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2018年9月16日日曜日

鎌倉市の建築家による建売住宅

鎌倉市玉縄5丁目にて
建築家「伊藤誠康」氏が設計した
Tamanawaproject-B棟を上棟しました。



当社売主の建売住宅です。
コンセプトは『生活動線を考え抜いた家』です。
棟梁は「えんどう」の遠藤浩司です。

キッチン~洗面~トイレ~リビング~ダイニング
実際に生活をしたら
とても、住む人が「心地よい」と感じる設計となっています。

面積は35坪ほど。
リビングが大きな吹き抜けになっているため
実質的に38坪ほどの総二階建ての大きさです。

だいぶ前、建物の打ち合わせ時に伊藤先生から頂いたスケッチは
こんな感じでした。


破風・軒共に無垢材を使った、屋根が大きな住宅です。

右がA棟、左が今回上棟したB棟となります。
B棟はこのスケッチ図と殆ど変らず、大屋根での上棟となりました。


大きさも形も間取りも仕様も、建売住宅を逸脱したモノとなっています。

ということで間取りをご紹介します。

■1F

(※クリックすると拡大します。)

南側が大開口となる余裕ある空間です。
リビングは吹き抜け。
ランドリーを兼ねた洗面所が大きいですね~。

■2F

(※クリックすると拡大します。)


全室南向き。
フリースペースは、書斎や勉強室として使います。
子供部屋の北側に共用のウォークインクロゼット 

これだけの家を注文住宅で建てますと・・・
本体だけで2500万円はかかると思います。
別途、消費税やら外構やら設計やら申請費用やらなんだらかんだらと
地場工務店さんでも総額3000万円は必要かな~?

本物件は、土地付き建物で5480万円(税込)での販売です。
外構も植栽も全て込みとなります。
もちろん、建築家の設計費も込みですよ。

ご興味がおありの方は、下記メールまで。
info@heisei-shonan.co.jp

何なりとお問い合わせください。
担当は、私柳です。(^^)

2018年9月15日土曜日

注文住宅T様邸完成

鎌倉市玉縄にて建築をしていました
注文住宅T様邸。

ようやく、完成となりました。(^^)



ステップフロアとロフトが楽しい
吹き抜けリビングの家です。

紀州産の樹齢50年を超える杉の大きな梁が特徴です。


床は、オークの無垢板(A級品)のユニではない一枚ものです!
無塗装品なので、ドイツのオスモ社の植物性オイルで仕上げています。

天井は、杉板張り。
化粧シートやパネルではありません。
あいじゃくりの板を一枚一枚施工してあります。


火打ちと梁と柱と笠木と手すり・・・
全部が無垢無塗装品だと、美しいです。


キッチンの袖壁も収納としました。


ロフトは、お客様の強い要望で、床を畳に。


6帖の畳スペースを開放型のロフトに作るなんて
少し独創的ですよね。(^^;)

でも、ここからの眺めは最高です。


建築基準法の規制で天井が低いですが
ご主人が大の字に寝転んだり・・・
子供が玩具で遊ぶには、最適な場所となりました。

トイレも造作の収納棚やカウンターをふんだんに作り・・・
飾り棚も一杯。


玄関は、通常の大きさの横に約畳1帖のオープンスペースを設置。
その奥に窓を付けたので、隠れた採光が入りグッド。


全てが紹介できませんが・・・
洗面も寝室につながっていたり、玄関から寝室がステップフロアになっていたりと
とても個性的な家になりました。


洗面化粧台はワイド1200mmと大きく
採光を取るために、上部にFIXの横長窓。

通常だと1Fで一番暗くなる場所ですが・・・
窓を工夫するだけで、この明るさを確保できます。
撮影時は雨の日でしたが、家全体がどこに居ても明るく
良い仕上がりとなりました。(^^)

来週から、この家で新しい生活が始まります。

住む人に寄り添い、末永くご家族を守ってくれますように。

2018年9月14日金曜日

人間万事塞翁が馬

2000年以上前の中国のお話。

昔、中国北部の騎馬民族の塞(小城)に占いが出来る老人がいました。

ある日、老人の家から馬が逃げ出してしまいました。
騎馬民族では命の次に大事といわれる馬です。
周囲の人たちは、老人を心配し慰めました。
すると老人は、気を病む様子を一切みせず
こう言いました。

「これが幸運にならないとは限らない。」

周囲の人たちは、この老人の話を不思議に思い
ショックで少し頭が変になったのではと考えました。

しばらくして・・・
逃げ出した馬がとつぜん老人のもとに戻ってきました。
驚く事に、蛮族(胡)の馬を多く引き連れて来たのです。

馬はダイヤより貴重な世の中です。
周囲の人たちは老人を祝福し、塞(小城)中が大騒ぎとなりましたが
老人はこう言いました。

「これが不運にならないとは限らない。」

周囲の人たちは、また可笑しなことを言う人だと
笑いました。

数日後、新しい馬に乗馬していた老人の息子が落馬し
足を骨折する大けがを負います。
当時は医療も無く、骨折は命に係わります。
周囲の人たちは、その息子の怪我を憂い老人を慰めます。
すると、老人はこう言いました。

「これが幸運にならないとは限らない。」

少し経つと、突然「胡」の蛮族が塞(小城)を襲ってきて
蛮族と騎馬族の大規模な戦争となります。
騎馬民族はどうにか勝利をおさめましたが
塞(小城)の若者は、ほとんどが戦場に駆り出され死にました。

周囲の人たちが皆、涙に枯れる中
老人の息子は怪我のため兵役を免れ
戦争に行かずに済んだので、命が助かったのです。

以上
中国の古事の有名なお話です。

『人間万事塞翁が馬』

『人間は、何事も塞(小城)の翁(お爺さん)の馬と同じ』

良いと思ったことが、最終的に戦争を生んだ。
でも、悪いと思ったことが息子の命を助けた。

人間の運命は予測できず
幸運と不運は次々に入れ替わり
一喜一憂するべきではなく
その出来事をただ感受しなさい。

過去おきたことで自分の将来を悲観したり
良い事があったと何事も楽観せず

今この瞬間を良い悪いと判断せず
今日という日を一歩一歩進んで生きようという事です。

また一つ、勉強になりました。(^^)

2018年9月13日木曜日

建築家のガレージハウス

鎌倉市七里ヶ浜東にて建築中のガレージハウス
だいぶ家らしくなってきました。(^^)

建築家「伊藤誠康」氏が基本設計した海が見える家です。



現在、棟梁の金井さんが、杉の板と格闘中です。

「木摺り板」という左官仕上げの外壁下地材で
通気層のための縦胴縁に、垂直に打ちつけていきます。


とても手間がかかる作業で・・・
本物件は、金井さんが一人で1週間四苦八苦。
この杉板と格闘をしています。

ガレージ内部は、将来、壁に釘が効くように
隙間なく施工してもらいました。


玄関の横の壁も同じ。
表札・ポスト・飾りなどがつく事を想定します。


手間がかからない合板系の下地を使う業者が多いですが
粘りが無いので、将来ヒビが入りやすく
左官職人の飛鳥工業の早川さんも
「やっぱりアラシが良いのよ~」
とおっしゃるので、郷に入れば郷に従えです。

ちなみに「アラシ」とは、その昔・・・
この木摺板をななめに施工していたため
仕上がりが「嵐の中の雨」に見えたことが由来です。

それが今でも残っていて
アラシという職人さんが多いのです。
ただ、斜めに施工するのはとても手間がかかるので
現在は、ほとんどお目にかかる事がありません。
また木摺板も、最近は工期短縮最優先で少なくなっています。

そんな工期カット&コストカット住宅の例として・・・
このガレージハウスのすぐ近くに、同じ時期に着工した建売住宅があります。
他社さんが当社より半月遅れで基礎を着工したのですが
その建売住宅はすでに完成してしまいました。(^^:)

・基礎工事=約3週間(古い擁壁解体&高基礎含め)
・建物本体工事=約1ヶ月
・内装工事=約10日

という感じ。

実質2か月での完成です。
プレハブとか2×4とかではありません。
当社と同じ『木造軸組み工法』で・・・です。

金井大工と顔を見合わせ
「どうやったら大工工事が1ヶ月で出来るのか?」
と、ただただ苦笑い。

だって、七里ヶ浜東の住宅街は住民協定で
午後5時以降工事をすることが出来ない規約があるのです。

夜遅くまで工事が出来るのであれば、少しは解ります。
でも、一日実働7時間で・・・
30坪の木造2階建てが完成するというのは・・・
プロの大工さんでも、理解できない訳です。(^^;)

当社のガレージハウスは、大工工事があと1ヶ月半ほど必要です。
大工の木工事に3か月半かかります。

これが本来であれば普通です。
でも逆に、今の世の中では稀な事になっているようです。(汗)



2018年9月10日月曜日

無垢材をふんだんに使った家

鎌倉市玉縄の注文住宅「T様邸」ラストスパートです。

先週の台風の影響で外構工事が予定より遅れ
今日、土間コンクリート打設となりました。

引き渡し日は3日後の9月13日ですので
ギリギリです。(TT)

でも、今日も天気予報は朝から雨。

朝起きると勢いよく雨が降っていて・・・
こりゃ、ダメそう。
明日も雨となると、もうどうやっても間に合いません。
「お客様にどうお詫びしようか?」

そんな事を考えながら、子供たちを学校まで送り
会社で事務ワークをしていたら
午前9時に何と晴れてくるではありませんか!!
奇跡ですね。

幸輝土建さんが午前10時に生コン車を予約していたので
予定通り、打設することができました!!!



天気予報は、夕方から雨ですが・・・
午前中に打設できれば、多少の雨が降っても大丈夫です。

打設できて、本当に良かった。(TT)

室内は、すでに床をオスモオイルで仕上げてあるので
内部に入る事が出来ません。

塗装前に養生を剥がしたばかりの写真がこちら。



2階勾配天井のリビングダイニング。
床がホワイトオークの無垢無塗装の一枚もの。
天井は、杉板の源平。
その間に紀州の杉の化粧梁!!


お客様のご要望で・・・
棟梁の遠藤さんにテレビ台を造作してもらいました。


天板は、タモの集成材(無塗装)
箱は、ランバーコアとなります。

キッチンも綺麗に収まりました。
リクシルの「アレスタ」
よごれんフードや食洗機が付いて
贅沢なキッチンとなりました。


居室は、一通り引き戸となっており
解放して使え、動線を邪魔しません。


玄関前にベンチ。
これもお客様のご要望。


着工から4か月半。
大変長らくお待たせいたしました。

明日ハウスクリーニングをして
総点検をして
リペアをして

予定通り、お引き渡しを迎えられそうです。