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2023年10月5日木曜日

新築分譲ガレージハウス完成

鎌倉市浄明寺で手掛けていた
「本格ガレージハウス」
が完成しました。



設計は、建築家の伊藤誠康先生。
https://www.chilchinbito-hiroba.jp/column/URA/menber/
(※基本設計・確認申請のみ)

本当は、伊藤先生に・・・
フル設計でお願いしたいのですが
そうなると、時間もコストもかかり
建売としては難しいので
基本設計までをお願いしています。
よって、内部の仕上げや
細部収まりの検討は
当社にて行っております。


本物件は・・・
元浄明寺郵便局の場所で
ガルバリウム鋼板と左官が印象的な
屋根化粧垂木表わしの家です。
当社の建売住宅として
5件目のガレージハウスとなります。

今年5月から着工しましたが
着工と同時に売れてしまい
人の目に触れず
明日、引渡しを迎えます。

なので、写真だけでも
注文住宅をはるかに超えた
当社建売住宅を
このブログにて
ご紹介できればと思います。

最初に・・・
外壁に使ったガルバリウム鋼板ですが
今、鋼板の値上がりさすさまじく
数年前の倍の金額となっています。
10年ぐらい前まで
手軽に使えていたガルバリウム鋼板も
今では外壁素材の中で
最も高価な物となってしまいました。

本物件で使用したのは
アイジー工業の「SPガルボウ」ですが
なんと、設計単価㎡9680円という
とんでもない高額品です。(TT)
※建売でよく使われるサイディングは
・・・設計単価㎡4000円程度。

あまりにも高額なので
安いサイディングに変更を考えましたが
とても目立つ場所でして・・・

「ここで安物を使ったら名が廃る」
と考え、土壇場までなやんで
このカッコいい鋼板を
使うこととしました。

でも、もしかしたら・・・
もう二度と使えないかもしれません。
それほど高くなっていて
これから日本が心配です。
どうなってしまうのでしょう?

■ガレージ


※一般的なガレージは
内部ばかりに目が行ってしまい
開口部の広さは設計任せがほとんどで
その場合、大体一間半となっている
家がほとんどです。(実寸開口2.5mほど)
そんな家は、いざ出来上がってみると
車の出し入れがとても大変で
日々、ストレスしか感じません。

本ガレージは、間口3m。
お金がかかっても
絶対に3m程度の開口部を
作ることが重要です。
(※電動シャッターは必須)

■通り土間の玄関


※ガレージ内と玄関を
土足で行き来できる工夫です。

■スケルトン階段


※階段の形状一つで
壁を取り除き
開放的にすることが可能です。
ただ、普通の階段より高額で
全てが見えてしまうため
誤魔化しが一切きかず
大工の腕がしっかりしていないと
将来、必ず欠陥に繋がるので注意。

通り土間を介して
1階の居室がありますが
大工の井関さん手製の檜簀子で
移動できる跨ぎを設置。(^^)


■吹き抜けリビング


※2階に景色の良いリビングダイニング。
水回りをすべて2階にまとめ
大胆に吹き抜けにして
明るく開放的な生活空間としました。


■採光設計


※優れた建築家が設計した家は
どこに行っても明るいのです。
全ての部屋、トイレ・廊下まで
日中は、照明が不要。


■3階渡り廊下

※無垢の杉板を張った天井があでやか。
階段袖壁を手作り本棚に造作。
特注スチール手すりは高額ですが
意匠性が上がります。


■読書スペース


※リクライニングチェアーを置いて
立体的で開放的な空間で
読書をすることでしょう。
(羨ましい)


■キッチン


※家の奥に鎮座して
暗くなりがちなキッチンですが
建築家が手掛けると
これだけ明るくなります。
(照明器具は点灯してません)

床はヨーロピアンタイル。


■パントリー

※キッチンの奥に食品庫。
小さいスペースですが
大収納となります。


■洗面

※ガス衣類乾燥機「乾太くん」標準装備。
水回りの床は
セラミックタイルにして
お手入れ楽々。


■ランドリー


※共働きがほとんどの昨今
部屋干しを最大限サポート。
今の時代・・・
もしかしたら一番必要かも。


その他、盛沢山。

近いうちに・・・
他の写真も併せて
施工写真としてUPします。


そういえば最近・・・
デザイナーズハウスなる建売住宅が
とても増えてきて
20年ぐらい前から「建売を覆す」と
いう思いで建築家の建売住宅を手掛けてきた
当社としては嬉しい限りです。

でも、実際に完成現場を見に行くと
見栄えばかりが良く
設計のセの字も出来ていない
酷い家がほとんど。

一流の設計士が見たら失笑される家が
堂々と「デザイナーズ」として
高額金額で広告されているんです。

そんな家々をみると
「やはり建売は変わらないのか!」
と、何十年前と同じ業界に
泣きたくなってしまします。

でも、売れてしまう。
だから、無くならない。

この業界、どうにかならないものだろうか?

ただ・・・
そんな建売住宅ばかりだから
当社の建売が比類されて
高評価され
好業績をあげられている面もあります。

このままの方がありがたいのかな~?

なんだか、納得が出来ないのです。

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