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2018年6月21日木曜日

印象操作

「印象操作」という聞きなれない言葉
我が国の総理大臣が使ったことで
とてもメジャーな言葉となりました。

『印象を操作する。』

こんな概念は一般人にはありません。
だから、全く身近な言葉ではありませんでした。

でも実は、世の中、印象操作の雨あられなんですね。

NHK・日テレ・TBS・テレビ朝日・フジテレビ
キー局を筆頭にマスメディアの常套手段であり
同じ事柄でも、情報の受け手側の印象を操作すれば

真逆の出来事となる。

それがマスコミの強大な力となっている訳です。

しかし、昨今、インターネットの普及で・・・
一個人でもメディアに参加できるようになり
様々な恣意が氾濫し、もう何が本当か区別がつきません。

簡単なところで例えてみると・・・
サッカー日本代表。

コロンビア戦は、平均視聴率が48%を超えたそうですね。
大迫というヒーローを生み出すことに躍起なキー局は
もう、連日、大迫フィーバーとなっています。

試合後のサッカー関係者の批評は、ほとんど同じ。
口裏会わせたの?と思うぐらい。

「大迫一人で勝った。」
「香川が覚醒した。」
「日本代表はこれで本線突破!」

と、朝から晩まで判を押したかのように同じ報道。

もう、テレビを見ているだけで
今まで全く知らなかった大迫というサッカー選手が
物凄い偉人だったと錯覚してしまいます。

毛色が違っていたのは、岡田元監督。
実況席にいた岡田元監督は涙ぐみながら
「西野監督がこんな大変な時期に監督を引き受けてくれて
たった2か月で、チームを変えてくれた。感動しかない。」
とコメント。

岡田元監督はサッカー協会の副会長です。
それほどチームがひどい状況だったことが伺わせます。

実際、2か月で弱いチームは生まれ変わりませんよ。
日本が勝ったのは主審のおかげ。
主審がダミル・スコミナ氏だったから。
彼があそこでイエローカードを出していたら
結果は全然違っていたでしょう。

この大会の日本のMVPは
間違いなく主審のダミル・スコミナ氏かと(^^;)

テレビとは対照的にネットでは・・・

「コロンビアの状態が悪すぎた。」
「香川の動きは悪かった。」
「西野監督は何もしていない。」
「GKの川島が最低。」

さて、どれが正解でしょうか?

個人的に・・・
キー局等の報道は、確実に印象操作だと言えます。

「日本代表完全復活」
「救世主誕生」
「本戦確実」

これで、次のセネガル戦は平均視聴率50%超かな。

でも一人少ないコロンビアと互角に戦っただけで
完全復活って、誰がどう考えてもおかしい訳で。

面白いのがイタリアメディアが付けた採点評です。

▼GK:川島永嗣(フル出場)…5.5
▼DF:酒井宏樹(フル出場)…6.5
▼DF:吉田麻也(フル出場)…6.5
▼DF:昌子源(フル出場)…6.0
▼DF:長友佑都(フル出場)…7.0
▼MF:長谷部誠(フル出場)…6.5
▼MF:柴崎岳(80分に交代)…6.0
▼MF:山口蛍(80分に出場)…評価なし
▼MF:香川真司(70分に交代)…6.5
▼MF:本田圭佑(70分に出場)…6.0
▼MF:原口元気(フル出場)…5.5
▼MF:乾貴士(フル出場)…6.0
▼FW:大迫勇也(85分に交代)…6.5
▼FW:岡崎慎司(85分に出場)…評価なし

マンオブザマッチはサイドバックの「長友」だというのです。

「疲れを知らないミニバイク。」
「攻めて守って、最終ラインでは相手の攻撃を防いだ。」
「決定的な場面も2度守り抜いた。」
「クアドラードはスーパーサイヤ人に追いつめられた。」

大迫や香川を抑え、最大級の評価です。

でも、日本では皆「半端ね~」の大合唱。(苦笑)
やっぱり、良いように操作されているようで。
なんだかな~と、穿ってみてしまう私。(苦苦笑)

私が今回の試合の中で
一番印象に残っているのも長友です。

ゴール前、ユベントスのFWクアドラードを蹴散らし
その世界有数のストライカーを両手で雑に押し退け
勇ましくガッツポーズをする「長友の姿」です。

物凄くカッコよかった。(^^)
心底、サッカーを楽しんでるのを感じたのです。

そうそう、この大騒ぎの中。

もう一つの印象操作がありましたね~。

沈黙するキー局の隙間を潜り抜け・・・
爆笑問題の太田氏が、テレビではカットされる内容を
ラジオでぶつけていたそうです。

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加計理事長の会見をなぜこのタイミングでやるんだ?
大阪で地震の影響が出ていて大混乱している中。
これから、地震の第2波が来るかもしれないのに。
大阪の人間は「あんな汚い人間はいまへん」って皆怒ってる。
明日になったら、ワールドカップ一色になりますよ。
ワイドショーやなんかも、大阪の震災とワールドカップ一色になる。
(この加計氏の会見は)罪深い。
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私、あまりテレビを見ていませんが・・・
日大の会見はあれほど大騒ぎしたのに
加計氏の記者会見はどこも大きく扱っていませんね。

内容的には加計の方が酷いのに。
さらっと触れて、あとはサッカー一色。
これも、一種の印象操作です。

酷いありさまです。

それにしても、一番笑えないのが・・・
「印象操作」という言葉を使った安倍首相。
北朝鮮・韓国・中国への印象を操作し続け
総理に上り詰めた御方といっても過言ではないのですが
余りにも印象操作に囚われていたのでしょう。
自分への執拗な不正追及に対し
ポロっと「印象操作」という言葉を使ってしまった。

墓穴を掘るというか自縄自縛というか・・・
何と言ったらいいか。(^^;)

その様がなんともまが抜けていて
全然、笑えないのです。



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