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2017年3月16日木曜日

総理任期

おもしろい。
最近の自民党政権は、特に面白い。

我々国民に、色々な事を教えてくれて・・・
本当にためになります。

自民党総裁の任期は、1期3年と決められています。
最長でも、2期6年。
これを現政権は、3期9年に延ばすことを決定したそうです。

総理大臣は、総裁でなければなれません。
つまり、総理大臣の任期は、今まで最長で6年だった訳です。

ちなみに・・・
なぜ、任期が決められているか?
それは、総理大臣という職は、日本で最大の権力者だからです。

「権力を握ると人は変わる」

それは、今までの世界の歴史が証明してきました。
とくに長く権力を握ると、人は十中八九、過ちを犯してきた歴史があります。

憲法学者の木村草太さんは・・・
「憲法とは過去の過ちを繰り返さないための手段」
と、仰いました。
つまり、権力者の暴走を止めるための箍(タガ)なのです。

さて、安倍政権。
戦後の日本歴代4位の長期政権となっています。
総裁任期を変え、戦後最長の政権となると言われています。

そして、日本国憲法を・・・
「今まではこう解釈されていたけど、俺は違うと思う。」
と言いだし、自らの箍を外すことに成功。

少しずつタガをはすしていき、国民の無関心を確認。
ドンドンとエスカレートし、ブレーキが利かなくなってきました。

その結果がこれです。
リアルに起きている「権力者の過ち」です。
権力者が侵す犯罪の教本のような状況ですね。

権力者とは、こうも愚かに成り下がる。
まさに過去の教則が、また一つ加わった瞬間といえます。

疑問は、一点。
なぜ頭脳明晰な官僚たちが、これほどまでに政治家の言う事をきくのか?

別のニュースで、文部省が大学への天下りがありましたね。
あれが味噌です。
政治家と官僚の裏取引。

本来、監視側の政治家が、天下りを黙殺する。
逆に天下り先に補助金を与え、天下り数を増やすことに加担する。
公益法人や国公立小中高大学・私学小中高大学・大手銀行や地銀・大手企業・研究施設・博物館や美術館、etc
増え続ける天下り人数。

悪事ですから、互いの組織間に緊張感が存在するでしょう。
ですが、悪事がバレないようにするためには、結託せざるをえません。
結果、天下りの見返りに、政治家の言いなりとなる。
長期政権になればなるほど「なあなあ」な関係になってくる。

第三セクター等と全く同じ構図。
今まで日本をダメにしてきた政治。
が・・・
全く同じことを、今、政府はやっている。

そして、だれも責任を負わない方法を編み出した。
「非を、死んでも認めない」という必殺技。

政治家から、なんとも程度が低い「嘘」が吐かれる。
嘘は一度吐くと、吐き続けなければならなくなる。
その嘘は、庇いかばられ増大する。

権力者一人が吐いたたった一つの嘘が政党の嘘になる。
そしていつしか霞が関全体の嘘になっていく。

これを放っておくと・・・
日本国がついた嘘となる。
あまりにも巨大な日本人の嘘に育っていく。
まさに、原子力がそうです。

すでに様々な嘘が独り歩きしだしています。
日本という国が・・・
嘘で塗り固まり始めています。

礼儀と自然崇拝が美徳とされた日本。
日本という「崇高の国」が貶められる前に・・・
我々は何をすればよいのでしょう?

放っておいたら、
これからさらに程度の低い嘘が塗り重ねられていくでしょう。

2017年3月14日火曜日

建築家の家、完成

アトリエIs一級建築士事務所
建築家の伊藤誠康さんが基本設計を手掛けた
鎌倉市岡本の家。



本日、完成しました。



なんとも立体的な家で、建てる側はとても苦労しました。(^^;)
でも、仕上がりは・・・抜群です。

なんとも住みやすそう。
お客様の希望を最大限に酌みながら、それでいて伊藤色に染まってます。

建築家が独走した家は往々にして住みにくい。
お客様の希望をすべて酌んだ家は、ゴッチャゴチャになり住みにくい。

第一回目のラフプランから関わってきた私に言わせると・・・
まさに、伊藤マジック。
やはり、木造設計のプロ中のプロは、凄いのです。
あの平面が、これほどまでに立体的に纏まるなんて。
脱帽です。

さて今日は、本物件の総仕上げを朝から現場に張り付いて行いました。

左官屋さん、ペンキ屋さん、リペア屋さん、サッシ屋さん。
4社にお越し願い
私が前日にチェックしていた部分を、手直ししていきます。

まずは、珪藻土の壁の乾燥ヒビ。
飛鳥工業さんが埋めていきます。


お客様が選んで付けたタオルかけ。
再度変更の為、ビス穴を埋めます。



階段の蹴込板の素地変色箇所を、石井塗装さんが手直し。


外部にて、井関大工が製作した松のルーバー。
鉄部アングルの色を再度入れます。


黒いアルミサッシの為、傷が目立ちます。
リペア屋の平田さんにて、補修。


外壁で汚れが付いた箇所があります。
細かいですが、飛鳥工業さんが刷毛で補修していきます。



さて、これですべての工程が完了しました。

本物件は、去年10月から建築を開始し、5か月を要しました。
地盤補強・基礎工事・本体工事・内装工事・外構工事・・・
ようやく完成です。(TT)

すぐにこの新しい家にて、新しい生活が始まります。

そう考えると、長いようで、早いですね。

2017年3月13日月曜日

グラスホルダー

大船のイタリアン店「BUROSSO」にて



下がり壁にワイングラスが下がっています。

良く見てみると・・・
「竹筒のグラスホルダー」です。

手造りですね。(゜゜;)

竹筒を縦に半分に割り・・・
節目の一つずつに、ワイングラスの土台と同じ大きさの穴を空ける。
そして、ストレートの切れ目を入れて。

面白い~!!

いいね。

孟宗竹による竹害が深刻な日本。
なんともエコだ。
しかも、こんな発想はなかなか出来ませんね。
関心してしまいました。

これ、真似して、住宅にて色々と代用できます。
傘や、玩具・文具、雑貨や工具、ぶら下げられますね~。

そんな色々な孟宗・・・
じゃなくて、色々な妄想をしながら・・・

とても美味しくパスタを頂きました。

ジッとワイングラスを見つめ続ける私。 きっと・・・
他の人は、そんな私を見て・・・

「あの人、よっぽど酒飲みたいんだね」

と、思われたことでしょう。(^^;)


2017年3月12日日曜日

縁故

「縁」

この一文字の意味を説明するのは、中々難しいですね。
「因縁」という言葉があります。
仏教用語です。

結果を生む直接的な原「因」
間接的に原因を助成する「縁」

すべては、因縁に依存し、因縁によって存在するというのです。

人と人との繋がり合いは「縁故」と言います。
そして、「縁起」に続きます。

縁起とは、吉凶の始まりとされます。

つまり、縁故によってめぐりあい・・・
それが起点となり、何かが始まることを言います。

7日(火)は私の休日。
子供達は幼稚園。

朝、子供を幼稚園に届けると、息子の先生からお手紙を頂戴しました。



卒園式の招待状です。
息子、あと数日で、幼稚園を卒業します。

車に乗り、運転席で招待状を手に感慨に溶けました。

さて、疲労困憊の夫婦です。
返す刀で妻を迎えに行き大船のマッサージ店へ。
http://bodyfacilitate.kir.jp/staff.html

整体サロン「ボディファシリテイト」です。
大船のマッサージ&整体で、このお店が最強です。
特にトップ3は凄腕で、個人的にチーフが神だと思っております。

みっちり整体を受け・・・
その後、久々に妻と夫婦水入らずで昼食を食べることとなりました。

大船駅東口でランチを画策。
私の体調不良がつづいており・・・
「麺類かなあ」と言う私。
妻は「じゃあパスタ良い」と言う。

鎌倉芸術館前のイタリアンかな。
ラパットーラ鎌倉へ歩いて向かいます。
入口にたどり着くと、定休日の看板。(TT)

仕方ないので、レストランミカサの前にあるイタリアン店ヒュッテへ。
ドアを開けると満員で「予約が無いと入れません」とのこと。

泣く泣く、駅の方に戻り・・・
海鳴の並びにあるトラットリアカバタッピへ
ドアを開けると「予約で満杯」ですって。

仲通のトラットリアアズーロへ行くも閉まってる。
ぐふ~、心が折れました。

妻「じゃあ、蕎麦屋にしよう」と・・・
鳥恵の横にある鎌倉製蕎麦へ向かう。
店にたどり着くとシャッターが降りてる。

飲食店って、火曜日は休みなんだよね~。
すでに1kmは歩いております。(TT)

「もう、吉野家の牛丼にするか」と言いながら
夫婦ともに、駅の方にフラフラと歩いていくと



あ、ブロッソがやってる。



やってる・・・、よね?

覗き込むも、店内は良く見えません。(^^;)
すると、中から「どうぞ~」と扉があきました。

6店目でようやく入店。

ヨロヨロ席に座ろうとすると・・・
「あっ、柳さん!!」
と、元気の良い声がお店の奥から。

なんと、当社で家を建てたK奥様ではないですか。
厨房から「ようっ!」と顔を出してます。(゜゜;)

こんな偶然ってありますか?
ビックリ!!
心底ビックリしました。

「めっちゃ、久しぶり~」

他の客そっちのけのK奥様。

客と店員という垣根を蹴っ飛ばし、妻とワイワイ話し始める。
相変わらず豪快だ~。(笑)

「この店に入ってくるなんて、勇気ある~!」
と、大きな声で仰る。
いやいやKさん、隣の席の客が笑ってますよ。

「ちょっと~、ブログとか辞めてくださいね~」
なんて言いながら・・・
まだ何も頼んでもいないのに前菜が出てきた。(汗)

「私のこの顔にツケとくから!」
ガハハハと笑いながら、厨房に消えて行く。

妻と顔を見合わせ・・・
「肝っ玉母ちゃんだ」と小声で言いながら・・・

「こりゃ、縁だね」



そういいながら、前菜を頬張る妻。

そうじゃなきゃ、説明が付きませんよね。

肉食の妻がパスタを食べたいと言い・・・
4軒回ってどこもは入れなかった。
5件目で蕎麦と妻が言わなければ、こっち方面に来なかった。
そして、なぜかこの道を通って駅方面に戻った。
覗き込んで店員がドアを開けなかったら入らなかった。

これが偶然だったら、神ってます。

因縁とはこういうことを言うのです。
そして、縁起です。

K奥様は、4月に息子が入学する小学校で、先輩のママさんです。
きっと、いっぱい助けてくれると思います。
頼もしすぎる(ФωФ)
K姉御、よろしくお願い申し上げます。m(_ _)m

あと、ご馳走様でした。
美味かったです!!!

今度、絶対、お返ししますから!
覚えておいてくださいね。(^^)

2017年3月11日土曜日

夢を聞くのは楽しい

人の見る夢を聞くのは、とても楽しい。

我々のような設計事務所やハウスビルダーは・・・
まず最初に「お客様の夢」を聞くのが仕事です。

様々な夢。
その夢が壮大であればあるほど、聞き手は楽しいのです。
お客様と「ワイワイ」「キャッキャ」言いながら、打ち合わせます。
夢を共有する瞬間が、ビルダーとして喜びのマックスです。

その夢を受け取った瞬間、現実に引き戻されます。(苦笑)

まず最初にしなければならないのが、積算です。
積算を正確に出すには、数十人いる職人すべてに見積もりを依頼します。

地盤補強
基礎
足場
仮設トイレ
仮設ゲート
材木店
大工
セルローズファイバー
サッシ
建具
水回り設備
床材
板金
サイディング
左官
ペンキ
電気
電気設備
水道
ガス
防水
防虫防蟻
外構
植栽
廃材処分

これ、全部異なる職人さんで、別々の見積もりとなります。
ですが、実際、皆さん忙しく働いています。
すべての方たちに連絡を取って、実際に建てるかどうか解らない家に対し
細かい打ち合わせをするのは不可能です。

よって、私が一通り想定概算をすることとなります。

今まで積み上げてきたデーターがあるので
そのデータとにらめっこをしながら、頭を悩ませます。
この業界、すべては経験です。
経験が無ければ、積算すらまともにできないのです。

でも・・・
資材価格は、年々変わります。
商品も次々に廃盤になり、ドンドンと新しくなっていきます。
日々、勉強をしていないと、あっという間に浦島太郎。
大変です。

なにをかくそう、私の一番嫌いな仕事は、金の計算なんです。
嫌いな金の算段が永遠と続きます。

積算が終わったら、お客様にご提案して、バトル。
希望予算に収めるため、夢をいくつか諦めてもらうか・・・
予算を上げてもらうか・・・

そこで調整できなかったら、今度は職人方に、費用を抑えるために値引き交渉をする。

厄介なのは、夢の大きさに比例して、金も手間も膨らむこと。
お客様は少しでも安く夢を実現したい。
でも職人さん方に夢を語っても、安くなることは無い。

このジレンマ。
職人方にも、一人一人生活があります。
あっちを立てるとこっちが立たない。
両方建てるには、お客様にお金と工期を頂くしかないのですが・・・
予算が厳しい。

その調整作業は、ドロドロです。

この調整に失敗したり
私が作った積算がいい加減だと
会社が傾きます。
また、良いものが出来上がりません。

建築家の先生とお酒を飲むと、皆・・・
「家を建てる仕事は、表向きは華々しく、中はとことんドロドロ」
と、口をそろえます。

面白い事に・・・
儲けている大手ビルダーや工務店は、お客様の夢を聞きません。
先に自社の商品を夢化して見せる。

「我が社の商品であれば、こんな夢を見れますよ。」

お客様の意見は、聞かないように持っていく。
というより、言えないように持っていく。
ようは・・・
「型にハメる」訳です。(^^;)

なるほど、既成品を夢と見せる事に「金」を使ってる訳ですね。

そうすれば、後はお決まりの物をそのまま建てればいい。
面倒な積算も交渉も段取りも不要。
だから、安く・早く・簡単に出来るのです。
(表向きは全然安くはないのですが・・・)

でも、押し付けられた夢って、味気ないのです。
一番楽しい「自分の夢」は、その家のどこかの引出に一生しまう事となります。

さて、話は戻ります。
楽しい夢の話は一時で終わり・・・
その夢のつづきは、とことん地べたを這うように進んで行きます。

空き地に突然、高さ7mを超える構造物が出来るのです。
建て始めれば、ご近隣に様々なご迷惑をかけます。
様々なお叱りも受けます。
お詫びをして頭を下げ続けるのも仕事です。

現場でも様々な調整が続き・・・
生みの苦しみを、とことん味わいます。

数か月後
泥沼を抜け出すと、夢が形になって現れます。

その時にお客様の喜ぶ姿を生み出すのが、我々ハウスビルダーの仕事だとも言えます。

「平成さんは、儲けてますね~」
最近、色んな所でやたら良く言われます。
えっとですね
基本的に、夢を実現する仕事は、儲かりません。
うちみたいな会社に来るお客様は「夢があるけどお金が無い」という人が中心ですから。
建てれば建てるほど、忙しいだけ。

個人的に、なぜ派手に儲かって見えるのか?
不思議でならないのですが。(苦笑)

「ハウスメーカーのような仕事をしてれば、儲かるよ」
「我々に華々しい事なんて、どこにも無いよ」

と、言ってやりたいところですが、ぐっと我慢して・・・
「そう見えます?」と、強がって見せてます。

今日も新しい夢を聞きました。
とても楽しく聞いた直後から、形にすべく泥沼に潜ってます。
そして数日後、すでに形になった別の夢を引き渡します。

夢から夢へ
人の夢を渡り歩く。

なるほど、そう考えれば派手な仕事なのかな?
夢追い人ですね。