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2017年7月13日木曜日

江ノ島の防波堤

親父の面目。

そんな言葉がありますね。
威厳というか、後姿とでもいいましょうか。
でも最近、そんな言葉使わないのかな?

個人的に、今の今まで・・・
体裁を全く気にしてこなかった人間です。
だから、車はボロの小型車でも全然良いし
仕事以外では、短パンにタンクトップにスリッパ。
そんな恰好で、お客様に普通に会ってしまう。
ダメ業者です。

この仕事は、見た目が重要だというのは重々知ってます。
清潔な人が来るとそれだけで気持ち良いのですよね。

知人の同業者などは、休みの日でもいつお客様にお会いしても良いように
石田純一ばりにパリッと着こなしてますもの。

とくにこの真夏の季節。
東急リバブルの営業マン等に接すると、さすがの私も反省します。
暑いのに、ビシッとネクタイ!
アイロン目が付いた仕立てのよいタイトスーツ姿。
長い髪をキープし、乱れなくカチッとセット。
汗臭くなく、良い匂いがして・・・
足先は、高そうな本革の靴がピッカピカ。

本当に凄いし、頭が下がります。

私はというと・・・
ヨレヨレのスラックスに一枚1000円のポロシャツ。
髪は、毎朝面倒だからという理由でスポーツ刈り。
足先は、合成の安い靴。
しかも、いつも現場で泥だらけ。
さらに、昼ぐらいですでに汗臭い。(^^;)

結婚する前は、良く穴の開いた靴下を履いていました。

だから、うちの妻などは・・・
結婚する前、私に良い印象は持っていなかったと思います。
初対面は、口も利いてくれませんでしたから。

そんな私が・・・
最近・・・
凄い体裁を気にしています。

といっても、この歳ですから根っこはもう変わりません。
世間体ではなく、親として子への面目。

私という存在は
我が子達から一体全体
どう映っているのだろうか?

それが、毎日気になって仕方ない。

ちゃんと、良いお父さんなのだろうか?
威厳があるのだろうか?
頼りがいある背中なんだろうか?

お父さんとしての役割は、果たせているのか。
全くもって、解りません。(TT)

「こいつら、俺を友達だと思ってやしないか?」

昨日は、私の定休日。
息子は、14時40分まで学校です。
妻と娘は、習い事の発表会の練習で、別行動。
バイクで、小学校まで行き
息子が校門からでて来るのを待ちます。
出てきたら、すぐさま後ろに乗せて、江ノ島へ向かいます。

バイクの中には、釣り道具一式!!

さっそく、先端の堤防に陣取り・・・


糸を垂らします!!

先週、息子に「来週の休み何したい?」とリサーチを取ると
息子は「俺、海で赤シュモクサメ釣りたい!」とのこと。

サメは無理だけど、やれるだけの事はやりますよ。(苦笑)

まず、サビキ釣り。


すぐに、イワシをゲット!!


しかし、釣果はこの一匹だけとなりました。

強風で子供が竿を持つと、サビキが風にあおられて、からまる、からまる。
しかも針がいっぱいあるので、怖くて触れない。

ということで、ちょい投げに仕掛けをチェンジ。

仕掛けの付け方をレクチャーしてみましたが・・・
まだあと5~6回、来ないと出来なさそう。
仕掛けをセットしたら、一度見本を見せます。

その後は、全部やらせてみます。


4~5回、投てきの失敗。
後ろに投げるは、堤防のヘリにぶつけるは・・・
危険極まりないですが、ここはやらせます。
さらに数回繰り返し、1回キレイに投げることに成功。

すると、その成功で投てきの感覚を身に付け・・・

その後、すべてをきれいに投げる事が出来るようになりました。

子供はスポンジだな~。

投げた後、10秒数えて
ベールを戻す。
フケを取って、糸を真っ直ぐにする。
竿を寝かせて、そこから横にユックリ引く。
海底を引きずる感覚を竿から感じ取って
リールを巻きながら、竿を戻す。
5秒数えたら、また同じことを繰り返す。

すると、2投目で、ハゼをゲット。 



やるな、息子。

しっかりと、投げ釣りをマスターしました。

これで、もし明日、私が脳梗塞で倒れて死んでも
息子は、一人で釣りをする事ができますよ。

親父の面目躍如です。
これでまた一つ、親父の役目をはたせたかな?

そんなことを考えながら
竿を持つ息子と海面を見入っていると
不意に後ろから
「柳さん」と、声をかけられました。

ビックリして振り返ると、なんと水道屋さんの白井さんが!!
昨日、当社の新築現場で打ち合わせしたばかりです。

写真を撮ろうとすると、ご覧のとおり。(^^;)


こんなところで、会いますか普通?
水道工事は、仕事が不規則なので、休みもまちまち。
その休みに、アオリイカを狙いに来たそうです。

しかし、水曜日の夕方、この瞬間。
江ノ島での堤防で偶然に会う確率って、どのくらいの確率でしょうか?

本当にビックリしました。

「縁」ってやつですね。

しかし、ボウズでイカはもらえず。(▼▼#)

その夜・・・
妻と娘と夜7時に大船駅で待ち合わせ。
でも、発表会の練習が20時になっても終わらず。(汗)
外食はあきらめ、4人分の弁当を買って、先に家に帰ることに。
息子に聞くと「餃子食いて~」というので
餃子の王将に行き、並んでいると・・・

またもや、後ろから「柳さん」と呼ぶ声がっ!
ビックリして振り返ると
6年ぐらいまえに、当社の住宅を買っていただいたK様です。

ええええ、こんなところで偶然会います?!!
これまた物凄い確率ですね。

たぶんK様の目に、私と息子は・・・
「妻に家出された親子」
に映ったことでしょう。(^^;)

しかし「縁」って、凄いです。
K様は、このブログを見て頂いている数少ないお客様。
そして、メールでご感想を下さる御方です。

以前のパスタ屋さんのK様といい
こういうことって、100%意味があるのです。

偶然の必然なのでしょうね、きっと。

2017年7月11日火曜日

珪藻土

建築家「伊藤誠康」先生が手掛けた・・・
山ノ内の家、A棟。


ようやく、ここまでこぎ付けました。

さて、いよいよ内装仕上げを始めます。

本物件は、建築の早い段階でお客様がご購入され・・・
ご要望により、壁紙仕上げを左官仕上げに変更となりました。
左官になる事により、細部の収まりが異なります。
よって、巾木等が特注となり、金井棟梁が仕上げ済み。

室内左官となりますと、飛鳥工業・早川さんの登場です。

さっそく、下地塗り。


造作の建具が多く、養生に丸一日を費やしました。
中々大変です。

下塗りが終わったところで、お客様を呼び・・・
塗り方を相談します。

左官の塗り方は、とても多く、
フラットでも、艶を出したり、ザラザラにしたり、少し凹凸を出したり
小手ムラを出すにも、様々な出し方があり
これを失敗すると、家の品格が大きく異なってしまいます。


このブログでも何度も登場しております
飛鳥工業の早川親方。
また、タブレットを巧みに操り、お客様に塗り方の説明をしてくれました。

大病を患い、先日大手術をして、まだ一か月も経ってませんが
すでに現場でガンガン働いています。

「職人は、現場が命」

そうおっしゃる。
親方曰く
「現場にいるとドンドンと元気になる」そうです。(^^)


飛鳥工業の若社長。
お客様の目の前で塗見本を実演してくれます。
中塗りをして・・・
仕上げ塗り。


お客様は、塗る過程を初めてご覧になられ
「へぇ~」
「ほぉ~」
「すごーい」

と、驚いてくださいました。
壁を3度塗りすることも、初めて知ったそうです。(^^)

実は、塗り壁といっても
様々な材料や産地、混ぜ方から塗り方があります。
厚みも全然異なるのです。

手間を削り安価で済ませようとすれば・・・
一度塗りで仕上げちゃいますし・・・
材料も輸入材の安いモノをチョイスするでしょう。

でも、仕上げを見ても、素人じゃ善し悪しは分かりません。
正直、私も仕上げを一目見て
何が塗られているか、どう塗ったかは解りかねます。

よって、塗っている最中を確認できるというのは・・・
とても贅沢だったりするのです。

さて、これから一週間で、すべて仕上げます。

仕上がりが、楽しみです。

2017年7月10日月曜日

ミヤマクワガタ

鎌倉の骨董屋は表の姿。
格闘科学研究所という裏の顔をもち
店主はジークンドーの達人。

そんな漫画の世界に出て来そうなお店が
鎌倉由比ヶ浜商店街に実在します。

その存在が噂を呼び・・・
テレビに出たり・・・



世界的巨匠がワザワザ訪ねてきたり・・・



鎌倉の裏社会の有名人です。(^^)

その店のオーナーであるジークンドーの達人に・・・

我が子達が
クワガタをもらいました。



しかも、ミヤマクワガタのオス。

超デカイ!!



娘も息子も、半狂乱で喜び・・・

2匹のうち、大きい方は娘がダッシュし
気がやさしい息子は、娘をたてて小さい方で我慢。

帰りの車の中、ジッと見つめて「名前何にしようか?」と相談しています。

すぐに・・・
息子は「みや君」
娘は「ミーちゃん」
決定。

生まれて初めて見る、巨大クワガタ。

きっとこの子達の一生の思い出になったでしょう。

達人、ありがとうございました。
m(_ _)m

ちなみに、達人のお店は下記です。

ご不要なものがありましたら、何なりとご相談を!!

2017年7月9日日曜日

稲村ケ崎「はぶか」

先日、昔のお客様と会社の前でバッタリお会いしました。
お店の前で、しばし立ち話。
その時、話の流れで・・・
以前、このお客様から頂いた絶品チャーシューの話をしました。

「稲村ケ崎はぶかのチャーシュー、買いに行っても中々無いんですよね~」

そう言った私。
すぐにハッと思いました。
あ、こりゃどう考えても「また欲しいなぁ~」という催促になってるぞ!!

すると、お客様。
「そうなんですよ。造る日が決まってて何時もある訳ではないんですよね。」
そういうと、ニッコリと満面の笑み。

やってもうた。(TT)

すぐにその笑顔を察した私、慌てながら・・・

「いえいえ、そういう訳じゃなくて」
「あの、これ、なんだか催促みたいになってますが、違いますから」
「えっと、あのチャーシュー、本当に美味くて、やわらかくて、えっと。」

と、なんとか弁解しようとするも
さらに、催促みたいになってしまっている頭の悪さ。(^^;)

お客様は、ニコニコして「ではでは」と、帰路に戻りながら
「任せなさい」という顔をされておられます。

俺って、馬鹿だぁ~。

そして、次の日。
お客様がご夫婦で弊社にお見えになり・・・
はぶかの絶品チャーシューをお持ちくださいました。

いやぁ、本当に申し訳ありません。
私の至らなさで、こんなに気を使わせてしまい。(TT)

そりゃ、ね。
超嬉しいですよ。
すぐに売り切れる、老舗の絶品チャーシューですもの!!

この場をお借りして、御礼申し上げます。
あざっす!!

その日の夜。
そりゃ、すぐに頂きましたよ。



江ノ電稲村ケ崎駅下りて目の前にあるお肉屋さん
「はぶか牛肉店」です。

このチャーシューは、売り出し時間がお店の前に掲示されます。
売り出されたら地元の人がすぐに買ってしまいます。
なので・・・
地元以外の人が買うのは至難の業なんです。

お客様から頂いたのは、なんとワンブロック!!


ぐふぁ!!
贅沢だぁ~。(TT)

さっそく、白髪ねぎをきざみ
チャーシューをサイコロ型に小さく切り

ご飯をドンブリに乗せて

その上にチャーシュー
そして白髪ねぎ

付属のたれをかけて

あっという間に完成!!


はぶかのチャーシュー丼ぶり

これが、絶品なのです。

長谷あたりだったら、いっぱい1000円は取れますよ!!

息子、これが大好物でして・・・


ブロックのチャーシューは、たった2日でなくなりました。

N様
ありがとうございました。
m(_ _)m 

美味かった!!


2017年7月7日金曜日

加山雄三

先日、テレビでふと見た「セサミンのCM」
そこで、加山雄三さんの新曲を耳にしました。

それが、とても良い曲で・・・
ぜひ聞いてください。



見れない人は下記をクリック。

https://www.youtube.com/watch?v=PjPgEdrxgbk

歌い出しに、やられました。

誰もが♪はじめての自分を♪
今♪生きている♪

今、この世界に存在するすべての生物は・・・
この瞬間、皆、初めての自分を経験している。

当たり前のことですが、皆、認識してませんね。

子供のころは、毎日がまぶしく
日々が新鮮で
そんな感覚を皆が持っていたはずです。

でも、大人になり
日々、仕事に囚われて生きるようになると
毎日がただ同じ繰り返しのよう。
数秒先、数分先、数時間先も、明日も、来年も・・・
初体験という意識は皆無です。

しかし、今、この瞬間も
何が起こるかなんて誰も知らず
今、はじめて生きている訳で・・・

トランプ大統領も
プーチン大統領も
安倍首相も
金正恩も

1歳の子供も、80歳のおじいちゃんも
皆、毎日、初めての経験をしている。

今、このブログを書くためにキーボードを叩いている私。
これも、生まれて初めての自分。

そう考えると・・・
なんだか、凄く、この瞬間が新鮮に感じてきます。

今までの自分は、歩きスマホのよう。
舗装された凹凸のないアスファルトの道を歩いてるかの如く。
足元すら見ず、毎日決まった同じ道。
無意識にズカズカ進んでいる感じです。

だから、一日が過ぎるのはあっという間。
とてもガサツに日々を生きてるように思えてきます。(^^;)

でも、瞬間瞬間が初体験とするならば・・・
枯葉がふりつもりフカフカで下が見えない道を行くかの如く。
土か?砂利か?ぬかるんでる?穴空いてる?
一歩一歩、慎重に踏みしめながら
虫がいるか?ミミズがいるか?つくしが出てるか?
足元に気に留めて歩いて行く。

そんな人生を歩みたいなあ~。

「時は金なり」の現代社会では、えらく難しい。
私の仕事は100%、時間が金です。
1日11時間以上、時間と金の狭間に身を置くと
やはり、人は機械化してくるのでして。

時間を金として勘定しない生活。
どうすればよいのだろう?


・・・
・・・

それにしても・・・
加山雄三さん80歳ですって。
声量にビックリ。
凄いですね。


さすが、永遠の若大将!!

43才で、老化に根負けしている私。
見習わせてもらいます。