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2016年6月13日月曜日

見識

名古屋大学付属高校3年生の吉野裕斗君は
進路を決める人生の岐路に立った時・・・

世界を見たいと両親を説得。

自ら企業経営者の会合に出て
協賛金として135万円の旅費を集め
八か月半もの間
ボランティアとして世界各国の国際協力機構や国連事務所、NGOを訪ねて回った。

彼が訪れたのは東南アジアやアフリカ、南米など29か国。

フィリピンでは、子供の空腹を紛らわすため
親が食事より安いシンナーを子に与えている現場を目の当たりにし
日本が支援する施設を脱走する子供たちが居ることを知る。

カンボジアでは、日本の税金で作った学校が必要のない場所で建てられ
校舎が全く使われていない現場も見た。

アフリカやウガンダでは、日本の野球の普及事業の期間が終了した途端
定着しかけたリーグが無くなった。

現地スタッフから良く聞いた言葉は・・・
「支援慣れ」というものだった。

無償支援に依存すると、自力での社会構築の妨げになることを知った。

ビジネスとしてお金を回した方が現地の人のためになる。
そして、結果的により持続可能な支援となりえる。

長い旅を終え、
日本に帰郷した彼は
高校で学年が一年遅れた。

でも、焦りは全くない。

「世界を見たからこそ、日本でしっかりと勉強したい」
という。

(東京新聞3月8日夕刊より)

素晴らしいですね。
彼も、親も、学校も。

志した彼に、それを許した親。
そして、見守った学校。
日本も捨てたもんじゃないと思わせてくれました。

同新聞にこんな記事もありました。

「いまどきの大学生は読書も勉強もしない半知性主義」
などと批判されるが、多くはそうではない。
「学ぶ時間さえない万年家老の働き手」
となってしまっているのだ。

日本をダメにしているのは、政治でも、教育でもなく・・・
若者を食い物にする企業だ、というのだ。

将来の日本を担う子供たちの学びの時間を
アルバイトという、企業の都合のいい労働力として浪費している。

企業は、「新卒の若者は使えない」というが
実際にアルバイトで若者を過剰に拘束している、大手コンビニや量販店、大手居酒屋チェーンが悪いのである。

そりゃ、気が付かなかった視点ですね。(゜゜;)
なるほど。

大阪府の「らいとぴあ21」には
放課後の居場所「ぴあぴあルーム」がある。
日、平均20人の小学生がやってくる。
ある職員が呼びかけた。

「草むしり、50まーぶ!!」

まーぶとは、子供たちが学び、遊び、働いて手に入れられる「仮想通貨」だ。
得たまーぶは、食事やおやつ、祭りのゲームに使える。
仕事はぴあぴあルームの「ハローワーク」で見つける。

掲示板をみると・・・
ニュースレター配りは自給100まーぶ
朝市の手伝いは、200まーぶ
勉強を頑張れば、50まーぶ

運営するNPOの松村さんは言う。

どんな家庭の子でも頑張ってみようと思える仕組みにしたかった。
社会に出たら稼いで自立しないといけないことを
小さいころから肌で感じでほしい。

夏休み中、19回、職員や周辺の住民の作った昼飯を100まーぶで提供した。
食器の洗い物50まーぶ、配膳50まーぶと仕事をつくり
二つ担えば、翌日の食事が食べられる。
家庭の事情で、昼飯を抜く子やカップラーメンが続く子もいるから。
延べ88人の子が、この仕組みでお昼ご飯を食べた。

小学生高学年の子に話を聞くと・・・

「お使いをしてまーぶをもらって、ご飯が食べられた!」

と満面の笑みを見せた。

(朝日新聞2012年10月9日朝刊より)

良い仕事ですね。
子供のいない中央省庁で、官僚があーだこーだ議論して・・・
それを政治家や教育委員会を媒介として、システム化するのではなく・・・

子供たちを目の前にして、ふれあいながら、決めていく。

まさに、事件は会議室でおきているいんじゃない、現場で起きているんだ!
です。

「木を見て森を見ず」という言葉がありますが・・・

一本一本の木がどうなっているのかは、やはりとても重要なんです。

今の社会は、すべてが「おおざっぱ」すぎる気がしてなりません。

エムスクエアラボの加藤百合子社長。

農業に参入して6年半。
念願だった農業と教育のかけ算した事業をはじめます。
農業を軸とした人材育成プログラム「アグリアーツ」です。

教育には大きく
学校教育・家庭教育、そして地域教育があります。

学校教育は、その役割を再考する必要がある大事な時期です。
知識を身に付けるという点でいえば、ウェブ配信の講座や民間塾など
競争原理が働き、学校よりも優れてきています。
また、家庭教育は貧困や親の熱心さの影響を大きく受け
格差はますます広がっているように感じます。

では地域教育はどうでしょうか?
一昔前なら、人生の大先輩が地域の子供たちを叱る説教をするという
自然発生的な教えを得ることができました。
しかし分業化や核家族化が進み、教育は学校に任せきりになってきました。
そして何か問題が起これば・・・
学校にその原因を押しつけつことで、家庭も地域も責任を逃れてきたのです。

人材は地域の宝であるからこそ
学校・家庭・そして地域が一丸となって、子供を育てる必要があります。

アグリアーツでは
地域の資産であるシニア人材や放棄農地、空き家などを結び付け
子供たちの育成と地域の活性化を一挙両得してしまおうと思っています。

(東京新聞、紙つぶてより)

社会問題として扱われている

「地域の高齢化」
「放棄農地」
「空き家」

これらを、加藤社長は「地域の資産」とおっしゃっています。

これは、凄い斜め45度からの、鋭い視点ですね。

ビックリしました。

そうか~、地方は資産の宝庫なんだな~。

俄然、地方で子育てをしたくなってきました。(^^;)
どうしよう。

2016年6月12日日曜日

アジア人

とにかく、感動しました。

とにかく、この動画を日本のすべての人に見てほしい。




何が本当で、何が嘘か。
我々の価値観は、なにで作られているのか?

今一度
自分に向き合う必要があると・・・
強く思わせてくれる動画です。

この動画も一つのメディアです。

すべての情報をテレビを軸とするマスメディアから得る時代に生まれ
マスメディアが作った価値観に生きる我々。

その価値観にどれだけ他人の恣意的な意図が入り込んでいるか?
受け入れる側なのに、我々はほとんど考えません。

だから、中国で反日デモが発生といわれると・・・
中国人はそんなに日本人が嫌いなのかと、すり込まれる。

でも、実際には、日本で起きているヘイトスピーチ程度の
ごく一部の変わった人たちの小さな行為なのかもしれない。
しかし、このヘイトスピーチも、海外へ向けて「大規模な反韓デモ」と報道され、日本人は皆こうだと思われるかもしれない。

映像も写真も文章も、人が作り出すもの。
すべて個人の価値観に基づいて編集されている。
つまり、なにもかもが意図的だと言えます。

テレビ世代の我々は、「ボーっ」とテレビを見ることが多い。
すると、その情報は無意識にインプットされます。
疑うという余地がない。

用心深くあれ!

我々は、過去政治家が発言した「産む機械」でも「納税するだけの民」でもありません。

情報に翻弄されないためには、独自に見聞を広げるしかない。

このフリーハグを実践している若者の名は・・・
「桑原功一」さんです。

まさに、自分の行動力で、見聞を広げていますね。

彼のフェイスブック
https://www.facebook.com/freehugs4peace/timeline

若いって素晴らしい。
本当に、若いって素晴らしいことなんです。

何でもできますから!

テレビやパソコン、スマホの画面の前で身動ぎせず・・・
あふれ出てくる情報を「ボーッ」と見る。
電車の中でも、レストランの中でも、そんな若者で溢れ返っています。
まるで、画面越しにマインドコントロールされているかのよう。

モバイルゲームの虜にされて、「納税するだけ民」に成り下がってませんか?

打破しましょう!
簡単です。
他人様が作った今ある価値観を、ぶち壊せばいいんですよ。

ゲームなんて、その最たるもんです。

目覚めろ、日本の若者。
立ち上がれ。


2016年6月11日土曜日

立体パズル

さて、息子に手渡すパズルも・・・
日に日に、難しいものになっています。

今回の物は・・・
「クリスタルギャラリー」なるものです。

透明の立体パズルとなります。(^^)

これが中々難しい。

ためしに、朝仕事に出るとき・・・
妻に「作ってみて」と、一言いい残し・・・
夜、帰ってきたら、妻から一言

「難しすぎて、無理」

1時間やって、全く組み上げられなかったとのこと。

さて、それを息子がチャレンジ!!


41ピースあります。
ひとつひとつ形が異なり、しかも立体的な凹凸があり・・・
確かに難易度は、高い。

でも・・・


5歳の息子。
つぎつぎに、組み立てていきます。(^^;)


組み上げるたびに・・・
妻・・・

「おおおおっ!」

と雄叫びをあげてます。

私も、「お前、凄いな!」と、普通に驚嘆。

そんな親たちをよそに、集中している息子。


ドンドンと、組みあがっていきます。

妻曰く
「この真剣な時の、目つきの悪い顔がアナタそっくり」
だそうです。


まだ、これでは何が何だか分かりませんが・・・

胴体を組み立てて、

残るは顔だけとなりました。


正味、30分!!!

完成!!!!


クリスタル、シンデレラ!!

そのほかに・・・

ミッキーマウス、アリエルと・・・
その他、ディズニーの様々なキャラクターが発売されています。

価格も安く、ネットで一個1000円程度。
安い。

そして、これだけ手先と頭を使う遊びは、中々ないと思います。

妻が全く出来なかったパズル。
我が息子は、職人気質を持って生まれてきたようです。


妻曰く、ドヤ顔も、私に似ているそうです。

そんなに似てますかね?

2016年6月10日金曜日

癌と原発

また、著名人が癌になりました。
それも、まだお若いのに。(TT)

発病から、すでに1年8か月を経過しているという。

1年8か月、特定の病院に通院し、入院もした。
ご主人は、スキャンダルを多く抱えた日本を代表する歌舞伎役者。
きっと、多くの週刊誌が狙っている存在です。

まあ、1か月と隠し通せるわけありませんね。

それが、なぜかこのタイミングで週刊誌に掲載され・・・
それを受け、ご主人が記者会見をする。
そのおかげで、連日、新聞・テレビ・ネットと大騒ぎです。

朝から晩まで、この話題でもちきりです。

ご病気であるご家族を抱えて、とても同情します。
ご本人は、大変でしょう。

ただし・・・
マスコミのこのやり方は・・・
ひどいですね。

怒りを覚えます。

人の不幸を、選挙直前に「芸能ネタ」としてブチ当てる。
それすらも、「政治と金」に利用にする。

今日になって、今度は旬の笑点メンバーが不倫会見。

マスコミは、そこまで投票率を下げたいのか。

来月、選挙です。
あと1か月で、国を左右する選挙があるんです。
普通であれば、国を挙げて政策論争でしょう。

どこの国も、選挙はお祭り騒ぎとなります。
朝から晩まで、国民の生活がどう変わるか、議論するのが普通です。

でも、日本は、違う。
官民一体で、政治から国民の目をそらそうとする。

恐ろしい。
本当に、恐ろしい。

さらに、もう一つ物凄く違和感を覚えます。

30代前半で、癌になった梨園の妻。
それも、進行性の早い癌だという。

現代は、急速に癌患者が増えているそうです。
女性の12人に1人が乳がんになっているというではありませんか。
少し前まで、乳癌なんていう言葉は、こんなに頻繁に聞くことはありませんでした。

なのに・・・

「なぜ、これだけ癌が増えているのか?」

この論争が、TVで全くないのです。
昨日のテレビでは、梨園の妻の癌について・・・

「癌は生活習慣病です。」
「食生活の欧米化が、癌を招いています。」

と、某一流大医大の教授が何人も出て、話していました。

そこには、一言も・・・
「原発」
の文字も言葉も出てきません。

5年前に、爆発し、今なおメルトダウンしているんです。

癌の主因となる放射能が大量に放出されている原発が、日本に3基も存在しているのです。
そこに、医者も著名人もキャスターもアンタッチャブル。
一切触れない。

気持ち悪い。
こんなに気持ち悪いことはありません。

そんな黙殺できるものなんですか?
人間っていう生き物は?
何のために?

(金のため以外、ないのですが)


食生活の欧米化は、今に始まったことではありません。

逆に、ここ数年の間オーガニックが大きく取り上げられ・・・
多くの人が、急激に食生活に気を使い始めている現実があります。

それなのに、止まらない癌の猛威。
増え続ける患者。

東京大学教授は、こう言います。

「高齢化も大きな一因です。」


先生。
今増えているのは「若年性の癌」なんですよ。

大気汚染、海洋汚染、森林汚染、植物汚染、飲用水汚染。
放射能汚染は、間違いなく広がっています。

「メルトダウンが起きたら、世界が終る。」

そう言われてきた筈です。
だから、研究者は絶対起きないと言ってきた訳です。

その事態が、今、福島で3基同時に起こっているのです。

だれがどう考えても、それが一番の原因だろうよ?

私が言っていることって、おかしいですかね?
間違っているのでしょうかね?
変なことを言う変人扱いを受ける言動なのですかね。

この状況で・・・
福島の危険地帯を解除し、帰宅を諭し
福島県産の食べ物をアピールする政府。
オリンピックの聖火リレーを福島でやり
パラリンピック競技も福島で行うのだとか。

なんで、こんな無茶苦茶なことが、議論されないのだろう?
なんで、皆、見て見ぬふりができるのだろう?

それ自体が、摩訶不思議で・・・
芸能ニュースを見ながら、狐につままれているようで・・・

ただただ、その世の中が気味悪く・・・

原発を猛烈に推進し始め
世界に売りまくる現政権。

その政府の是非を問う選挙前だというのに
マスコミも国民も皆
芸能ニュースに一喜一憂する様。

ただただ、ゾッとします。

2016年6月9日木曜日

魔法使い

鎌倉某所にて
ウッドデッキの注文を賜りました。

大工の遠藤さんが、受けてくれました。
ありがとうございます。


大きさは、15畳ほどの大型デッキです。
目隠しルーバーもある大掛かりのモノとなりましたが・・・

山長商店さんに発注し、総「紀州檜」で製作することとなりました。

一人で、5日。
サクサクっと造ってしまいます。 


とても腕の良い大工なので、仕上がりも細部にわたり完璧です。

大きなウッドデッキだったので・・・
材料を大目に注文してあり、大分あまったのですが・・・
その余った材料を見て、遠藤さんがひとこと。

「材料が余ってるから、簡単な階段、造りましょうか?」

階段か~。
いらないな~。

それならば・・・

と、私、遠藤大工に無茶ぶり!!

すると遠藤さん、苦笑いして・・・

「やりますよ!」

とおっしゃってくれました。(^^)


さっそく造り始めます。

「余計なこと、言わなきゃよかった」

と、いいながら・・・(笑)
ドンドンと進んでいきます。


さて、一体、何をつくっているのでしょう?


総檜の土台骨組み完成!!


その上に、余ったデッキ材を並べてみます。


節目を弾いて、きれいな木目の板を選んで、私が仮並べ。

そして、コーススレッドで止めていきます。


「下から止めますか?」

いえいえ、そこまでしなくて大丈夫です。
サービス工事ですから。(^^)

板を全部止めて、全容が見えてきました。


そうです、テーブルです。
総檜のテーブル。

贅沢~っ!!!

W1600mm
D750mm
H750mm

ひのきの香りがなんとも心地よい。


デッキとテーブルの完成です。


仕上げに塗装をしなければなりませんが・・・
個人的に、無塗装が美しく思え・・・
塗るのがもったいない。(TT)

遠藤さんに「無塗装で持ちますかね?」と聞くと・・・

「いや~、絶対にやめた方がいい」

とのこと。

お客様も「耐久性が高いほうが良い」とおっしゃるので、スーパーウッドステインで仕上げる予定です。

それにしても、大工さんは何でも造り出してしまいます。
こんなテーブル
買ったら、5万はするでしょ~

それを、数時間でこんなに完璧に生み出してしまう。

個人的に思うのですが・・・

大工さんは、
玄能をステッキ替わりに持つ
魔法使いなんだと、思うのです。