下屋の外壁、仕上がりました。
施工中「珍しく、赤身ばかり入ってる」と、井関棟梁。
外壁に板を使う場合、「赤身」が絶対条件となります。
杉や松の場合、白身・赤身・源平と大きく分けて、3種類あります。
木の幹を断面で見ると・・・
芯に近ければ近いほど、赤色が強くなります。
木は、成長とともに太くなるので、芯に近ければ近いほど、年輪を刻んでいて強い。
(画像は、山長商店さんのWEBサイトより)
http://yamacho-net.co.jp/brand.html白身は、キレイですが、外側にあるやわらかく若く弱い層なんです。
だから、外部に使う板は、問屋に「赤身」で指定をします。
しかし、大体が、3割前後、白身が混ざっていて、酷ければ、さらに2割が源平。
源平は、一枚に赤白がある、中間層の年輪部分の板となります。
外部に使うのであれば、源平も避けたい。
よって・・・
白身や源平を弾く前提で、最低でも3割増しで板を頼む必要があります。
今回の吉野杉は、日本の銘木の三大産地。
ほとんどが赤身で統一されています。
さすがというところでしょうか。
そして、完成。(^^)
吉野杉の赤身、本実特一等の外壁となります。(^^)
美しい。
屋根を設けているので素地のママでも良さそうですが・・・
破風・鼻隠しに塗った色で仕上げる予定です。
室内で作業をしている石井塗装さんと打ち合わせをし・・・
(何を塗っているのでしょう?)
ドイツ「オスモ社」のウッドステインプロテクターのチーク色で仕上げる事とします。
ただし、2度塗をすると木の目が塗り潰れてしまうので・・・
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