我が家は、毎年、妻と子供達がいち早く、田舎に帰郷します。
よって、我が家は、私一人。
1年間で唯一、家が静寂に包まれます。
仕事から帰ると・・・
「シーン」としてる。
それだけで、まるで、別世界。
自分の家ではないかのよう。(^^;)
とりあえず、飯を作ります。
基本、一人だと素食になります。
4日間、冷麦。(苦笑)
料理は得意なのですが・・・
仕事から帰って、夜9時から料理・・・、無理ですね。(^^;)
といっても、コンビニ弁当は嫌。
もらいモノの「揖保の糸」がいっぱいあるので
ここぞと茹でまくりました。
誰もいない家で、困ることが一つあります。
我が家は、カメ・メダカ・どじょう・ザリガニを飼っています。
どうする?
妻が溺愛している緑カメの「亀すけ」は、山形に御供。
片道7時間の道のりを、車に乗せて行きました。
わざわざ連れて行く理由は、去年事件があったから。
去年のお盆、妻と子供は一週間前に帰郷。
私、山形に立つ前、家で小さなケースに入っているカメを見て・・・
心配になり、庭の睡蓮鉢にカメを放ったんです。
「たまには、大きい水の中を泳ぐのが良いだろう」
「藻がいっぱい生えてるから、食べ物も大丈夫」
「5日後、帰ってきたら睡蓮鉢からすくい出そう」
5日後・・・
帰宅して、睡蓮鉢を覗き込むと・・・
中に、カメの姿はありません。
「亀すけが居ない!」
妻、半泣きで大騒ぎ。
さがせど、さがせど、どこにもいません。
庭中、隅々まで見ましたが・・・
「猫に食われたか」
そう結論づけた私。
なだめて、なだめて、どうにかその場を収めました。
でも、妻・・・
1時間ごとに、譫言のように「亀すけ~っ」と、ため息をつく日々。
すると、その2日後の朝・・・
私が朝刊を取りに玄関ドアを開けると・・・
なんと、玄関先にカメが!!
亀すけです。
庭の草むらひょこっと顔を出し・・・
「エサくれ!」
と、首を伸ばしてます。(^^;)
奇跡。
これぞ、奇跡です。
妻、狂喜乱舞。
まるで、行方不明の我が子と再会したかのよう。
それからというモノ、もう、我が家では「奇跡の亀」です。
さて、今回は、ザリガニが増えています。
メダカとドジョウは、エサを与えなくても大丈夫。
さて、ザリガニは?
あれ、妻も息子も、ザリガニ、忘れてるぞ!?
このザリガニは、息子が幼稚園で捕ってきたものです。
息子、名前まで付けて毎日のぞいていましたが・・・
1週間で、存在自体をほぼ忘れる始末。(TT)
5日間だれもいなくなると、猛暑で茹って死んじゃいますね。
ということで、逃がすことにしました。
8月9日の朝。
出勤前、おもむろにケースを持ち・・・
早朝、だれもいない夏休みの玉縄幼稚園へ
この辺かな?
バイバイ
元気でな~。
囚われた生き物が、自然に放たれる瞬間って・・・
空気が「ザワッ」としますね。
本能が解放される瞬間というか
小さな動物の歓喜と逃避の意思が
本の少し、周りの空気を震わすのでしょうか?。
「ありがとう」と、言ってるのかな?
「長い間小さいケースに入れやがって!」と怒ってるのかな?
「怖い、逃げろ!」と必死なのかな?
あっという間に見えなくなりました。
とにもかくにも・・・
ザリガニ君
元気でな~。