2016年4月23日土曜日

外壁の杉板

当社売主の鎌倉市岡本にて・・・

下屋の外壁、仕上がりました。



施工中「珍しく、赤身ばかり入ってる」と、井関棟梁。

外壁に板を使う場合、「赤身」が絶対条件となります。

杉や松の場合、白身・赤身・源平と大きく分けて、3種類あります。
木の幹を断面で見ると・・・
芯に近ければ近いほど、赤色が強くなります。
木は、成長とともに太くなるので、芯に近ければ近いほど、年輪を刻んでいて強い。


(画像は、山長商店さんのWEBサイトより)
http://yamacho-net.co.jp/brand.html

白身は、キレイですが、外側にあるやわらかく若く弱い層なんです。

だから、外部に使う板は、問屋に「赤身」で指定をします。
しかし、大体が、3割前後、白身が混ざっていて、酷ければ、さらに2割が源平。

源平は、一枚に赤白がある、中間層の年輪部分の板となります。



外部に使うのであれば、源平も避けたい。
よって・・・
白身や源平を弾く前提で、最低でも3割増しで板を頼む必要があります。

今回の吉野杉は、日本の銘木の三大産地。
ほとんどが赤身で統一されています。
さすがというところでしょうか。

そして、完成。(^^)



吉野杉の赤身、本実特一等の外壁となります。(^^)


美しい。

屋根を設けているので素地のママでも良さそうですが・・・

破風・鼻隠しに塗った色で仕上げる予定です。

室内で作業をしている石井塗装さんと打ち合わせをし・・・


(何を塗っているのでしょう?)

ドイツ「オスモ社」のウッドステインプロテクターのチーク色で仕上げる事とします。



ただし、2度塗をすると木の目が塗り潰れてしまうので・・・

1度塗で仕上げるのが良さそうです。(^^)

0 件のコメント:

コメントを投稿