「フチ無し」となっています。
当社の住宅に採用しているものも
1年ちょっと前から
全てフチが無いタイプです。
「フチレストイレ」とか
「フチなしトイレ」などと
と言われていますが
便器の中にあった「返し」が無くなり
「お掃除が楽になる」というもので
その便器の総称となっています。
(※写真はTOTOネオレスト)
大手のTOTOさんもLIXILさんも
殆どの商品がフチレスとなり
逆にフチがあるタイプを探すのが
難しい状態になっています。
そんな中
このフチレスを使い始めたのを境に
新築住宅のお引渡しをしたお客様より
「水漏れがする。」
というクレームを頂くことが
とても多くなっています。
そのほとんどが、下記の内容です。
「便器と床との接地面にシミが出来た。」
「便器と床の間に水たまりが出来た。」
私がお伺いして確認作業をするのですが
赤い矢印の所にシミが出来て
便器の後ろまでそのシミが広がっている
ケースが殆どです。
しかし、最近のトイレは
構造がしっかりしており
昔のトイレのように
水を漏らすことはほとんどなく
結露を起こすこともありません。
実は、これ
その原因は、尿漏れなんです。
お客様にその旨をお話しすると
「いやいや、後ろ側にもシミが出来てるから」
と、お怒りになられる方も
いらっしゃいますが
水は、面の張力で、便器の下部を走るのです。
「これおしっこですよ」
と、私が便器の外側の側面を触り
その手の臭いを確認していただき
ご納得していただきます。
座ってオシッコをすると
昔の便器はフチが
その勢いを防いでくれたのですが
フチレス便器ではそのストッパーが無いため
勢いよく、外にこぼれ出てしまうのです。
ただ、便器の上には便座が乗っているため
皆、それに気が付きません。
フチを超えてしまっていることに
一切、気が付かない。
特に男性が座ってオシッコをすると
かなりの量が気が付かない間に
便器の外に出てしまっているケースが多い。
また、お子さんが多いお宅の場合
より被害が大きく
さらに、きれい好きの奥様が
お掃除対策でご主人や子供に
「おしっこは座ってして!」
と指示しているお宅も
被害が大きくなっています。(^^;)
当社は、あまりにもクレームが多いので
住宅の引き渡し時に・・・
「フチレストイレの注意喚起」
を始めました。
ただ、それも中々効果が薄いので
フチ無しトイレを
フチありトイレに変える検討をしましたが
メーカーの新商品は
フチなしオンリーとなっており
省エネトイレは
フチありが無いというのです。(^^;)
参りました。
男性諸君。
フチレストイレでおしっこをするときは
注意してください。
特に座ってするときは
ゾウさんを自分の手で
下に向けてください。
重要な注意喚起でした。