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2017年6月1日木曜日

創意工夫

この仕事をしていると・・・
日々、同じことを繰り返す事がとても楽な事に気が付きます。

「新しいことをしない」
「冒険をしない」

そうすると・・・
必ず・・・

「同じものを造る」

という所に落ち着きます。

「工夫しない」
「難しいことをしない」

その結果・・・

「お金を掛けない」

になり・・・
同じものを造り続けることにより
必ずコストを追求する方を向くようになり・・・

「儲け優先」

に繋がって行きます。

当社は、工務店が陥るこのスパイラルとは、真逆を行っています。
年に建てる住宅の設計のおおよそ半分を「建築家」にゆだねることにより
自然派住宅雑誌で活躍する一級建築士事務所が手掛ける
最新の住宅トレンドや、意匠設計や構造設計に触れることが出来ます。

そこが、当社が他の建売業者と大きく違うところで
自社設計の地場工務店さん方との差別化になっています。

また・・・
鎌倉は、建築家が関わる住宅がとても多い場所でもあります。
建築中の現場をみると
その家に「設計の専門家」が介在しているかどうか
だいたい一目で解ります。

そんな工夫ある家を見ると、写真を撮ります。
「良いものは真似をする。」
これ、人間の基本中の基本。

先日も、鎌倉市大町であった住宅に目を惹かれました。



家ではなく、普通のブロック塀です。

まさに、創意工夫ですね!
いや~、こんな簡単な事に、今まで気が付きませんでした。
何がって?

もっとも安い「軽量ブロック」積みを
ただ単に、互い違いに積んでいるのです。
普通は、目地を通して積みますが・・・
互い違いに積むことで「レンガチック」になるんですね。(゜゜;)

普通のブロック塀が・・・
意匠性があるおしゃれな風合いになっているではないですか!!

普通に積むより面倒なので、外構工事費の「手間代」は少し上がりますが
大した金額ではないと思われます。
これは、個人的に本当にビックリしました。

今まで気が付かなかった自分が悔しい!!
(今度、真似しようっと!)

ほんの少しの工夫。
これが、中々難しい。

特に地場工務店は、日々激しい価格競争に晒され
お客様の多くの要望にも応えなければならず
その中で、逆にお客様に提案するのは
不利益なんですよね。

ハウスメーカーは、決まったことしかしませんし
そこから飛び出そうとすると、高額請求が待っています。

うちの会社は、どこまでできるか?
日々、試行錯誤です。(TT)



2017年5月30日火曜日

ピクミン

昔、ピクミンというテレビゲームありましたね。
ご存知ですか?
あのCMソング!


動画が見れない人は下記をクリック。
https://www.youtube.com/watch?v=Trw4SMpA28Q


「運ぶ~、戦う、増える、そして~、食べ~られる~」という、あの歌。

最近、なぜかフッと想いだし・・・

「壊す・整え・建てる・そして、引き~渡す~」

と、現場に行きながら歌っている私です。

さて、手広の分譲地の話のつづき。
本物件は、ご近隣の境界ブロックが全て境界ラインの芯に入っています。
つまり、共有物です。
古くからある分譲地の場合、とても多いケースです。

古くからあるという事が重要なポイントでして・・・
その境界にあるブロックやフェンスも、その分譲地と同じ経年となります。

購入前から外周のすべてのブロックが、かなり劣化していました。



拡大写真。


この様子だと、築後30年は経過していそうです。
ブロックの上に境界石が乗っているのも、良くあるケースです。

ふつうであれば、このまま分譲して、個人の方に引渡しをしてしまうのですが・・・
これ、もう一度、大きな地震があったら、100%壊れますよ。
それは、個人的に気持ち悪い。
うちの商品としては、売ることは出来んのです。

ということで、ご近隣の御三方にお話をして・・・
当社の責任と負担で、解体!


傷んでいる上部3段を切り離し、しっかりしている下部1段を残し
天端を仕上げて、軽くて丈夫なフェンスに作り替えました。


反対側を見ると・・・
こちらも古ーいブロック塀。
危険だ。



ご近隣と方と話し合いをし・・・
ご協力を得て・・・
解体して造り変えることとしました。


こちらは土止めとなるので、型枠ブロックとなります。
5段を越える軽量ブロック塀は、あまり推奨されていません。
地震時に倒壊する恐れがあるからです。
よって、目隠しが必要な場合は、アルミフェンスにすることで地震対策となります。

「話して・壊して・造って・そして、整~える~」

今あるものを壊すのは、結構大変です。
理解を得られるまで、話し合いを要します。
新たに造る場合、必ずお金が問題となります。
これも、話し合いが必要です。
そして、新しくできるものの形。
これも、打ち合わせと説明を要します。

皆、初対面の方々です。
不動産屋を「悪人」と思っている人も多く
ガタイの良い私がインターホンを突然鳴らすと
強い拒否反応を示される女性やご老人もいらっしゃいます。(^^;)

そこをどうにかする。それが、私の主な仕事でもあります。

手広の物件は、皆様本当に良い方ばかり。
ありがとうございました。m(_ _)m

2017年5月29日月曜日

東電の電柱新設

さて、今日は朝一で現場立会い。

何度か、本ブログでご紹介しております・・・
手広の販売予定の分譲地です。

本地は、接する道路の上空に電線が無い、珍しい土地でして

そこで、電柱の新設を東京電力に依頼。
現地で最初の立ち合いは1月初旬の事でした。

東京電力パワーグリット戸塚営業所にて設計を行ってもらい
その設計に基づき電線を新設する経路を決め
その経路に必要な電柱を新設するために
隣地のご所有者にお話合い。

ご近隣のご協力を得られ、東京電力と契約をしたのが3月。

そして、5月末日の今日・・・
ようやく、施工することが出来ました。(^^;)

まずは、隣地への建柱!
場所は事前に隣地ご所有者様と立会いのもと決めてあります。
W様にはご協力を頂き、心より感謝申し上げます。
この場をお借りして、御礼申し上げます。



オーガースクリュー機にて、穴を掘り
掘り終わりを見計らい、電柱を搬入。

長さ14mの電柱の為、対象地までたどり着くのに大苦労。(^^;)



どうにか到着!!


電柱の底には、長さ・重さ・先端の径・製造日が刻印されているんですね~。


この電柱は、たぶん・・・
全長14m・重さ700kg・先端170mm

さて、いよいよ、吊り上げて、埋設!!


角度を調整して・・・


根を固めて・・・
後は、足場杭を電柱に差し込んで行き、終了。


この電柱から、我が敷地に電線を渡してくることとなります。

敷地は2区画なので、小柱でOK。


こちらは手作業で穴を掘り、あっという間に建柱。


ここまでて、2時間! 


日本の技術力って、凄いですね。
たった2時間で、2本の電柱を立ててしまうのです。
しかも施工性が悪い立地。

電柱の新設は、これまでも何回も立ち会ってきましたが・・・
何度見ても、感心してしまいます。

ちなみに今日は建柱だけ。
電線の新設引き込みは別の日となります。
おおよそ1週間後、電線の引き込みかな?

本物件は、もう一つ仕事が残っています。
以前、借家で使っていた隣地の電柱。


これが不要となったので、抜きます!

支線を外して、ワイヤーを撒き・・・


ヒョイっと。
簡単に抜いてしまいます。


ちなみに、電線は事前に取外し作業を行う必要があります。
電線を外す作業と、電柱を抜く作業は
部隊が異なり、別の日にやるのです。

細かい下準備が必要で・・・
それは中々難易度が高く、時間が掛り大変です。

電柱が無くなり、このスペースはすっきり。(^^)


朝から、2時間半。
私は現場に張り付き、目を光らせます。

依頼者の立ち合いは必ず要します。
東京電力と打ち合わせをして来ましたが
当日は、下請けの施工業者が来ます。
東京電力の担当者は来ませんから。

立ち会わないと、全然希望と違う所に電柱が建ったり
ご近隣の方々ともめてしまったりする可能性があり
私が常時現場に張り付き、ご近隣の方々に挨拶し
電柱の位置を細かく「もう少し右・もう少し左」と指示。

今回は、無事完璧な状態で終えることが出来ました。
東京電力さん、下請け業者さん、ありがとうございました。
ちなみに、これらの作業は、交渉のすえ全て無料です。

たった2時間ですが・・・
炎天下の中、日陰が無い所に立っていたので、かなり日焼けしました。
こんな日の後に、お取引先やお客様に会うと・・・
「柳さん、どこか海外でも行ったんですか?」
とか、言われますが・・・

私には、「セレブ」「バカンス」などという言葉は
一寸たりとも、存在しておりません。(涙)

聞かれても、ヒリヒリする首筋がなんだか悲しい。

海外なんて、友達の結婚式で生涯たった1回行っただけ
南国バカンスも、妻と沖縄に1回行っただけ
人生、無駄にしてますかね?

話はもどりまして・・・
本物件は古屋があり、解体からスタートしています。
壊して・計画して・整えて・分けて・売る。

ここまで来るのに約5か月。
残るは・・・
①セットバックの申請
②上下水の引き込み
③道路ラインの外構整備

で、ようやく販売開始となります。
長い道のりです。(TT)
つづく

2017年5月28日日曜日

損失

東芝や日本郵政の巨額損失。

どちらも買収した企業の特損です。

さて、世の物事は必ず均等が取れておりまして・・・

特に金の世界は・・・

一方が下がれば、もう一方が上がり
一方が上がれば、もう一方は下がる。

天秤の法則とでもいいましょうか。

損をした人がいれば
必ず儲けた人が存在するのが理です。

日本を代表する企業が1兆円もの赤字を抱えたというニュース。
ようは、詐欺にあった。
誰に?

事実上、1兆円以上得した奴がいるんです。

簡単な話なのですが・・・
でも、そこに全くスポットが当たりません。
ふつうであれば、そこにマスコミの視線が集中しなければなりませんね。
でも、全くそういう報道はありません。

日本政府に至っては、東芝がはめられたのに・・・
何も言わない。
「日本が世界をリードする」というのに
相手がアメリカだと、やられっぱなし。

日本郵政に至っては、カモにされた。

日本郵政は日本国が筆頭株主の会社です。
東芝も年金基金がドカッと入っている会社です。

このままカモにされて黙っているの?
こんなに攻撃的な自民党の先生たちが?
なぜ、黙ってるのか?

可笑しいだろうに。

これだけ国粋主義をかかげる自民党の先生方が
いざ相手がアメリカだと従順なのか?
誰か教えて。

気持ち悪い。

変だわ~。

2017年5月27日土曜日

痛みにもなれる

人は苦難を乗り越えるため
遺伝子に「慣れる」「忘れる」という本能が
備わっているそうです。

だから・・・
繰り返し起きることには、必ず慣れ
時が過ぎれば、簡単に忘れる。

それが人間の習性なのだそうです。

そこを巧みに突く自民党。

我々は、無意識のうちに・・・

嘘に慣れ
不正に慣れ
そして、すべてを忘れる。

つぎつぎに再稼働される原発に慣れ
メルトダウン中の原発にも慣れ
止まらない放射能漏れにも慣れ
汚染にも慣れ

増え続ける癌にも慣れ
子供達の甲状腺がんにも慣れ
原因不明の様々な疾患にも慣れ

オスプレイにも慣れ
沖縄基地にも慣れ
温暖化にも慣れ

海外のテロにも慣れ
海外空爆報道にも慣れ
北朝鮮のミサイルにも慣れ

消費税が上がり続けるのにも慣れ
税金がドンドンと高くなるのにも慣れ
円高にも慣れ

私などは「問題ない」とただ繰り返す
菅官房長官の無感情顔に慣れて来ましたよ。(^^;)

そういえば・・・
自殺者は年々減っているという報道を受け
真に受けている我々。
しかし、実はとんでもない事態になっているそうです。

10歳~14歳の子供達の死因は、自殺が男子で1位、女子で2位。
15歳~19歳では、男女ともに自殺が1位。

小中高校生の自殺が、増え続けている。
少子高齢化なのにです。

そして、驚く事に・・・
我々は、イジメによる自殺報道に慣れていますが・・・

イジメによる自殺は実際とても少なく
主因の2つが
①学業不振・進路の悩み
②親子関係の不和・親のしつけ・親からの叱責
なのですって。

これ、原因はすべて大人です。
大人社会が「教育時の子供」を追い詰めているのですよ。

東京新聞の記事にありましたが・・・
日本の子供達の肯定感は、諸外国に比べとても低く
自殺する子供達は、皆・・・
「自分は生きる価値が無い」
「将来の希望が何もない」
と自分を否定するそうです。

肯定感とは「自らの価値や存在意義を認める事です。
自分を肯定出来ない子供達。

それは、何が悪いのか?
親が悪い?
学校が悪い?
先生が悪い?

いえいえ、私は政治が悪いと思います。

子供達を絶望させないために大人がしなければならない事。
いっぱいあるだろう?
大人たちは、何やってるんだろうか。

「慣れ合いっこ」している場合ではないです。