんな価値観が、The日本人です。

国家観や宗教観が無く、イデオロギーを取り除いた国。
平和を思想として掲げ、世界一治安が良く、安全な国でした。

夜に子供が一人で出歩ける唯一の国。

「落し物」を警察に届けるような文化は、世界ひろしで日本だけなんだそうですよ。(苦笑)

そんな日本が・・・
今、この瞬間に・・・
物凄いスピードで、変わってきている。

世界各地で、自身の一民族、一宗教主義を掲げ始める人々。
民主主義も一つの排他的主義です。
それを阻むものは、手段は違えど、排除する。
その応酬がイラクやシリアやガザ・ウクライナの戦争です。
思想が違うというだけで、殺す殺す、何千人何万人。

日本も、その流れに呼応しているように思いませんか?
大きな流れが出来て、日本がその波に乗っているようで、怖い

最近になって、日本人の「誇り」と「尊厳」が失われていると、多くの人が高々に憂う。
彼らは日本の過去への思想回帰を掲げています。

実は、世界で起きている戦争のほとんどが、過去への思想回帰なんですよ。
イスラム原理への回帰、帝国主義への回帰、聖地への回帰です。
その回帰先の古代社会と現代社会が戦っている。

それら大きな流れを見ると・・・

武器輸出三原則の見直し
秘密保持法
集団的自衛権

妙に・・・納得が出来るのです。

更に最近・・・
猟奇殺人や、子供の誘拐殺人が毎月のように起きます。
女の子を誘拐してバラバラにするなんて、信じられないニュースを連日目にします。

子供を外で遊ばせられない世の中に日本がなりつつあります。

何かが、狂ってきてる。
間違いなく、日本社会の歯車がずれている。

そう思うんです。

これで・・・
もし・・・
「過激派組織イスラム国への支持者が日本で発生。」
などというニュースが飛び出したら・・・

゛日本国民の命を守る゛という大義名分のもと・・・
あっという間に、今ある箍(たが)は弾け飛ぶでしょうね。

アメリカの自己防衛のように、歯止めが効かなくなる。


一度走り出したら止まらない。それが日本の特徴です。
原発を見れば、一目瞭然です。

もうすでに、思想回帰に走り出してしまっているのではないか?

個人的に、胸騒ぎがやみません。


2014年9月26日金曜日

鎌倉市埋蔵文化財包蔵地

鎌倉市山崎の新築分譲住宅予定地にて・・・
「試し掘り」を行いました。

その前に・・・
事前に、武蔵設備さんにお願いし、邪魔な本下水のコンクリート升を撤去。
また、本地はセットバックがあります。
道路として鎌倉市へ寄付する位置に升があると、鎌倉市道として譲地することが出来ない為、敷地内にずらして鉄蓋の升を新設。

ビフォー



アフター



併せて、古い水道メーターを撤去して新しくし・・・
仮設水栓を付けました。

そして、9月24日に試掘です。
水曜日は当社定休日なのですが・・・(TT)

朝8時半。
現場に行くと、すでに1人来ています。
それから、自転車で2人集まり・・・
シルバー派遣センターの人が1人、最後に市役所の職員の方が1人きて・・・

朝9時に作業開始です。



一通りの作業は、シルバー派遣センターに登録されたご老人が行います。
鎌倉市が掲げる「市内の高齢者の雇用促進」事業の一環なんですね。

まずは、位置出しです。



位置は、土地所有者と鎌倉市の職員さんと相談をして決めます。
幅3m×1.5m、深さ2mほどを掘りますので、あまり無作為に掘ってしまうと、あとで地盤補強が必要になる可能性が高いですので、ここは所有者の意見が尊重されます。

私が「この辺でお願いします」と話し、位置が決定。

工程は2日を予定していましたが・・・
明日は、台風の影響で雨予報。

「できれば、今日一日で仕上げます」と、市の職員さん。

なので、すぐに掘っていきます。





100%人力。
それをご高齢者3人で。

私が見る限り、皆さん70歳は超えています。



それが・・・
凄いんです。

あっという間に土の山!!



大よそ、30分程度。
中々固い地盤で、ここまで掘るんです。

若いのに掘らせても、ここまでは掘れないでしょう。
70歳を超えた御三方。
見ていると、動作はとてもゆっくり。
パワーもありません。

でも、ゆっくりの動作の中に、一切の無駄がありません。
しかも、ゆっくりの動作が止まらない。

若い子だと、大体がガーっと掘って休んで、ガーッと掘って休んでの繰り返しです。

でも、このご老人方の方が断然掘り進みが早いと思われます。

見ていて、最小限の無駄のない動きを見ていて・・・「これは武道に通ずるな」と、思いました。
そして、合気道の話を思い出しました。

「熟練の師範になると、無駄な動作が一切なくなり、常に動き続け、息が切れない」

彼らは、シルバー派遣の中でも、試掘専門なのだそうです。
つまり、この方々は、毎週この穴掘りをしているのです。
凄いな。(^^;)

しかも、意思疎通が完璧に出来ている。
会話や指示が一切なく・・・

ドンドンと掘り進めて行きながら、よどみがない。
役割分担がキッチリできており、まさに阿吽の呼吸。

掘り進めながら、市の職員の方が、何か出てこないかスコップの先を凝視しています。

ガラが出てきたら・・・
「ストップ、それ見せて」

茶碗の欠片が出てきたら・・・
「それは、古いやつ??こっちに頂戴」

と逐一、指示してチェックをします。



まだ、70cmぐらいですかね。
あと1.3m。

掘り進めます。

ここで、史跡が出てくると・・・
試し掘りは中断し、本格的な史跡調査になってしまいます。

史跡調査となると、現在、鎌倉市は9ケ月待ちなり。
大よそ1年、工事をすることが出来なくなります。

試掘時に我々は・・・

「何も出ませんように」と・・・

とにかく、祈るしかありません。

2014年9月25日木曜日

山崎の新築分譲予定地

鎌倉市山崎にて新築予定地を購入しました。



元々、古家があった土地です。
雑草がボウボウ。(^^;)

奥には隣地の万年塀があり・・・
こちら側の敷地に倒れ掛かっています。


まずは・・・
鎌倉市笛田の「なんでも屋さん」の深瀬さんに依頼し、草抜き(除草)


「あまりにも雑草がすごくて、手で抜くのに午前中で泣きが入った。」
(深瀬さん談)

正面には、汚水管が地中に突き出ています。


これは、事前に撤去します。
小型の升に変更し、切り下げをしなければなりません。

そして、奥の万年塀、傾き度が怖いです。(^^;)
ご近隣と話し合いをします。

結局、当社が改修の工事をすることになりました。
まずは、撤去。


隣家が近いのと、裏側が高いのと、隣家の地中がどうなっているか解らないので・・・
撤去に丸一日掛かりました。


万年塀の支柱が隣家に向けて斜めに深く入っています。
慎重に取り除く必要があります。
また、水道管や排水管が絡んでいます。
痛めてしまうと大変なので、全て手作業での解体となりました。

隣家の外水栓が境界を越境していますよ。(TT;)


工事を依頼している幸輝土建の佐藤社長と相談。
でも、これは外構屋さんではどうすることもできません。

急きょ、水道屋さんの武蔵設備の社長に連絡して・・・・



外水栓の取り回し工事をすることにしました。
武蔵社長、急の相談にも関わらず、その日のご対応、感謝です。



外水栓には、水道管の他に排水管も絡みます。
よって、止水して水道管を切り詰めて取り回し、下水管を調整し・・・
外水栓を設置しなおすという、中々大変な手間が掛かりました。

工事期間4日。
職人さん方の協力により、無事、改修が終わりました。



これで、隣地ブロックが倒れてくるリスクが、キレイさっぱり無くなりました。

さて、本地にはこれから3LDKの建物を建てます。
しかし、埋蔵文化財包蔵地に指定されていますので・・・

2日後、鎌倉市による「試し掘り」が実施される予定です。

これは、実際に土地の一部分を掘ってみて、史跡が出てくるかを調査するものです。

つづく