昨日、空手の稽古中に九州で大地震。
家に帰ったのが11時過ぎで、ビックリしました。
そして、いの一番に考えたのが・・・
「原発大丈夫か?」
きっと、多くの人が同じだったでしょう。
これ、新たな脅威ですね。
今回は、震源地から離れていて、川内原発も玄海原発も震度は低かったようですが・・・
阪神大震災の時、政府もメディアも我々も・・・
原発のげの字も出てこなかったのを思うと、ゾッとします。(^^;)
関西近畿圏には、25基の原発があります。(もんじゅ・ふげん込み)
高浜・美浜・大飯・敦賀・島根・上関・伊方・・・
阪神大震災の時、実は、我々の全く知らないところで、危機があった訳です。(^^;)
怖いですね。
知らないって怖いです。
熊本で犠牲になられた方、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
また被災した方々、頑張ってください。
東京新聞にて・・・
福島原発事故現場のドキュメント連載があります。
その中で、当時、都心の水道水の汚染が深刻だったという記事がありました。
「一歳児未満は、飲んではダメ。」という規制が掛かったなんて・・・
私、知りませんでした。
その水を1年間飲み続けたら危険だというのも、初めて知りました。
私が知らなかったということは、同じように知らない人が多く居たことになります。
さらに、知らずに、哺乳に水道水を使っていたお母さん方が多く居た筈です。
知らないって、本当に怖い。
これで、東京の子供が癌になっても、国も東京電力も「関連性は無い。」と言うのでしょう。
そして・・・
先日、東京電力への国の支援額が7兆円を突破したというニュースを見ました。
凄いです。
被害を受けた多くの国民。
その賠償金が、被害者から徴収した税金だという恐怖。
さらに、除染も、廃炉も、汚染水対策も、復興支援も、原発再稼働も・・・
すべて、税金があてがわれる。
そして、東京電力は「火力やガス発電は、コストがが掛かる」と、電気代を上げる。
政治家が主導した原発政策により、国の存続の危機に陥り・・・
日本の国土に放射能をバラマキ・・・
世界の海洋を汚染し・・・
多くの日本国民が放射能を浴びて・・・
5年たっても、炉心がどうなっているかすらわからない。
そのケツを、被害者である国民が自分の金で拭いているんです。
この惨状を、受け入れている国民。
何と引き換えに?
景気回復ですか?
オリンピックですか?
コケにされてますね。
問われてますよ。
「貴方は、馬鹿ですか?」って。
それが、今度の選挙となります。
政府は、山林の除染は行わない事を決定しました。
しかし、山や町が汚染されると・・・
その汚染物質は、表層・雨水管・地下水脈を流れ、川となります。
川は湖に集まり、そこで汚染物質は集積されます。
全国にある湖は、我々の生活水となっています。
現在、安全とされている水道水。
でも、実際水道局は、セシウムしか測定していません。
セシウムは半減期が短く消滅しますが・・・
何十年と残る他の放射能物質は測定されていません。
放射能汚染は、「水が一番危険」と専門家は言います。
「うちは、ウォーターサーバーだから大丈夫」
なんて、皆さん仰いますが・・・
その水もほとんどが、川・湖・地下水なんです。(^^;)
東京新聞の新村安雄さんコラム「川に生きる」にて・・・
「琵琶湖は近畿の水がめではありません」
そう話すのは、前滋賀県知事の嘉田由紀子さん。
「琵琶湖が単なる水瓶ではなく、貴重な生命があふれる『命の水』だ。」
と、仰る。
琵琶湖は世界でも稀少な古代湖だ。
その歴史は400万年以上。
世界で三番目に古いと言われている。
琵琶湖にしかいない魚の固有種が15種類も存在する。
琵琶湖には湖で成長するアユが居る。
川に上らず・・・
小さいままで一生を過ごす。
そのアユは、川に放つと大きく育つ。
その習性が発見されたのは今から100年前の事。
以来、琵琶湖のアユは、全国の川に放流されるようになった。
ダムなどで海からアユが上れない川にとって・・・
琵琶湖はまさに「母なる湖」だ。
秋。
琵琶湖にそそぐ川で、アユの産卵が始まる。
川底を埋め尽くすアユの群れ、
その群れが一斉に体を震わせ産卵する。
まさに、生命の営みである。
その川の上流の山を超えると、14基の原発がある。
事故が起きたら・・・
北からの季節風に乗り・・・
わずかな時間で放射能物質が降り注ぐだろう。
滋賀県80%
京都府69%
大阪府100%
兵庫県48%
関西のほとんどの人が琵琶湖の水を利用し
その数は、全体で1436万人に上る。
あの日から5年
原発の再稼働が始まっている。
電気を作る手段は原発だけでは無い。
しかし、命の水「琵琶湖」は、他に変わるものは無いのだ。
本当にそうですね。
胸が痛いです。