お客様のご要望を形にすべく、家具の図面を引きました。
ここ数日、猛烈な忙しさでなかなかできず・・・
遅くなってしまい、ご迷惑をお掛けしてしまいました。
すべて、施主の奥様が悩みぬいて、一棚一棚、考案したものです。(^^)
それを私が一つ一つお伺いして、訂正をしながら作図。
ここまですることは、当社でも滅多にありません。
理由は、もちろん予算です。
とても、お金がかかります。
また、初めて家を建てるお客様のイメージを形にするので・・・
実際どうなるのかは、お客様ご自身で判断が出来ません。
その辺の工務店みたいに、言われたとおりに作ってしまうのは簡単ですが
プロとしてそれは出来ない。
一つ一つチェックして、「見た目」「使い勝手」が良いように手直しをし
さらに「低コスト」になるようにアドバイスをしていきます。
家具には、色々と関わってきます。
洗面を造作するとなると、洗面ボールや水栓、タイルや照明器具も関わってきます。
これらを予算に合うよう、数多い設備メーカーの中から・・・
カタログとにらみっこしながら、お客様のイメージと予算に合うよう
選び出して、品番を落として、収まりを考えていくこととなります。
タイルなどは、種類も大きさも形も厚みも目地幅も千差万別。
突き詰めていくと、物凄い時間がかかるのです。
この時間が対価にも変わってしまうのが住宅。
やればやるほど、お金がかかってしまうのが、住宅なのです。
悩ましい。(^^;)
そして、何よりも、お客様が自分の想いを形にするのが出来ない。
殆どの人は、上手く自分の中からヒネリ出せないのです。
でも、今回は、奥様にとても構想力があり、ビックリ。
なんと、ノートにご自身のイメージをすべてスケッチしてこられた。
私、20年近くこの仕事をしていますが、初めての事です。
それを見て、「面白~い。」と思う私。
きっと、うちに注文されたのは、必然だったのかもしれませんね。
これを、建築家の先生に任せますと・・・
大変お金がかかります。
私がやることで、かなりコストダウンとなるのです。
また、普通の工務店さんだったら嫌な顔をされ
きっと、断られるでしょう。
もしくは、凄い金額を言われ、あきらめるかのどちらか。
打ち合わせを重ね、形を変え、大きさを変え、場所を変え、素材を変え・・・
とりあえず、1回目の修正図となりました。
■玄関クローク
オープンシューズクロークとなります。
傘用のステンレスパイプと衣類用のステンレスパイプが特徴的です。
ちなみに、下駄箱の中にコンセントがありますよ~。
■1F廊下
廊下に、造作の手洗い器。
そして、カウンター。
手洗いの周りは、モザイクタイルを張り込みます。
■キッチン袖壁
裏側は、すべて100×200のタイル張りとなります。
贅沢ですよ~。
■キッチン横パントリー
固定棚を、置くものを決めてから、作る贅沢!!
■洗面所
洗面所もすべて造作です。
ちなみに洗面ボールは、施主様の指定で、TOTOの実験用シンク「SK107」です。
たぶん、世の中で一番大きな洗面ボールだと思います。
どんなふうに仕上げるかは、私の手にかかっているわけです。
■書斎
天井まである本棚です。
カウンターもあります。
これら図面を、施主様に見てもらい・・・
説明をして、再度、訂正をして仕上げていきます。
現物は・・・
この建物を叩く井関工務店の一人棟梁、井関大工が造ることとなります。
図面が出来たら、後は井関さんにゆだねるだけ。(^^)
ちなみに、井関さんに任せると・・・
造作時に収まりが良くなるように、細かい訂正をしながら作ってくれるのです。
だから、図面さえ決まってしまえば、後はとても楽なのです。
現物が出来上がったら、施主様の了承を得て、本ブログでご紹介したいと思います。
ご期待ください。